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荷物の少ないオンナになりたい!
みなさま?、9月、10月、11月とちょこちょこ連休が続きましたが、いかがお過ごしでしたか? マダムは到着午後早め、現地出発朝イチという日付をまたがなくて済む便利かつお安い航空券で3泊4日、久しぶりにバンコクに行ってまいりましたわよ?。
旅のはじまりは機内のおいしいワインから・・かな?
以前、めちゃめちゃ二日酔いで乗った飛行機が、幸運なことにビジネスにアップグレード。なのに、ああ、選りすぐりのワインが一滴も飲めなかったばかりか、色とりどりのお食事までほぼノーサンキューという、後悔後悔大後悔のフライトを体験。ゆえにわたくし今回は前夜のアルコール摂取を自粛し、来たるアップグレードに備え、超シラフにてチェックインに臨みましたの。
・・・ええ、アップグレードの「あ」の字もございませんでしたわ。予約通りエコノミーで、着席したとたんにシートをガコーンと倒してきた中年男に「許せん!」と憤りつつ、一路バンコクへ。でも、搭載しているワインが白赤スパークリング全て素晴らしく、気分はすっかりお大臣。同行の駒込マダムともどもミネラルウオーターのように飲む飲む。キャビンアテンダントにお世辞も言う言う。非常に幸せな往路を過ごしたのでございました。復路? 復路は、二人とも、前日のシャンパンブランチ→宴会ディナーがたたり、無口でみじろぎせず。おのおのが内心で「もう、酒やめた!」と叫んでいたことはナイショざます?。
なぜか最近かさみがちなマダムの旅支度
いや・・・今回はアルコールの話ではなかったはず。荷物、テーマは荷物です。わたくし、長いこと「荷物の少ないオンナ」「パッキングの女王」として勝手に君臨しておりましたが、最近、なぜか旅の荷物が多くなってきているのです。10日間程度の旅なら、中サイズのスーツケースでも中身はスカスカでしたのに、いまやちょっと大きめでも、出発前から8割詰まってる感じ。よって、帰りはあれこれ買い込んだ物品が制限重量をオーバーしないかどうか、ヒヤヒヤしっぱなしですのよ! うーん、なぜ? なにがそんなに?
思い当たるとすれば衣類かしら。わたくし「毎日同じものを着るのはイヤ」派なのでございます。しかも、到着した日も、ホテルから出るなら「着替えたい」派でもあります。最低枚数に収めているつもりですが、それでもローテで数回登場のワンピースも出てきます。で、いつも何だか同じような格好をしている気がしてユーウツに(実際、写真はいつも黒い。ハラでもオーラでもなく、服ですけど!)。
駒込マダムに学ぶコンパクト旅支度
そんなわけで、さりげなく同行者チェックもしてみるワタクシ。すると・・・んま?駒込マダム。すごいわこの人。常にどこへ行くにもスーツケースは小サイズ。機内持ち込みも革のトートバッグのみです。なのに、ホテルでスーツケースを広げると、ブラウス、パンツ、スカート、ワンピースにジャケット、カーディガン、ミュール3足にパンプスと、どどどどこに入っていたの!? と驚愕のラインナップ。リゾートでは華やかに、シティではシックにと、ちゃんと場所にも合わせています。印象だって毎日違う。もはやマダムの中のクイーン・オブ・旅先ファッショニスタ。さっそく、とあるワインバー(って、バンコクでの飲み過ぎ全く懲りていませんわね、わたくしたち)に呼び出して、コツを聞き出してまいりました。
駒込マダム曰く「旅先に絶対持っていかないのはジーンズ。重いわかさばるわ、私には全然必要ないアイテムです」。それ大賛成! アクティブに動く時でもふつうのパンツがあれば十分ですものねっ。「化粧品類も最低限。もしくは成田のDFSで、常用ブランドのトライアルキットみたいなものを買って、向こうで使い切ってしまうの。もちろんドライヤー類も持っていきませんしね」。ふむふむ。「靴は基本ミュール、もしくはやわらかなフラットシューズ。ブーツが必要時は履いていきます」。わたくしもシューキーパーが必要な靴や、ファッションを選ぶスポーティな靴はスーツケースに入れませんわねえ。ホント、ミュールやバレエシューズは万能靴ですもの。
ポイントはブラジャーか!?
さて、肝心の衣類はというと「スーツケースに入れるのは軽くて、シワを気にしなくて済むアイテムが中心。うんと小さく畳めちゃうのも便利よね」。まあ、ほとんどマダムと一緒じゃありませんの。じゃあ、違いはもしかして下着? 毎日着替えないとか? 「んま、失礼しちゃうわね。ちゃんと着替えますわよ。あ、でもブラジャーは長い滞在でも2枚しか持っていかないわ」。そうか! 違いはブラジャーか!? 女性のみなさまならおわかりかと思いますが、最近のブラジャーっていろいろな装備が搭載されているせいか、かなりかさばりますのよね。これを日数分となるとそれだけで小山のように・・・。できることからコツコツと。次回からの旅はブラジャー減量作戦で行ってみましょう!
あと、ちょっぴり感じているのは「スーツケースが大きくなればなるほど、持っていく荷物も増えがちになる」という法則。まだまだ隙間があるから、これも念のため入れちゃえ?って感じね。これも減量には気をつけたいポイントでですわね。さて、みなさまのスーツケースはいかがかしら? 「私は荷物が少ないわよ!」というトラヴェジェンヌのみなさま、あなたの旅支度のこだわりを、ぜひマダムに教えてくださいませ。それでは、また次回。Ciao!
みなさま、いつも楽しくまた心打たれるお便りをありがとうございます。おかげさまで、辛口サロンも次号で4回目の年の暮れを迎えようとしています。若いからこそできる旅、年を重ねて変わってきた旅のスタイル、日本人として、女性として・・・旅行が教えてくれることはまだまだたくさんございます。このコラムでは、エレガントなトラベラーになるための、ささやかなヒントや心得をお伝えしていくだけでなく、みなさまの声もできるだけ紹介していきたいと思っております。忘れられないエピソードから疑問質問まで、旅に関わることなら何でもOK。お便りお寄せくださいね。これからもマダムヨーコの辛口サロンを、どうぞよろしくお願いいたします。
「Nothing special.」
「何買ったの?」「どこに行ってたの?」「夜はどうするの?」等々、旅先では妙に好奇心旺盛な人々に質問攻めにされたり、時にはプライベートな事柄まで根掘り葉掘り聞かれることも。悪気のない相手には、怒るよりもこんなフレーズでごまかしてしまいましょう。意味は「別に」「まあ、あれこれと」。笑顔でサラリとどうぞ。
大は重を呼ぶ
器を大きくすればするほど、余計なモノまで入ってしまうし重くなる。旅支度をスマートにまとめるための戒めの言葉。