歴史を感じさせる雰囲気の中で過ごしたいなら、旧市街ゴシック地区のホテルがおすすめ。ただし料金は高めで部屋もややコンパクト。バスタブ付きも少ないので、施設や機器・設備にこだわる人は事前に確認を。ランブラス通り界隈には個人経営のホステルやゲストハウスも案外たくさんあります。新市街のアシャンプラ地区は中級クラスで近代的なシティホテルが多く、団体ツアーの定番宿泊エリア。グラシア通りとグランビアダラスコルツカタラナスの交差点を起点にすれば、各所への移動の目安になります。
かつてピカソが通ったというカフェ「クアトラガッツ」や、カタルーニャ音楽堂はすぐそば。旧市街のベストロケーションに位置するオラ ホテルは、週に溶け込むようなネオクラシックなファサードが印象的。ところが、そんな外観から重厚な館内を想像すると裏切られること請け合い。内部は計算された間接照明が照らし出す、ウルトラモダンな空間になっているのです。スタイリッシュなユニフォームに身を包んだスタッフは、話してみると皆人なつこくフレンドリー。観光案内からおすすめのバルの紹介まで、何でも気軽に引き受けてくれるので、気兼ねせずに声をかけてみてください。
客室はシンプル過ぎるほどシンプル。しかし徹底した材質へのこだわりが高級感を醸し出し、リクエスト次第でリネンの種類やアロマまで変えてもらうことができるほど。またメインダイニングはミシュランで星を獲得したこともある有名店と、すべてがその名声にふさわしいゴージャスなホテルです。ところで、ここは昔バルセロナで初めてできたデパートだったのだとか。その風情を、かすかに感じられるのが屋上のプールです。ここから望む市街の景観こそが昔ながらのバルセロナ。日光浴しながら真昼のタイムトリップを楽しんでみるのもいいですね。
ザ レベルはメリアが新たに仕掛けるラグジュアリーブランド。このバルセロナ スカイを手がけたのはフランス人アーティストで、クリアな白と深みのある赤を対比させ、黄色や紫などのビビッドな色合いをアクセントにし、シックなのに華やかな空間をつくりあげています。客室はいずれも景観がよく、最新式の機器・設備も搭載。ひとり旅からファミリーまで幅広く対応できるカテゴリーを用意しています。客室数わずか46ながら合計6つのバー&ダイニングがあるのも、ナイトライフを重視するメリアらしい構成。週末は外出しなくても、館内で刺激的なバルセロナの夜が体感できるでしょう。
エリック ベケルは、バルセロナとマドリッドにユニークなアパートメントを展開している注目のブランド。客室は1~4ベッドルームまであり、最低でも55平米のゆったりとした造り。高い天井と存分に差し込む陽光が心地よく、フルキッチン付帯のモダンで機能的な家具や、最新の機器・備品類も完備。ロングステイの強い味方で、リクエストすれば毎日のルームクリーニングやフードデリバリーも可能です。ロケーションはモンジュイックの丘と旧市街の中間あたり。地下鉄ロカフォルト駅は目の前、ミロ公園も徒歩すぐです。すでに著名スポットは体験済みというバルセロナリピーターには、特におすすめの1軒です。
少し歩けばカサミラやカサバトリョといったモデルニスモ建築が目に飛び込んでくる、ランブダ・カタルーニャの一角に建つ美しいブティックホテルがマームリです。優雅でシックな印象は、館内に足を踏み入れても変わりません。ほどよいスケールとセンスのよい家具・調度品のセレクトは、目の肥えたトラベラーなら絶賛するはず。ちょっと不安なひとり旅も、こんなホテルに滞在できたら毎日気分よく過ごせるでしょう。タイとカタルーニャのフュージョンクイジーンを供するレストランも、なかなかのもの。ゲストは近くにあるマジェスティック ホテル アンド スパの施設がサイン一つで利用できるので、気が向いた時にスパやフィットネスでリラックスすることもできます。
こちらもおすすめ!海外ホテル特集 バックナンバー
- アジア
- オセアニア
- アメリカ・ハワイ
- カナダ・中南米
- ヨーロッパ・中近東