さまざまなアワードでの数知れない受賞歴で、常にインドのリゾートランキングのトップ5内をキープしているオベロイ ラージビラースは、ジャイプール郊外の荒涼とした砂漠地帯に、緑に埋もれるように建っています。広大な敷地を擁しながらも、客室はたったの71。一人のゲストにつき5人のスタッフが控えると聞けば、その贅沢さを思い描いてもらうことができるのではないでしょうか。

このホテルに投宿するゲストのお目当ては、観光や外出よりも館内での静養。ゆっくりと起き出して、広く爽快なバスルームで心身を覚醒。レストランで軽く食事を済ませたら、ガーデンの散歩やプールサイドでのうたた寝。日が高くなる頃にはスパに駆け込んで、本格的なアーユルヴェーダで心と体を解きほぐします。体がインド時間に慣れてきたら、毎朝のヨガセッションに参加したり、ミニゴルフやテニスで汗をかいたり……。そしてまたスパの出番です。

そんな王女様＝マハラニのような滞在を極めたいなら、ぜひテント式の客室を選んで。これは王様が冒険の旅に出たときに泊まったテントをモデルにしたそうで、ピンクシティと呼ばれるジャイプールらしいピンクが基調のしつらえ。テントなのに豪奢なヴィクトリア調のベッドや猫足のバスタブが置かれるなど、本当に異国に冒険に出かけているかのよう。砂漠の中で見る夢のような時間、1泊だけでもしてみる価値はありそうです。

 

旅心を刺激してやまない、ピチョラ湖のほとりに建つ幻想的な宮殿ホテル。さぞかし歴史があるかと思いきや、実はこのオベロイ ウダイヴィラズの建物は、全く新しく建てられたモノなのだとか。しかし、それがマイナスになることはありません。反対に湖畔という素晴らしいロケーションを活かし、緻密にそして完璧に、誰もが創造する｢おとぎ話のようなホテル｣を造り上げているのです。

ですから、オベロイ ウダイヴィラズを選んだゲストも、心おきなくその空想の世界に遊んでしまうべき。時にはお姫様、時には女王様のように、なりきりVIPでゴージャスな滞在を満喫してしまいましょう。ステージになる客室は広さも内装もパーフェクト。特に美しい大理石ばりのバスルームは夢心地になること請け合い。モノトーンタイルのプールも怖ろしいほどの非現実感があります。

敷地内にある｢天国｣のひとつが、プールを望むスパ。知識と経験を兼ね備えた熟練エステティシャンが、個々の体質や体調まで見極めた完璧な施術を行ってくれます。他にもスパではヨガや瞑想のプログラムもあり、早朝から入眠までお好みで参加することが可能。高級感あふれるダイニングでの食事や、きめ細かなサービスも、深く強烈な印象を与えてくれるに違いありまません。

 

｢期待をはるかに超える｣という意味のスワヒリ語を名前にいただくズーリ クマラコム ケララ リゾート＆スパは、インドの中でも温暖な気候とのどかな人々が暮らす、ケララ州クマラコムにあります。クマラコムはアーユルヴェーダ発祥の地とされており、ヨガも盛んな土地。本場の知識や健康法を学ぶべく、世界各地のインストラクターも一度は訪れたいと願う場所なのだそうです。

夜間には幻想的なライトアップが施される湖畔に建つこのホテルは、周囲の木々と調和した低層のコテージタイプ。全室ともベランダ付きで、素晴らしい景観をおともに朝食を楽しむことができます。内装はスタンダードとデラックスがテラゾのフローリングも爽快なホテルスタイル、コテージとプールヴィラには、さらに贅沢なプライベートスペースが用意されています。

滞在するなら、何はともあれスパに予約を。アーユルヴェーダに関しては特に評価が高く、著名旅行誌で2年連続インドのベストリゾートスパ賞を受賞するほどの名店です。技術はもちろん、スパプロダクツやトリートメントルームの雰囲気もまた格別。ヨガや瞑想はもちろん、自然と親しめるアクティビティが多数用意されているのもホテルの自慢。とことん大人のリラクゼーションにこだわった、エレガントなリゾートです。