海に山にリゾートを多数抱えるタイは、新たなエリアの開発が相変わらず盛んで、ホテルのニューオープンや大改装によるリニューアルオープンもとどまるところを知りません。伝統的な様式への回帰あり、シンプルモダンなアーバンスタイルあり、唯一無二の世界観のプレゼンテーションあり…と、その個性は百花繚乱。今回はホテリスタ注目の4軒をご紹介します。
2016年アップルワールド注目のタイのホテル
幻想的な物語の世界で聖なる癒しを
キーマラ ホテル
Phuket
2015年、カマラのうっそうとした一帯にファンタジックなリゾートが誕生しました。川辺や森の中に点在する異世界の人々の住まいのような客室は、タイの文化をベースに大地族、放浪族、空族といったユニークな「物語」を付与され、ゲストを非日常へと誘います。キーマラは、そこに泊まるために旅に出たくなる、最新かつ幻想的なデスティネーションホテルなのです。
このリゾートが最も重視しているのがスパ。大海原、大地、火、空気、天空の要素を取り入れたトリートメントや、霊気によるホリスティックセラピーなど、独自のプログラムと先端の技術がゲストの心身を癒し、またリフレッシュしてくれます。ビオやスーパーフードを用いたレストランも「五感のためのごちそう」。すべてが聖なるヒーリングの旅を彩ってくれるでしょう。
中庭をめぐるラグーンプールが素晴らしい
ホアヒン マリオット リゾート & スパ
Hua Hin
大改装を終えて2016年に再オープン。ホアヒンの中心街にほど近い、穏やかなビーチ沿いに建つ高級リゾートです。全310の客室は中庭を囲むように配置され、そこには5つのプールが連結した大型ラグーンプールが運河のように流れています。美しい浜辺はほとんどプライベートビーチ状態。王室の別荘地にふさわしい優雅な休日を過ごせます。
客室はシンプルで上品な内装。アースカラーや温もりのある木材が心身をくつろがせてくれます。スイート以外のカテゴリにはバスタブがありませんが、その分リビングスペースにゆとりがあり、広いバルコニーもなかなか快適です。ダイニングでは採れたてのシーフード・バーベキューが楽しめる「ビッグ・フィッシュ・バー」が人気です。テラス席は予約マスト!
チェンマイの新たな「オシャレ番長」
アキラ マナー チェンマイ
Chiang Mai
旧市街の西、フアイ・ケーオ通りとステープ通りをつなぐニマーンヘーミン通りは、しゃれた飲食店やショップが続々誕生している、今チェンマイで最もホットなストリート。その一角に開業したのがこのホテル。モダンな石積みの外装がひときわ目を引くデザインホテルで、全室スイート仕様。56平米〜98平米の、ゆったりとした美しい空間が用意されています。
2015年のオープンながら、いまだに話題沸騰中でなかなか予約の取れない理由は、豪華な客室はもちろんのこと、魅力的な館内施設を備えているため。通り沿いにテラス席を設けた開放的なメインダイニングや、市街と周辺の山並みを一望できるルーフトッププール&バーは特に人気のスポット。繁華街に出なくても優雅な時間が過ごせると評判です。
ロマンチックに過ごしたい大人リゾート
マナタイ コ サムイ
Samui
ハイセンスで洗練されたタイスタイルのブティックホテルを各地に展開しているマナタイが、サムイで選んだのは美しいサンセットが望めるラマイビーチ。2015年に全面改装を終え、マナタイとしては大規模な全148室を有する高級リゾートとして再出発しました。ブルーをアクセントにしたモダンな客室はバルコニー付き。隅々までこだわりと美意識が詰まっています。
広大な敷地を彩るのは手入れの行き届いたガーデン。海を望むプールやビーチには、ゲストのためのシーティングエリアが設けられており、希望の場所でプライベートディナーの用意もしてくれます。ラマイは比較的静かなエリアのためカップルや大人のゲストがメインですが、ここはキッズプログラムが充実しており、のんびり過ごしたいファミリーにも向いています。