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マイレージで航空券を希望通りゲットする
みなさま、お元気でお過ごしでしょうか。猛暑や台風、不安定なお天気は、なかなか「すっきり快晴!」とばかりはまいりませんわね。ああ、どうやって乗り切ろうかしら。なーんて。いまから身構えていても仕方ないですわよね?。何事もなるようにしかならなりませんもの。想像力をもって楽天的に立ち向かいましょう。うん、きっとダイジョウブ!
無料航空券が思うように取れない!
さて。ムック様から、こんなご質問をいただきました。「我が家では航空会社のマイレージを貯め、ビジネスクラスで夫婦旅行するのを楽しみにしています。ヨーロッパ方面のローシーズンを狙うのですが苦労するのが航空券の予約です。マイレージ枠というのがあるのは承知しておりますがそれにしてもいつも満席。もしくは、直行便が取れず他の都市に飛んでトランジットというパターンも多いです。マイレージ枠というのはもともと数がかなり少ないものなのでしょうか? 希望通りのフライトを予約するスゴ技でもあるのでしょうか?」
ふむふむ。これってマイレージホルダーなら、誰もが疑問に思うことですわよね。わたくしもスターアライアンスとワンワールド、そして単体系のカードを数枚持っておりまして、これまでにハワイ、ソウル、上海、ベトナム、スペイン等への特典航空券を手に入れております。ほとんどがローシーズンのエコノミークラスだったためか、キャンセル待ちすることもなく希望通りに取れましたわねえ。でも、希望がビジネスクラスとなると、やはり事情は変わってくるのでしょうか。そこで、マダムが複雑な行程で航空券手配をする際、いつも心強い味方になってくださるドクターKにうかがってみました。
特典旅行用のシートは数えるほどしかない!?
みなさま、驚きです! ドクターによると「特典航空券用の座席数は基本的に航空会社側から発表はされておらず、どれくらいの座席が特典旅行用として利用されているかは定かではありませんし、フライトによってはエコノミーで1ケタ分しかないという情報もあります」。ええっ! マジでございますか!? そして「エコノミークラスであってもこのような状況ですから、もともと座席が少なく、またいったん予約が入るとキャンセルになりにくいビジネスクラスでは、なおさら特典航空券用の設定数は少ないでしょう」とのこと。
だって定期運行している飛行機ですもの。空席で飛ばすよりは無料でも席が埋まっていた方がマシじゃありませんか。だからローシーズンの方が特典用シートが多めに設定され、取りやすいと思っていたんですけど・・・。「確かにエコノミークラスならそれもあり得るかもしれませんが、ビジネスクラスは別モノ。航空会社の収益はビジネス以上のクラスでまかなっているのが現実ですから、稼ぎ頭の座席を無料で提供したいとは思いませんよね。よって、必然的に特典航空券用の座席、特に長距離のビジネスクラスは最初から少なく設定されているのです。機材が小さければますますその傾向は高まります」。
地道な努力&柔軟な思考でチケットを確保せよ
と、ということは・・・「はい、ビジネスクラスで希望通りの特典旅行券を確実に入手するための特効薬や即効薬はございません!!」。うあああ、すんごい厳しい結論に! 「でも、まったく無理というわけではないんですよ。必要なのは地道な努力と柔軟な思考。こんなことを念頭において頑張ってみてくださいね」。というわけで、以下、ドクターK直伝の処方箋を記しておきます。
(1)スケジュールが決まったら予約はできるだけ早く行う(キャンセル待ちも)こと。
(2)もし同一路線で複数のフライトが飛んでいるのなら、機材とビジネスクラスの座席数を調べ、少しでも席数の多いフライトで空席状況をチェック&予約すること。例外はあるにせよ基本的には機種が大きいほど特典航空券の座席数は多いと言われているので。
(3)頻繁に特典用座席の空席状況(キャンセル待ちの場合は自分の予約状況)をチェックすること。
(4)ビジネスクラス希望の場合は目的都市への直行便に固執せず、取れる都市までビジネスクラスを利用するという「乗り継ぎ便利用」も候補に入れること。また日本と現地ゲート都市までの往復分のみのビジネスクラスを優先し、乗り継ぎ分はエコノミーにするなどの工夫を。
何よりも肝心な「早めの予約」
ふう。ビジネスクラスの特典航空券って、ホントに狭き門なんですのねえ。それだけにチャレンジしがいもありそうですし、ゲットしたときの感動もひとしおかもしれませんわ?。ムック様、ファイトでございます! そしてご夫婦でこれからも楽しい旅を満喫してくださいませね。ついでにエコノミートラベラーのマダムからも、マイレージ交換のプチテクを。ドクターK仰せの通り、最も肝心なのが早めの手配です。お勤めの方だとなかなか予定が立てにくいかもしれませんが、半年先でも1年先でもアバウトでもいいですからまずは予約を入れちゃいます。
ほとんどの特典旅行券は日程変更が可能なので(手数料の有無はプログラムによって異なります)、その後何度でも限度内で調整していけばいいのです。とにかくチケット確保が最優先ですわよ?。また問い合わせ先に直接電話して相談すると、自分が気づかなかったようなルート提案をしてもらえることがあります。積極的に問い合わせてみるといいですわね。
みなさまは特典航空券、どうやって確保していらっしゃいますの? 使えるワザをお持ちの方、ぜひマダムにもお教えくださいね。心よりお待ちしております。では、みなさまがこれからも心躍る旅に出かけられることを祈りつつ、また来月。Ciao!
スカーレット様、いつも楽しいお便りありがとうございます。きたるイギリス旅行のために英国文豪の作品を読破していらっしゃるとか。素晴らしい姿勢でございますわ! わたくしならメイド物のマンガとか、歴史物の映画なんかでお茶を濁してしまいそう。ロイヤルウエディングもあったばかりですし、楽しみですわね。どうぞよい旅を。ところで「外国のバスタブって変」というお話、全くその通りでございます。以前「どこまでこだわる? ホテルの必須条件バスルーム編」でも触れましたが、わたしく最近も恐ろしく深いバスタブに出くわし、出入りするとき大変に緊張しましたわよ! 裸だし、滑ったらどうしようかと・・・。イギリスはシャワーなしで温水・冷水の各蛇口しかないという凶悪なバスルームもありますので、お気をつけになって???。
「Could you tell me more?」
「もっと詳しく教えてください」という意味のフレーズ。興味を引かれたことをたずねて会話を深めていくきっかけに、または自分に与えられた情報があまりに少なくて理解や納得がいかないときに説明を求める際に使います。「どうしてこうなるの?」と疑問に思ったら、あやふやにして不満をため込まず、すかさずこう聞いてみるべし!
棚からボタモチは降って来ず
人生、そうそう努力せずに幸運が訪れるものではありません。確率を高めるためには地道な努力と柔軟な思考を忘れずに。ドクターKの御言葉です。