プラド美術館北西は、各種ミュージアムやショッピング、外食にも便利なエリア。高級ホテルからスタイリッシュなデザインホテルまで、こだわりのホテルが多数集まっています。アトーチャ駅周辺は国内周遊の旅や団体ツアーで使われる中級クラスのホテルが点在しますが、あまり治安がよくないので夜は早目の帰館を心がけて。スペイン広場からグランビア周辺は、歴史あるホテルやアパートメントタイプのホテルなどが、意外に手頃な料金で泊まれる場合も。地下鉄やタクシーを上手に使えば各所へのアクセスもさほど負担ではありません。
ホテル リッツ バイ ベルモンドが建っているのはプラド美術館のすぐ隣。周辺はティッセンボルネミッサ美術館、王立サンフェルナンド美術アカデミーやソフィア王妃芸術センターという、マドリッド滞在中のマストスポットがひしめく「アートトライアングル」と呼ばれるエリア。ロンドンとパリのリッツに対抗した社交の場とすべく、アルフォンソ13世がこのホテルをオープンしたのは20世紀初頭のこと。彼の作戦は図に当たり、今日でもスペインを代表するラグジュアリーホテルとして君臨しています。
30室のスイートを含む全167の客室も、往年のムードを色濃く残しています。特注でつくられたロゴ入りのリネン類や手織りのカーペット、アンティークの家具・調度品は荘厳さすら感じさせ、大理石のバスルームも息をのむほど優雅です。さらに、きめ細かい心配りで滞在を彩ってくれるスタッフのサービスも、マドリッドの旅を忘れがたいものにしてくれる重要なポイント。そのホスピタリティは予約時から帰宅まで徹底しています。選ばれたゲストにふさわしい誇り高く優雅な時間が楽しめれば、きっとリッツのとりこになるはずです。
ハイセンスなスペインブランドのブティックが軒を連ねるセラーノ通りの1本東、19世紀の貴族の館を改装したホテル ウニコ マドリッドは瀟洒な邸宅風のたたずまい。44室のエレガントなブティックホテルです。モノトーンの大理石が印象的なラウンジやシックなサロン風の客室は、ライフスタイルにこだわりを持つ大人のための空間。夜になれば中庭もヒップなラウンジに早変わり。食前酒を楽しんだら、ミシュランで2ツ星を獲得したレストラン「ラモン・フレイシア」に繰り出しましょう。居ながらにしてマドリッドのトレンドを丸ごと体感できるこのホテル、中庭向きの部屋を指定すれば落ち着いた時間を過ごせます。
ブエナビスタ宮殿の裏手、周辺に人気バルや各国料理店が集まるグルメエリアに建つ全70室のブティックホテルです。この建物自体も昔は宮殿だったものですが、重厚な外観とは裏腹に館内はスタイリッシュなデザインが施されています。客室はコロニアルスタイルとモダンなテイストをミックスさせた、シンプルなようでいて実に手の込んだインテリア。予算があれば広いバルコニー付きのオンリーユーシークレットの部屋がおすすめ。テラスで楽しむ朝食やディナー前のアペリティフは夢心地です。地元でも有名なガストロバーは、お手軽なタパスもあるしコース料理も25ユーロから。気取らず足を運べるのが魅力です。
スペインを代表するホテルグループ、メリアが手がけるMEはトレンドやアート、カルチャーを反映した「トランジットラウンジ」をコンセプトにした個性的なブランド。歴史ある建物を利用したこのME マドリッド レイナ ヴィクトリアも、落ち着いて過ごすというよりは、ホテルそのものをプレイスポットとして楽しんでもらおうといった気合いを感じます。客室こそシンプルで落ち着いたイメージですが、ナイトクラブの仕掛け人がプロデュースした屋上の「ザ・ルーフ」や地下のラウンジを筆頭に、館内のムードは終日グルーヴィ。カジュアルでクール、そしてパッショネイトなマドリッド滞在を堪能してください。
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