マダムヨーコの辛口旅サロン「目指せエレガント・トラベラー」
Vol.
79

1人で泊まるソウルのホテル

マダムヨーコの辛口旅サロン 1人で泊まるソウルのホテル

妙な天候が続き、お花見もままならなかったこの初春。みなさま、お元気でいらっしゃいますか? 足裏のびみょ~な骨折で、しばらくの片足サンダル生活を余儀なくされているマダムヨーコでございます。お食事会に、観劇に、どんなにおしゃれをしても片足はサンダル……。しかも「踏まないで!」の注意喚起をこめたピンクのど派手ぶりが、さらに足元のマヌケ感を引き立てています。まったくもって不本意な春!

ホテルはやっぱり明洞で

何とな~く「足が痛いなあ」とは思っていましたが、マジでパッキリいっていたとはねえ。どうです、この痛覚の鈍さ。まさしく恐竜並みでございましょう。理由……理由は聞かないでっ。電車とホームの間に片足突っ込んだ、なんてとても言えませんわ~。シクシク。そんな中(強引な話題転換)、骨折の自覚もないまま、久々にソウルに行ってまいりましたの。目的はいつものコスメ買い出し&リラックス、そして郊外にオープンしたアウトレットの調査。足にペシッと湿布を貼って、羽田からブイ~ンでございます。

今回は急に思い立ったひとり旅ですので、ホテル選びも気楽。でもいまいち脚力に自信が持てないため、ホテルは買・食・直と帰館のストレスが少ない、いつもの明洞でチョイスです。アップルワールドでも大々的に紹介されていましたが、ここ数年の明洞のホテルオープンラッシュは、驚くほどの勢いなんですのよー。最注目のロワジー(ミリオレのビル)は、どうやら開業が延びているようですが、気がつけばスカイパーク軍団が仲間を増やし、大型ビルの一角がブティックホテルに変身。さらにMプラザの向かいのビルもホテルになるというウワサ。すでにオープンしているホテルも常に満室状態で、なかなか押さえることができません。

明洞では明るさ>広さ>バスタブ

マダムの希望はごくごくノーマル。静かで明るい部屋、これに尽きます。一人なら狭くてもいいのです。シャワーだけでもOK。ところが明洞中心部はビルが密集しているため、最低条件である「明るさ」が確保されないことがしばしば。思い起こせばメトロホテル。立地は最高、客室もバスルームの広さも申し分なし。でも! 唯一の小さな窓は隣のビル壁直面でしたの。道路側の明るい部屋もあるのですが、入室するまでわからないし、人気ホテルなので変更も難しいんですのよね。一緒だったマダムシスターは「全然ヘーキ」と言ってましたが、わたくしはやはり自然光で目覚めたいのでございます。

特に明洞のお手頃系は、シングルユースやスタンダードの客室で「窓なし」のケースが多いので、予約の際はできるだけ画像も確認し、細心の注意を払います。最終候補に残ったのがサボイとJヒル。料金はほぼ同じ。改装を終えたばかりのサボイも気になりますが、明洞ギルのど真ん中にできたJヒルは要チェックですわね! というわけで、はい、決定~。窓無なしのスタンダードはパス。「数千円を惜しんでガッカリ」のバルセロナの反省を活かし、デラックスダブルを選びました。

せっま~いけど大満足の滞在拠点

金浦空港からは、昨年末にソウル駅まで開通した空港鉄道を利用しようと思いましたが、ソウルは意外と駅構内の移動に手こずるところ。エスカレータがない地下鉄出入り口も多いので、買い出し用大型スーツケース持参のわたくしは、気楽なリムジンバスで。到着はイビス前。大変な人混みですが、ホテルまではほんの数分です。おお~、やっぱり便利な場所にあるホテルっていいですわねえ。気分も浮き立ちます。チェックインの際にダメモトで「バスタブはありますか?」と問うたところ、「はい、バッチリ」とうれしいお返事。同じカテゴリーでもシャワーのみの部屋もあるようなのでラッキーでございました。

肝心の部屋は……狭っ! ドアを開けると、短いながらもコリドーがあるのは立派でしたが、ダブルベッドでいっぱいいっぱいという超コンパクトサイズ。ここを二人で使うのはカップルでも厳しそう……バスルームがゆったりしてしるから、何とかなるかしらん……と、あれこれ考えてしまったものの、まあ、ひとりならラクラクだし、望み通り明るく静かな部屋だし、アメニティ類の充実ぶりは想定外だし。マダム的には十分ナットクの滞在拠点となりました。想定外といえば朝食もかなりしっかりしていましたわよ。7時から9時までと短かく、曜日によって混む時間帯が異なるため、ベストタイムは何時と言いがたいのですが、料金に含まれていたら利用して大満足、でございます。

コスパはイマイチかもしれないけれど

でも料金を考えると、約17平米で1万円ちょっとというのは、人によっては割高に思えるかもしれませんわね。東大門や新村、もっと言えば江南方面だったら、同じ料金でグレードも専有面積もずっといいホテルがたくさんありますもの。しかし、もはや江南の「若さ」を必要としていないわたくし(ホホホ)には、いくらショバ代が高かろうと、何でもお手軽にすますことのできる明洞がいちばん居やすいエリアなんですのよ~。だからこそ、明洞界隈のホテル続々誕生は本当にうれしい事態なのでございます。これからも興味津々で新旧ホテルを利用し、みなさまにご報告していきますわね。

あら、ホテル話に集中していたら、アウトレットやリラックスに触れるスペースがなくなってしまいました。というわけで、続きはまた今度。どうぞお楽しみに。そして韓国LOVE、しかもひとり旅サイコーというトラヴェジェンヌのみなさまからも、とっておきのソウル情報やホテルライフのアドバイスを、ぜひマダムに! こちらもいつでもお待ちしています。それではみなさま、また来月。Ciao!

聞かせて、あなたの声を

みなさま、「Check in, please!」へのたくさんのご応募、本当にありがとうございます。「この会話集、すぐ使えて、しかも個人旅行には必須のシチュエーションのものばかりだったので、プリントアウトして持っていきました。かさばって、ぼろぼろになるし携帯しづらかったけど、これなら安心! 家族・知人にもわたします」といったうれしいコメントの数々に、わたくし毎回励まされておりましてよ。中には「マダムヨーコさんにカナリア諸島とかセーシェルとか、ガラパゴスとか、日本人にはまだまだなじみの薄いリゾート島に行ってもらいたいです。コラムで取り上げられるメジャーな地域ではなく、秘境とかマイナーなところもぜひ感想を聞いてみたいので」なんて壮大なリクエストもちらほら。ああ、みなさまのムチャぶりに近い期待が重い……。でも、マダムヨーコはこれからも頑張りますわ。どうぞ末永くよろしくお願い申し上げます。ついでに、「Check in, please!」音声バージョンもヨロシク!

使えるワンポイント英会話

「Can I get some more?」

朝食でコーヒーやドリンク類をサーブしているスタッフに、「おかわりをください」とお願いするフレーズです。またレストランでお水を継ぎ足してもらう時にも使えます。声をかけるならニッコリ笑顔を添えて。無言でカップを指さすようなマネをしてはいけませんわよ。

他にも、あらゆるシーンで役立つ英会話がそろってます!

マダムイラスト
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「お得」を超えた価値は自分でつくろう

常に損得で物事を考えることほど、視野を狭くまた頑なにしてしまうことはありません。価値はあなたの考え方次第で決まるのです。

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