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トラヴェジェンヌの旅支度ダイエット大作戦!
みなさま、遅まきながら明けましておめでとうございます。マダムヨーコ、2010年初のお目もじでございます。もはや記憶はかすんでおいでかもしれませんが、お正月休みはいかがお過ごしでしたか? マダム? ふっ。また今年もカニとの闘いをお聞きになりたくて? ヤツはむき身でやってきましたので、もうわたくしの思うがまま。大勝利でございましたわよ! それ以外の印象的な出来事といえば、雪かき・・雪かき・・・雪かき・・・。気分はまんまシジフォスでした。しかも翌日には晴天でガンガン溶けてるし!
捨てるもの、使い切るものをチョイス
さて、今回は12月号で予告しましたように、みなさまからお寄せいただいた「旅の荷物減量作戦」を大々的にご紹介してまいります。トップバッターは、珠玉の名言「オバサンは時間を無駄には出来ない」(2009年6月16日号参照くださいね)でおなじみのマダムマッチ様。フランスに発つ前夜のお便りとのことです。「訪問国には申し訳ないのですが、あちらで棄てるものを持っていくことが多いです」。パジャマ、セーター、そして今回はブーツもオサラバ系だったご様子。「アクセサリーやスカーフなどで結構ごまかしがききます。そんな格好できないわって言われそう!! ただし、ここぞのための一着は必ず持参です」。
ふふふ。ここぞの一着があるのでしたら、「そんな格好」大アリですとも。捨てるもの、カイロや入浴剤など現地で使い切るもののおかげで、帰りには「スーツケースはスカスカ。そこにお土産や自分へのご褒美を詰め込むのです」。そうですわよね。スーツケースに入らないから・・・と買い物をあきらめることほど悲しいことはありません。でもマダムマッチ様、捨てるつもりで持っていったものを捨てるに捨てきれず、またそっとスーツケースに戻してしまうこと、ありません?
ペットボトルサイズのダウンコート
続いてはアラカンのおばさん様から。「以前、預けた荷物のスーツケースベルトがなくなり、中身が引っ張り出されるという経験をして以来、最長3週間でも機内持ち込みバッグのみの旅行です。それでも、小さい飛行機のときは、飛行機のまん前で荷物を取り上げられることが何度かありましたが。ともかく荷物の少ない旅行を心がけています」。旅行のほとんどはご主人のお供の個人旅行とのこと。最長3週間でも機内持ち込みのみって・・・す、すごいですわね。それだけに「日程と荷物の少なさに不審がられ」たり、「欧州でホテルの予約表を見せろとまで言われたことも」。以来、バックパックはやめたのだとか。荷物が少なければ、少ないなりにやっかいなことがあるのですねえ。
アラカンのおばさん様の常備品は「圧縮袋使用、小さくたためるもの、ヒートテックもの、カシミア、速乾物、使い捨て物。着まわせるもの。レザーコート、あるいはジャケット。旅を楽しむパーティ用バッグ、靴、さらにマイマグカップ。今年は、ペットボトルサイズのダウンコートも手に入れました。
日頃、旅行に適したものにアンテナ張ってます」。おお、素晴らしきワイルド・トラヴェジェンヌ! 確かに昨年あたりからペラッペラなダウンコートが大流行ですけど、あれ、暖かいんですの? なんとなく不安なマダムです。
ジャケットを持参するなら軽いレザーを
アラカンのおばさん様のおっしゃるように、レザーのジャケットはとっても便利な旅アイテムです。真夏を除く3シーズン使えますし、まだ気温が高い秋口でもレザーならあまり違和感はありません。そういえば真夏でもレザーをまとう方々も各方面にいるような・・・。また風を通さないので保温性も高く、中にたくさん着込む必要もなし。マダムはアウターがレザーの場合、インナーはカットソー1枚で過ごしてしまいます。十分暖かいですし、レザーはタイトに着たほうがきれいですもの。さらにある程度フォーマルな場に出ても見栄えがします。もっとも、レザーではなくファーでなくては、という時もありますが、そんな場面とはあまり縁がありませんから(涙)。
手頃なレザーを買うならソウルの卸売市場か、北イタリアのメルカート周辺の屋台がおすすめですわ。もしくはファスト系ショップのバーゲンコーナーで掘り出し物をゲットしてもいいですわね。どうせなら白やシャーベットカラーのきれいな色を選びましょう。汚れてもなんのその。ブラックはちょっと色気に欠けますものね。どうしてもコートの方がいいという場合には、インナーが取り外せるタイプだと1枚で幅広く使い回せるのでおすすめです。
荷物が増えてもこれだけは外せないものとは?
ところで、今回初登場のMacha様より、「みんなは持っていかないかもしれないけれど、私は絶対持っていくもの」「荷物が増えても、これだけは外せないもの」についてのご報告が届きました。Macha様の旅をぐーんと素敵にしてくれる3種の神器は「粉末スポーツドリンク」(体調を崩しやすい旅行に必携!!水はどこでも手に入るけど、外国の飲み物は甘すぎるので)、「空気をいれて膨らますピロー」(エコノミー席がプチビジネス席のような快適さに)「名刺(プライベート用)」(現地で仲良くなった人とのつながりは大切にしたいので)。
どれもかさばらず、旅支度ダイエットには最適のアイテムばかりですわね。マダムが「ほーう」と感心したのは、プライベートの名刺です。そういえば、旅先で話が弾み、いざというときにアドレス交換のためのメモも筆記具もないとうことありますわね。そんな時に名刺があれば問題なし。しかも「読めない」「わからない」「間違えてる」も回避できますしね。これでインターナショナルなラブもばっちり芽生えそう。さあ、すぐにプリントしまくるのです、トラヴェジェンヌたちよ! ちなみにMacha様の夢は「自分の歳と同じ国数を旅する」ことだそう。しかも実現まであと3カ国なのですって! うわー。達成の暁には、ぜひ訪問国リストをお送りくださいね!
どこに行くにもサブバック
旅の必需品については、パッキング術でも話題になりましたわね?。あの盛り上がりを思い出してしまいましたわ。「次の旅行のために、ヨーコ様の一品、ぜひご伝授くださ?い」というMacha様に、マダムの最新必携品をご紹介いたしましょう。それは、ナイロン製のサブバッグ。小さくまとめるとお稲荷さんくらいのサイズになるアレでございます。マダムご愛用は、中目黒マダムがボルドー滞在中に大活躍したというスーパー「モノプリ」のショッキングピンクのもの。最初、お土産に、と言われたとき「えーー、そんな毒々しい色のバッグいらんわ?」と、やわらかーく固辞。んが、ともに出かけたソウルの旅で、その本領をまざまざと見せつけられ、三顧の礼をもって譲り受けましたの。
とにかく素晴らしい収納力。海外でのショッピングの際にはスーパーからブランドブティックまで、ほとんどお店のバッグはNo Thank you。買った品物はここにぽいぽい放り込んでいきます。なので、歩いている分には買い出しに来た地元在住者のようにしか見えません。安全です。毒々しい色合いも、いつもモノトーンが多いマダムにはいい差し色になるようで、けっこうおしゃれ・・かも。いまや日常でも非日常でも必ず持参している重要アイテム。これ、破れたりしたら泣きますわぁ?。
サブバッグはお土産にも最適
庶民派マダムのわたくし、実はサブバッグ(エコバッグ)大好きなのでございます。どこの国に行ってもスーパーやデパートに突撃し、オリジナルバッグを買いこんでいるのです。一番のお気に入りは1995年製ベルリンのKDWのもの(巨大なロブスターがリアルに描写されている)。同じくベルリンのアンペルマングッズ(ヒモが長くて使いやすい)、2003年もののユーロスパー(斜めのヒモも付いているのでクロスがけもOK)、ハワイのメイシーズ(マチがたっぷりで丈夫)、ワルシャワのスーパーなどなど自宅には豊富に取りそろえてございます。
最近はモノプリのように、小さく畳めて頑丈なナイロン製も増えてきましたけれど、素朴なコットンのバッグはなぜか心引かれますわねえ。手頃な値段でしかもオリジナリティやプレミア度が高いので、お土産にも最適です。違いのわかる友人をお持ちなら、きっと喜んでもらえますわよ。お試しあれ。
というわけで、なぜか最後はサブバッグのプロモーションになってしまいましたが、あなたの旅支度に欠かせないアイテムは何かしら? 常連の方々には最新バージョンのご報告を、マダムへのお便りをしたことのない方は、あなたのとっておきのエピソードを。どうぞ、どしどしお寄せくださいね。マダムは今年も、旅と旅を愛するトラヴェジェンヌを応援してまいります! 次回はあなたの疑問にマダムがドーンとお答えしちゃいますわよ! それでは。Ciao!
「Give my best to Mr/Ms XX.」
滞在しているホテルで親身に世話を焼いてくれた人、足を運ぶたびに丁寧な対応をしてくれたショップのスタッフ。帰国日に挨拶をしたかったけれど、タイミングが合わなくて直接感謝の気持ちを伝えられなかった。そこで別のスタッフに言伝を・・・というときのフレーズです。「XXさんによろしくお伝えください」。よりくだけた間柄なら「Say hi to XX.」でも構いません。
ダイエットは身の回りの見直しから
自分の身辺をもう一度見直すことから、ダイエットは始まる。旅支度のスリム化も、ウエイトダウンも同じこと・・・という意味。