一歩、足を踏み入れただけで空気が変わる。それはパリの最高級ホテルだけが醸し出すことのできる、ファンタスティックなマジック。とりわけ最高級の位置づけとなる「パラス」は、あらゆる厳しい審査を経て認定される究極の存在なだけに、誰もが一度は泊まりたいと願う特別なホテルです。永遠に忘れられない時間を演出してくれる、ときめきの別世界へようこそ。
優雅な時間を約束してくれる夢のホテル4選
「パリの貴婦人」と呼ばれる宮殿ホテル
リッツ パリ
Paris
華の1区に建つパリを代表する宮殿ホテルであり、1898年のオープン以来、パリの社交界の歴史とともに歩んできた陰の主役と言っても過言ではないリッツ。数えきれないほどのエピソードに彩られてきたここが大改装を終え、ベルエポック調の壮麗な館としてよみがえったのは2016年のこと。その徹底的な復元は見る者の目を奪い、また感動させること必至です。
ココ・シャネルやダイアナ元皇太子妃など、世界中のVIPが愛し、我が家のように愛したゲストルームは、クラシックな内装ながら優しい色調とレイアウトの見事さが際立ち、完結した小宇宙のような空間を演出しています。館内施設は著名人にちなんだ装飾が施され、サロンというよりはギャラリーのよう。簡単な予備知識を持って館内散策をすれば感動は倍増しそう!
美しく進化し続ける伝統的パラス
ル ロワイヤル モンソー - ラッフルズ パリ
Paris
創業1928年、シャンゼリゼ通りの名門ホテルとして名を馳せてきたロワイヤル モンソーが、ホテルデザインの奇才フィリップ・スタルクの手により全面改装を終えたのが2010年。1920年代という「モダーンズ」の息吹を再現した知的かつバニティなムードを再現し、パリ名門ホテルの新たな方向性を示唆。2013年には「パラス」にも認定されました。
パラスの格付けにさらに貢献しているのが、マネジメントであるラッフルズホテルズ&リゾーツの高いホスピタリティです。自然光をふんだんに取り込んだアールデコ調の客室は、誰もが心やすらぐ空間。スタルクが手がけた家具もしっくりとなじんでいます。また滞在中にぜひ堪能してほしいのがクラランスのスパとピエール・エルメ監修のダイニング。これぞ一生の思い出!
開業4年でパラス認定された特別な1軒
シャングリラ ホテル パリ
Paris
シャングリラの建物は、ナポレオンの甥王子が1896年に建てた屋敷。当時の貴族や知識階級の溜り場として知られ、現在はフランスの歴史的記念物としても認定されています。香港拠点のシャングリラグループが、ここをホテルとして開業したのが2010年。そして開業4年目にして、なんと最高級「パラス」に格付けされるという、異例かつ特別な1軒となったのです。
エキゾチックなニュアンスをほのかに含んだ館内は、他のパラスに比べるとどこか親しみやすく、ゲストを臆させない楽しいムードがあります。ノーブルなトーンでまとめられた客室は贅沢で美しい機器・備品が取り揃えられ、最高のくつろぎを提供してくれます。夜になったらモダンな「ル・バー」や、エッフェル塔が目の前に見えるテラスで夢のようなひとときを…。
「私だけの」感満載のとっておきホテル
スクリーブ パリ オペラ ホテル バイ ソフィテル
Paris
一度は泊まってみたいけれど、風格に気圧されがちなパリの最高級ホテルの中で、最近5ツ星となったこのスクリーブは、ちょっと趣が異なります。アールデコ調のこぢんまりとしたエントランス、家庭的なロビーエリア、そしてフレンドリーなサービス。緊張が解きほぐれていくような優しい雰囲気で、女性の一人旅や初めてのパリ訪問の強い味方になってくれるホテルです。
スタイリッシュなデザインと古き良き機器・備品が絶妙にマッチした客室は、想像以上に機能的。景観がいまひとつの部屋でもバルコニーや高い天井が圧迫感を軽減し、しっかりと「おこもり感」を与えてくれます。また充実した館内各施設や、観光スポットへのアクセスがバツグンなのも魅力的。我が家ホテルとしてリピートするゲストも少なくありません。