オスロの夏は音楽の夏。7月末の中世音楽フェスティバルを皮切りに、8月の室内音楽フェスティバルとジャズフェスティバルから、9月のウルティマ・オスロ現代音楽祭まで、短い夏を惜しむように各地でエネルギッシュな演奏が繰り広げられます。また、作品がオークションに出品されたことで世界的な話題を呼んだムンクは、2013年で生誕150年。すでに今年から前夜祭的なイベントが大小開催されています。
閑静な住宅街に溶け込むようなたたずまい。まるで別宅に帰ってきたような気分にさせてくれるのが、サガ ホテル オスロです。創業はオスロが好景気にわいていた1890年代。もともと知る人ぞ知るプチホテルだったのですが、近年の大改装により知名度は飛躍的にアップ。
きっかけは、その美しい内装でした。ぬくもりのあるナチュラルウッドのフローリングと、白、黒、グレーのベーシックカラー。クールになりがちな空間に色気と華やぎを添えているのが、ゴールドやウィリアム・モリス風のテキスタイル。また壁やいすの背の部分に、モノクロ写真をプリントするなど、シックなのにポップなイメージもプラス。コンテンポラリーなだけではない、不思議なノスタルジーをかき立てるデザインなのです。家具や備品、調度品のこだわりも半端ではありません。ノルウェーのインテリア誌でも頻繁に取り上げられる、美しき大人のためのホテルです。
近代的な集合住宅を思わせる背の高いビル。ベランダ部分の赤がユニークなアクセントになっているのですが、その実態は近くで見てビックリのパンチング式のフェンス! 全118室で、オープンは2008年。ハイセンスなブティックや話題のダイニング、劇場などが集まる「イケてる」エリアに登場した、洗練されたビジネスホテルとして、とりわけエグゼクティブに多くのファンを有しています。
周辺の建物は背が低いため、ほとんどの客室は見晴らしがよく、また明るさも抜群。真っ白なカーテンと白木のフローリングが目にも爽快で、ペンダント式の間接照明や壁掛けテレビは機能性だけでなく、スマートなイメージを演出。モントーンの中に使われるレッド、パープル、ミッドナイトブルーの鮮やかな色も印象的です。ロングステイ用のアパートメントもあり、全室インターネット接続は無料。朝食の食材もオーガニックにこだわっています。
ヒルトンが手がけるダブルトゥリーは、その土地らしいデザインを活かしたコンテンポラリースタイルをコンセプトにしたブランド。オスロでは1918年築の歴史ある建物を利用しています。ここはオフィスや劇場として使われていたもので、ロビーは現在でもクリスチアーナ劇場と共用になっています。
内装は、デコラティブなヨーロピアンスタイルをノルウェー式に換骨奪胎したようなイメージでしょうか。客室は天井が高く、カラーリングを統一することで広がりを演出しています。とりわけクロスの美しさは強い印象を与えるはず。オリジナルのキルトで飾られたベッドに床暖房付きのバスルームと、居住性にも細かい配慮がなされています。「トレ・ガッリ・リストランテ」は、クラシックなイタリアンと厳選されたワインが自慢。朝食はファンの多いダブルツリー・ブレックファスト・ブッフェ。ダイニングはゲストのみならず近隣のビジネスマンで終日賑わいます。
デザインのテーマは「チル&アーバン」。革張りのどことなくレトロな風合いの家具をメインに、グリーンやビビッドな赤をアクセントにした、情熱的なでも心温まる内装が施されたスタイリッシュなホテル。館内各施設やビジネスサポートが充実しているため、コンベンションやカンファレンスなどでは圧倒的人気を誇っています。
ウオーターフロントの景観が楽しめる客室は全185。スタンダードでも十分ゴージャスで贅沢な気分が満喫できますが、ハイカテゴリーのビジネスクラスルームは、レイトチェックアウト、スーパーブレックファスト(ワクワクするようなネーミング!)、ランドリーサービスなどワンランク上の嬉しいサービスが用意されています。全室インターネット接続無料。レストランでは、地元産の食材や近海モノのフレッシュな魚介類をふんだんに使った、コンテンポラリーなノルウェー料理が楽しめます。
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