オーストリア、ハンガリー、クロアチア、そしてイタリアとも国境を接するスロベニアは、大国の圧政に苦しめられた長く辛い歴史を持つ国です。しかし独立への気風は激しく、雄大な自然と独自の文化の中で育まれてきた芸術は人々の心を支え続け、1991年ついにその念願が叶うことになります。訪れる者の魂を揺さぶる人口約200万の小国。中世の香り漂う街中を、心ゆくまで散策してください。
国立劇場ドラマ向かいの角に建つ2011年開業のホテル。外観はシンプルながらとても強い印象を残すデザインなのですが、それもそのはず。ここはオープン以来、さまざまなアワードを獲得し続けている話題の1軒なのです。特に注目されているのがデザイン。1930年代の建物を現代的によみがえらせたのは、著名スロベニア人デザイナー。とにかく上質へのこだわりが徹底しています。
館内は、外観と同じようにシンプルなインテリア。白、グレー、サンドベージュを基調にしたアーバンスタイルですが、居心地のよさと使い勝手のよさは折り紙付き。特にビジネスユースでの信頼度が高く、シングルは年間を通じてほぼ満室続きなのだとか。カテゴリーにかかわらず最高級のリネンや、ゆったりとしたバスタブが用意されているのも嬉しいですね。優秀で丁寧なパーソナルサービスもまた好評です。
かつて貴族の邸宅として使われていた建物が、洗練されたプライベートホテルに生まれ変わりました。改装にあたっては、当時の雰囲気を損なわないようにと材質選びにも細心の注意が払われたそうで、エントランスやロビーエリア、コリドーの重厚なムードは本当にため息が出るほど。クラシックなヨーロピアンスタイルのホテルが好きな人には、たまらない1軒に違いありません。
客室数はわずか13で、レジデンスとブティックルームの2タイプ5カテゴリー。全室内装が異なりますが、シングル用のプチルームやファミリースイートには、屋根裏部屋風のチャーミングな造りのものも。ノーブルなカラースキームや、デコラティブな調度品もセレブ気分を盛り上げてくれます。プライベートサロンのようなスパやダイニングも見事。館内でこそおしゃれをして過ごしたい、特別なホテルです。
ブレッド湖は一帯が国立公園に指定されている、古くから開発されてきた保養地にある湖。山と緑に囲まれたエメラルドグリーンの湖面は、一日中見ていても飽きないほどで、オーストリアやイタリアからも多くのバカンス客が訪れます。グランド ホテル トプリツェの前身は、この地が温泉リゾートとして開発された1800年代半ばに建てられた保養所。長い歴史とバツグンのロケーションで、最も人気のあるホテルです。
近年には全面改装も終わり、すべての客室が重厚で格調高いインテリアになっていますが、滞在するならやはりレイクビューはマスト! 朝はバルコニーに朝食を運んでもらい、夕刻にはサンセットを眺めながらディナー前のカクテルを1杯……こんな贅沢な時間が過ごせるのも、グランド ホテル トプリツェならでは。ウエルネスセンターやダイニングも充実しており、ここでもレイクビューを存分に楽しみながら素晴らしいひとときを過ごすことができます。
リュブリャナ通りが湖に突き当たったところに位置する、近代的な外観のファーストクラスのホテルです。創業150年を超える老舗の1軒で、ツアーに利用されることも多く、特に向かいに儲けられたレストランは有名なクリームケーキを求めて訪れる遠来の客で昼夜共に予約が絶えない人気店なのだそう。
客室は明るくカジュアルで、どのカテゴリーもリラックスペースが用意されているのが秀逸。全室バルコニーつきですが、やはりレイクビューの景観は外せません。チェックイン時のリクエストでは無理なことがほとんどなので、予約時に指定しておくのを忘れずに。また、湖と城を一望できる屋内プールも大好評。アクアビクス等のプログラムもあります。ゴージャスでなくても安全で清潔なホテルを求める人には、必ず納得してもらえるコストパフォーマンスのよさが魅力です。
こちらもおすすめ!海外ホテル特集 バックナンバー
- アジア
- オセアニア
- アメリカ・ハワイ
- カナダ・中南米
- ヨーロッパ・中近東