キャビンアテンダントの向かい席は…
キャビンアテンダントとお見合いの席に座りたい!このリクエスト、男女を問わず多いようです。あこがれのキャビンアテンダントと話をするチャンス、なんてヨコシマな願望が入っているのかな?
でも実際のところ彼女達がこの席に座るのは離着陸時だけ。それ以外の時に座るとしたら、よほど気流が悪くて全員着席の指示が出ている時くらい。つまり「お見合い」しながらじっくり会話を・・・というわけにはいかないの です。しかも、ひとつ問題点も!アメリカ系の航空会社ではこの座席(ドアのすぐ後ろの席)に座った人は、飛行機に不測の事態が生じた時に、キャビンクルーをサポートする役割を義務づけられているのです。
よってキャビンクルーの要請を的確に理解できなければならない。そう、英語がわからなければいけないのです。ですから日本人がこの座席をリクエストすると、チェックイン時に簡単な英語のテストをされることもあるようで す。誰でも座れる、という席ではないのです。
足が伸ばせるのも魅力。ただし…
見合いシートは、もう一つの理由からも座りたい! と希望する人が多いのです。この席はセンターブロックのスクリーン前の席と同様に、自分の前に席がない、すなわち足を投げ出せる席だというのがその理由。最近はエコノ ミークラスでも、座席の前後幅をいくぶん広めにしつらえる航空会社が出てきましたが、それでも足は窮屈です。ですからお見合いシートは体格のいい人には、とりわけありがたい席だといえるでしょう。
ただし注意したいのが、お見合いシートのうち、窓側の席だけはやや窮屈だということ。飛行機のドアの下側が内側にボコッと膨らんでいます。これは緊急脱出用のシューターが格納されており、緊急時にドアを開けると自動的 に広がる設計になっているため。よって、この席だけは完全に足を伸ばせないのです。またドアのそばなので結構寒いのもこの席の特徴。外気がマイナス40度もあるから当然ですが、すきま風で思った以上足元が冷えます。冷え 性の方にはおすすめできません。