マダムヨーコの辛口旅サロン「目指せエレガント・トラベラー」
Vol.
12

手持ちぶさたのトランジットタイム大活用術

マダムヨーコの辛口旅サロン 手持ちぶさたのトランジットタイム大活用術

みなさま~、いかがお過ごしですか? 今回は海外旅行の足となる飛行機がテーマ。移動の最大めんどくさいポイント、トランジットタイムの賢い過ごし方をご紹介いたします。

乗り継ぎの場合は最低でも2時間を確保して

目的地の空港にダイレクトフライトせず、別の空港で飛行機を乗り換えることをトランジットといいます。一般的なのは国際空港がある大都市から地方都市への移動ですが、目的地の空路事情や予算の関係上、ダイレクト便ではなく乗り継ぎ便をチョイスする、もしくはしなければならないケースもあることでしょう。とはいえ現在では航空会社のグルーピングが盛んで、同系列のフライトならスムーズな乗り継ぎができるような配慮もされています。

トランジットタイムをなるべく少なくしたい人は、事前にフライトスケジュールを確認してから利用便を決めるといいですわね。ただし、いったん荷物をピックアップして再チェックインしなければならない場合がありますので、トランジットタイムが1時間というのは、ちょっとハードですわ。鬼の形相の地上アテンダントと全力疾走し、すでに飛ぶ気満々の乗客から「遅れてきたのはアンタですか!」という冷ややかーな視線を浴びたことのあるマダム・・・やはりトランジットは最低でも2時間は確保したいものですわね。

トランジットタイム3時間以内なら空港ステイを楽しんで

そうはいっても、自分の都合のいい時間で飛んでくれないのが飛行機というもの。時には3時間近い待機時間が発生することがあります。もしお手持ちのマイレージカードがゴールドクラスなら、迷わずゲスト用のラウンジへGOです。軽食から各種ドリンク類が用意され、インターネットの無料利用ができたり、シャワーやリラックススペースを設けている豪華ラウンジも年々増加中。これは使わなければソンでございます。提携クレジットカードでもラウンジ利用資格が付帯しているものもありますから、もう一度チェックしてみてくださいね。利用会社によって家族や同伴者は有料になる場合がありますので、こちらも確認を。

「そんなゴージャスなカードなど持っておらん!」な方は、空港内の探索がおすすめです。空港によってはリクライニングチェアが置かれたブースがあったり、クイックマッサージ店があったりするので、リフレッシュにはもってこい。また単なる中継点だからこそ、そこでしかお目にかかれない品々がそろうショップでのお買い物も楽しい!マダムは香港・ロンドン経由でスイスに入った(24時間1本勝負!)ことがありますが、全てのトランジットタイムでめくるめくショッピング三昧。 しかし時間制限という焦りと、香港もロンドンも目的地でなかったため為替が頭の中で大混乱。てっきりユーロと思い込んで「あら、お安いわ!」と購入したバッグに、帰国後目の玉が飛び出るような請求書がっ。ヒースローは・・・ユーロ圏ではありません。とほほ?。

5時間あれば空港から外に出ることも可能

さて、トランジットタイムが5時間近くある場合は、カウンターで一時出国の手続きをしてもらい外へ出てみましょう。都市中心部へのアクセスが便利な場所にある空港なら、簡単な市内観光も可能です。やや距離があるなら空港近くのエアポートホテルに行き、カフェやラウンジでお茶を飲んだりして気分転換するのもいいですわね。アメリカ各都市はこれがおすすめですわ。アジアではソウルなら近くにシャトル送迎がある24時間営業の公共温泉がありますし、バンコクも新空港の近くに巨大スパ施設が登場しました。香港やマレーシアはエアポートエクスプレスがあるので、中心エリアへの移動は大変便利です。ヨーロッパ、特にユーロ圏は一時出国の手続きが拍子抜けするほど簡単ですわよ。気後れせずスタッフにたずねてみてください。ユーロ圏でない都市の空港も比較的市街地に近く、アクセス方法もバス、電車、トラムと充実。短時間でも市内に出れば「行ったつもり」になれる、とてもお得な過ごし方ですわよ。

5時間以上はホテルでデイユースを

5時間越えのトランジットタイムとなると、さすがに空港内だけで過ごすのはうんざりですわね。お買い物をしても、お茶を飲んでもまだまだ時間がたんまり。さあ、そんなときは、再びエアポートホテルの出番ですわよ。一時出国を許可してもらったら、そのまま最寄りホテルに向かい「トランジットのためのデイユースは可能ですか?」とたずねてみます。ほとんどのホテルがOKだと思いますので、出発便の時間を告げ、その間にお部屋で休ませてもらうのです。シャワーも浴びられるし、ゆっくりとベッドでくつろげますから、長旅の疲れを癒すには最高の方法です。スパやプール、ジムなどでひと汗流してもいいですわね。

ただし時間によってはチェックインが不可能というケースもあります。特に夜間のトランジットの場合は、直接ホテルに出向く前に空港のホテルインフォメーションカウンターで、デイユースが可能なホテルを紹介してもらうと安心ですわね。料金は各ホテルの規定により違いがありますが、通常は日中なら1泊分の半額、18時過ぎなら1泊分といったところかしらん。エアポートホテルはビジネスマンの利用が多いため、気が引けるようなラグジュアリークラスはあまりありません。ですから料金的にも気軽に利用できますし、ホテル好きの方なら格好のホテルチェック・チャンスになりそうです。

飛行機も「乗せられる」のでなく「乗りこなす」!

気が向いた時にさっと乗れるバスや電車と違い、飛行機は制限が多くて大変ですわね。でも、行動力さえあればトランジットタイムは、こんなにもいろいろな可能性があるのです。旅にお出かけの際は、どうぞ目的地だけでなくトランジット空港の情報の収集もお忘れなく。思いもかけない楽しい時間が過ごせるかもしれませんわよ。アップルワールドのサイトには空港やエアポートホテルの情報も満載です。こちらもご参考くださいませね。そして、ユニークなトランジット効力法をお持ちの方、ぜひマダムにご一報を。みなさまにも紹介してまいりたいと思います。それでは、また来月まで、お元気で。Ciao!

聞かせて、あなたの声を

旅先での爆笑体験報告会となりつつあるこのコーナー。みなさま、マダムのツボをよく心得ていらっしゃいます!れな様はオランダの飾り窓地帯でキレイなお姉さんたちのスゴイ格好と自主規制もののシーンを堪能、リンリン様はマニラのぼったくりタクシーに遭遇し「行き先を間違えた」と小芝居をして難を逃れ、ドイツ大好き人間のタンポポ様は、かの国の料理だけはナットク行かないと嘆かれ(ワインケラーでお酒主体の食事にするというのもひとつの手段ですわよ)、近視のママ様はザルツブルクのホテルで預けた貴重品が冷蔵庫から出てきた、と。実はマダムも海外に出るときは、自分の貴重品を冷蔵庫に隠してます。バレバレかしら?そしていくつかのご質問もいただきました。

海外生活のための銀行口座開設についておたずねくださった村松様。これはやはりお近くの大手市銀にご相談なさった方が安心&確実かと思います。お役に立てず恐縮です。そして高級ホテルのバレットサービス時のチップについてのご質問は大石様から。はい、やはりラグジュアリークラスのホテルをご利用の際は、チップを差し上げた方がスマートですわね。日本国内ではチップの習慣がないこともあり、特に気になさることはないと思いますが、感動的なサービスを受けて「どうしても!」と思われた時は、そっと差し出すのもエレガントです。アップルワールドのサイトにもチップのノウハウについて記載されていますから、そちらもご参考になさってくださいね。

◆「そこが知りたい、ホテルの常識」 ?これであなたもチップの達人!

さて「不甲斐ない男性を斬り、元気なおばちゃんを斬り、猫背の若者を斬ったマダムには、次は勘違いしているギャル(死語ですか?)を斬っていただきたいなあと思います」との熱いラブコールをくださったtomomo様、そして遠くバリで愛読してくださっているエミコ様、いつもありがとうございます。マダムはまだまだやりますわよ?。どうぞ、よろしく!

使えるワンポイント英会話

「Thank you for your hospitality !」

思った以上の素晴らしいサービスやもてなしを受け、「Thank you.」だけではこの感謝の気持ちを表すにのに足りない、という時に使いたいフレーズです。気持ちのよい時間を過ごさせてくれたホテルのスタッフやレストランのウエイターに、そして外国人のお宅やパーティに招かれた時。すてきなひとときが過ごせたら別れ際に心をこめて、こう言ってみましょう。少し改まった言い回しだからこそ、あなたの感謝の深さが伝わります。

他にも、あらゆるシーンで役立つ英会話がそろってます!

マダムイラスト
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楽しみは待っていてはやってこない

本当の楽しみは自分が積極的に動いてこそ手に入るもの。「誰か何とかしてくれないかなぁ」と待っているだけでは、チャンスは決して訪れないのです。

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