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旅の「はじまり」のQ&A特集
みなさま、今年の連休いかがでした? マダムは昨年に引き続き、前倒し日程でヨーロッパ陸路周遊してまいりました。それがっ。最初のストラスブールは暑くて暑くて、足りない半袖モノを買い足しに走ったほどでしたのに、ルクセンブルク、ブリュッセル、アムステルダムと北上するにつれ気温急降下。冷たい雨の中、今度は長袖やスカーフを買いに走るという、とんでもない出費に見舞われたのでございました。
機内持ち込みのバッグの理想形は?
それはそうと例のゴージャス旅仲間、駒込マダム。アイスランドの火山噴火で、わたくしとのストラスブール合流を泣く泣くあきらめたのですが、気がすまないらしく連休後半に旅だったそうですの。そしたら、あのユーロ大暴落です。お仕事関係のみなさまには申し訳ないのですが、彼女の高笑いは空を超えて伝わってくるほどでしたわ! に、にくい・・。
さて今回は、マダム宛に届いたみなさまからの旅の疑問・質問にできるだけお答えしたいと思います。トップバッターはYTPT様。機内持ち込みのバッグに関するご質問です。「旅に適した(現地で観光用のバッグとしても使える)ものって、どんなものでしょう? ポーターなどのナイロンバッグだと味気ないし、男性がよく持っているブリーフケースも、なんだかビジネス仕様という感じだし。トートバッグだと、口が閉じられず、観光中にスリなどの不安があります。マダムは、どんなバッグを使ってらっしゃいますか?」
ファスナー&撥水&軽量&広いマチ
はい?、おっしゃるとおりですわ。マダムもビジネスの場合はナイロンのスマート系を持ちますが、バカンスではやはり色気不足ですものねえ。理想はA4サイズが横で入り、マチが20センチは欲しく、内部両サイドにファスナー付きポケットと複数のペンポケット、内部中央にもファスナー付き収納部があり、ファスナーで閉じられ、コートを着ても肩にかけられる長さの持ち手と、ショルダーにもなる長い持ち手(取り外し可)の2タイプ付きで、外側両面にもファスナー付きポケットがあり、撥水加工で、でも軽い素材の、派手すぎず地味すぎずブランド丸わかりでないデザイン・・・なのでございます。
やはりファスナー付きは安心ですが、叶わない場合は、バッグインバッグに大切なものを収納し、リングや細いマジックテープで本体と結んでおくのもひとつの手。これならスリ対策になりますし、横に倒しても中味がデロ?ってこともありませんわよ。でも、なかなか「これぞ!」には巡り合えませんのよね。レスポはあまりにカジュアルすぎてTPOを選んでしまうし、ブランドものだとやけに重いのがマイナス。意外なところではしまむらやジャスコのような、大型スーパーでお安くかわいらしい逸品が見つかることも。
そういえば、内部がナイロン素材のものがいいですわよ。なーぜーなーらー。サラダのツナくさい汁だの、ふたを閉めたはずのカフェモカだのが、知らないうちに漏れていて大惨事! マダムはこれでお気に入りを処分した悲しい過去が何度もありますの・・・トホホ。YTPT様も、まずはトートバック+バッグインバッグでお出かけしてみてはいかがかしらん?
空港周辺ホテルで前後泊のすすめ
続いて、旅の前後でお悩みのにゃっき様。「地方在住なので、成田発の旅行はいつも悩みます。午後以降の便なら当日移動しますが、早朝発や夜着だと、どうしても前後泊が必要で。どこかおすすめのホテルはありますか?」
お察しします。マダムママもハワイに行く際、当日朝から新幹線、成田エクスプレスと乗り継いできたため、すでにその段階で疲れ切っておりましたもの。娘としては、負担を軽減すべく空港近くでの前泊をすすめるべきでしたわ。なにせ、成田周辺にはインターナショナル系でも、想像以上にお手頃な料金で滞在できるホテルが集結していますのよ。実はマダムも、アップルワールドのサイトで、知ったんですけどねっ。ほほほ。雰囲気はすでにリゾートっぽいし、お部屋も快適だし、もちろん空港へのフリーシャトル完備。お友達とシェアすれば、お財布も痛くありませんわよ。東京都内在住の方でも、早朝移動がツライ場合は、こんなふうに空港周辺のホテルを利用してみるのもいいかもしれません。ああ、そういえば。飛行機の出発時間を午前9時と午後9時とで間違えたマダム、ボーゼン自失で空港ホテルに泊まったこと、ありましたっけ・・・(涙)。
到着駅からホテルまでの移動のコツは?
おつぎは移動に関する心配をなさっているひまわりブーム様。「マダムは海外で鉄道移動したとき、駅からホテルまではどうしていますか? 私は近くてもタクシーに乗ってしまいます。地下鉄やバスの方が安いのはわかっているんですけど、勇気が出ないんです。気軽に公共交通機関を利用できるコツのようなものはありますか」
安全を考えて早朝や夜の到着の場合は、迷わずタクシーを選びましょう。日中かつ急ぎの用事がないのなら、駅の案内所や交通路線図をチェックして目的地までのアクセス手段を調べます。大都市ならトラム、地下鉄、バスのどれかで必ず近くまでいけるかと思います。肝心なのがチケット入手法の確認(券売機か窓口か、はたまた車内で購入か)と小銭を用意しておくこと。迷いそうなら、そばにいる人に教えてもらいます。勇気を出すとしたら、ここ。恥ずかしいからと、ムリヤリ自己判断してしまうと、とんでもない場所に行ってしまいますわよ!
特に小銭の用意は必要不可欠。券売機や車内販売はおつり不可のところが少なくありません。駅構内で水やスナックでも買って、お札をくずしておくといいですわね。それに小銭があれば、有料トイレにも便利です。もし、その町に数日間滞在し、かつ公共交通機関を頻繁に使う予定なら、24時間パスや1週間定期、交通機関が乗り放題になるツーリストパスのようなものを購入すると快適度はぐんとアップ! こうしたパス類は打刻や開始日記入がマストなので、お忘れなきよう!
空港の待ち時間を有意義に過ごすには
今回最後のご質問はタムラ様より。いつも空港での待ち時間や機内で過ごす時間をもったいないと感じてしまうというタムラ様。「旅にはいつも楽器(フルート)を持参していますが、空港内で演奏できる場所はないでしょうか? 手続きなど必要でしょうね。いつも楽譜をじっと見ながら時間を過ごしますが・・・」
フルートを演奏なさるのですね! 楽器音痴(というか楽譜音痴)のマダムには羨ましい限りです。タムラ様は仁川空港で民族音楽のコンサートをご覧になったそうですが、ホノルル空港でも時々ハワイアンバンドとフラダンスが披露されています。でも、それ以外ではあまりみかけませんわね。やはり治安と安全確保のため、空港内で乗客がパフォーマンスをするのは難しいようです。また国や地域によっては、路上でも禁止というところが増えてきました。キビシイ世の中・・・。残念なことですわね。
バックナンバーもご参考に!
そんなタムラ様にご一読をおすすめしたいのが、辛口サロンのバックナンバー「手持ちぶさたのトランジットタイム大活用術」。待ち時間別過ごし方のご紹介をしてあります。パソコンや携帯ツールをお持ちの場合はネットサーフィンしたり、つぶやいてみるのもいい暇つぶしになりそうです。マダム? マダムは完璧な読書派です。旅の移動中は、常に手持ちのバッグに文庫本が5冊は入っておりますのよ。
みなさま、いつもサロンをご愛読ありがとうございます。みなさまからいただくお便りは、マダムにとって慈雨のごとし。どんなにつらい旅も、ガビョーンな出来事も、みなさまのご参考になるかと思うと元気がわいてまいりますのよ。これからも、マダムと辛口サロンをどうぞよろしく。お便りも毎日首をながーーーくしてお待ちしております。それでは、また来月。Ciao!
ご主人とセブへシュノーケリング旅行に行かれ、Eチケ不明や風邪などでさんざんな目にあったという花の精様。「マダムは、折角の旅行を病気で台無しにした事はありませんか?」。風邪を引いてほぼ記憶がないまま動いていたことはありますが、今のところ台無し系はありません。でも、一緒にグアムへダイビングに出かけたかつてマダムのボーイフレンドは、外洋に出てタンクを背負った瞬間にギックリ腰に(笑。ゴメン)。残りのすべてをベッドで過ごしていましたわね。マダムは車椅子を借りて、食事に連れて行ったりと万全のサポート。それよりも、花の精様。「オープンウオーター」という映画をご覧になりまして? あれを観ると外洋ダイビングが超オソロシクなります! マダムが最近潜ってないのは、もしかするとそのせい・・・なんて、まさかね!
「You can keep the change.」
「おつりは結構です(=チップにしてください)」という意味のフレーズです。タクシーに乗ったとき、小銭を切り上げて払うときに使います。もし3.5ユーロの支払いを10ユーロ札でするなら、「Back me 6 euro」といい、続けて「You can…」のフレーズが出てくればバッチリです。
時間と安全に支払いを惜しむなかれ
無益な浪費は慎みたいものですが、ある程度の年齢になったら時間と安全、快適さにはお金を惜しんではならない、という心得のこと。