214年の長きにわたりブラジル最初の首都として栄えたサルバドールは、国内でも指折りの観光地。世界遺産の旧市街、白砂の美しいビーチが続く海岸エリア、郊外のアクティブスポットなど、滞在拠点を移動しながら存分にその魅力を楽しむのがおすすめです。
かつて首都として栄えたサルバドールの敬称は「バイーア」。そして栄華を極めていたこの地には、アフリカから多くの黒人が奴隷として連れてこられました。彼らが密かに守り続けてきた文化は、いまや独自の展開を見せるまでに浸透し、それ故「黒人のローマ」なる別名も冠されています。サルバドールでの滞在は、その華やかさとエキゾティズムに浸ってみましょう。
バイーアで最も美しい教会といわれるバジリカ大寺院をはじめ、歴史ある教会が集まるセントロは賑やかな広場も点在し、コロニアル時代の美しい町並みが残っているので散策の楽しみは尽きません。ただし観光客ずれしたガイドや物売りが多いため、話しかけられても安易に応じたり撮影をしないように気をつけてください。人混みに疲れたら郊外のシャパータ・ジアマンチーナへ。子どもから年配者まで、大自然を舞台にしたアクティビティが楽しめます。
セントロの東にあるターミナルからバスに乗れば、美しい白砂の浜辺が続くビーチエリアをぐるりと回ることができます。地元の人々で賑わうオンジーナ、日本の湘南のように若者が集まるリオ・ベルメーリョ、高級リゾートが点在するイタブアン、空港の近くながら自然のままのビーチが広がるフラメンコなど、海岸ごとに特色が。車窓からお気に入りの風景が見つかったら、そこで降りてみるのも一興です。
サルバドールの名物はアカラジェとカポエイラ。アカラジェはペースト状にして揚げた豆の中に、野菜や魚介など好みの具を挟んだバーガー風のスナック。ここで暮らす黒人のソウルフードでもあり、そのバリエーションはさまざまです。食べるなら絶対に揚げたてを。舞踏と武術をミックスした独特のカポエイラもまた、黒人独特の護身術の一種。儀式としても行われ、人間業とは思えない動きに目が奪われます。
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