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海外のセブンイレブンが面白い!
日射しがやわらかくなってきましたわね~。みなさま、ごきげんよう。重いコートを持たない旅に出かけたくて、うずうずしているマダムヨーコでございます。さて、みなさまは旅先でファストフードやコンビニエンスストアをご利用なさいますか? 今回は意外と使えるアノお店のお話でございます。
海外のコンビニは日本と同じ!?
「海外に行ってまで、日本にもあるファストフードやコンビニなんか使わないわ~」。ですわよね、よくわかります、その気持ち。わたくしも「ないわ~」派で、どうしても必要な時は、できるだけローカルのショップを探す、というのをマイルールにしておりましたの。だって、ねえ、ああいうお店って世界中同じですものねえ。
ホノルルならABCより断然セブン!
かと思っていましたら! 以前にもお話しましたが、ホノルルのセブン-イレブンでびっくり仰天。品ぞろえはまあ普通なのですが、とにかくお弁当類がおいしいんですのよ~。それまでは、ホノルルといえばやはりABC。パッサパサのサンドイッチも大味のスパムむすびも、「こんなものか…」で納得しておりましたの。だからセブンに入ったのも、時間がなくて仕方なく、だったのでございます。
すると。デリコーナーには、ウオーマーで温められた各種「ベントー」が。おなじみのスパムむすびもあれば、ちょっと珍しいフレンチトーストなんかもあります。この、「温かい」というのは五感に訴えるには超高ポイント。テカリや香りも、本当にそそられるんですのよね。しかも見た目だけじゃなくて、味もナ~イス! それ以降、お土産はABCで買っても、食料はセブンが定番になったのでございます。
アメリカはテキサス州生まれのセブン-イレブンは、世界16の国と地域で展開しており、現地企業による独立経営なのだとか。だから同じなのはロゴだけで、中身はオリジナルなのですね。ノベルティなどに地域性があるだけで、メニューは世界同一というスターバックスなどとは、ちょっと異なる成り立ちなのでございます。
デリもキャラクターも魅力いっぱい台湾セブン
そんなローカリティあふれるセブン-イレブンの魅力が爆発しているのが、何といっても台湾です。こちらもやはりお弁当類が充実。日本のおにぎらずのような巻物、小籠包や餃子、そしておつまみにもなるお惣菜。いずれもとにかくボリューム満点! そして美味! わたくし帰国日は松山空港のセブンで、残りの台湾元を使い切るまで、あれこれ購入していましてよ。
また台湾セブンにはオープンちゃんというオリジナルキャラクターがおり、これがまた愛らしいんですの。最盛期はデパートにショップを構えていたほどの売れっ子ぶり。ブームが落ち着いた今はややおとなしくなりましたが、空港かメトロ龍山寺駅構内のセブンにかなり豊富なグッズがそろっています。ちなみに、龍山寺駅セブンでは台鐵やメトロ関連のレアアイテムも販売中。通にはたまらない品ぞろえですわよ~。
コンビニでローカリティを知る楽しみを
となると、各国でセブン-イレブンをチェックしないと気がすまなくなるマダムヨーコ。ま、アメリカ本土やカナダは、いかにもな感じでございますが、アジア圏は楽しいですわねえ。たとえばタイ。暑い国ですからお弁当類は基本的に冷凍。一見、まったくそそりません。ところが! 温めると! マジおいしいー。グリーンカレーも鶏のバジル炒めも、小腹がすいた時には大助かりです。
そして、ちょっとしたお土産を買うのにもコンビニは便利ですわね。スーパーよりやや割高とはいえ、気が向いた時、目についた場所で、「やっぱり買っておこう」に対応できるのが強み。ソウル、バリ島、香港、マレーシア…考えてみれば、わたくし至るところでセブンにお世話になってるのかも。「コンビニなんてどこも同じ」なんてイキがっちゃってて、ど~もスミマセンざます~。
グローバライゼーションによる価値観の均一化に警鐘が鳴らされている昨今、コンビニやファストフード界も、利潤第一から顧客満足度追求へと方向転換を図っているようです。みなさまも海外に行かれた際は、ちょっと見る目を変えて「いつものお店」にお出かけになってみませんこと? きっと新たな発見があるかもしれませんわよ。って、あら~、まるで博識ミスターのようなシメになっちゃいましたわね~。ほほほ。それでは、みなさま、また来月。Ciao!
旅行保険に関して、るぱん様から。お知り合いが韓国で転倒し大腿骨骨折!「病院でかけた保険を調べてもらうと、何と! 飛行機チャーターで成田まで帰れたそうです」。ふえ~。身近な旅先だからとなめてはいけませんわね! わたくしまたしても保険のありがたみを見直しましてよ~。しかし当事者は「奥さん! 保険っていいですねぇ」と電話でコーフンしていたとか。いや、確かにそのとおりではございますが(笑)。
そして、マダムが出張した今月のミスターのコラムに、ハザマ様より「なぜか、マダムヨーコの口調なのですが」「ミスターMが性転換等された」のでは…とご心配のお便りが。後に「早合点でした」とのご丁寧な追伸をいただきましたが、それにしても性転換…発想が面白すぎます、ハザマ様! 今後もミスターともどもよろしくお願いいたします。
「Is this a still red wine?」
「これは普通の(発泡性でない)赤ワインですか?」という意味のフレーズです。レストランのワインリストで、「still」という表記を見たことはありませんか? ヨーロッパでは発泡性(sparkling)の赤ワインも少なくありません。ボトルやリストを見ただけではわからない場合、こうたずねるといいでしょう。
先入観は旅の楽しみを半減する
「どうせ」「だって」は、未知の世界を知る機会を逃してしまうタブーワード。「知ってるつもり」でも、まずはトライ。お楽しみはそれからです。