台湾の先住民族タイヤルの言葉で「温泉」という意味の烏来は、のんびりとした風情のそこかしこで温泉情緒が楽しめる街。川沿いには大型温泉リゾートがあり、入浴からエステ、食事までゴージャスなひとときが過ごせます。一方、老街や攪勝橋の周辺には、川から湧き出る温泉で足湯をしたり、地下を流れる温泉の熱で天然岩盤浴を楽しんだりと、地元民も旅行客も人目も気にせず自由気ままにくつろいでいます。
高速バスで終点の烏来停留所下車。MRT新店駅からバスに乗ることもできます。
烏来では温泉の他にも台湾最大級の滝があります。攪勝橋の先にある台車駅からトロッコに乗って行くというアクセス方法もワクワク。マイナスイオンをたっぷり浴びれば、心身もさらにリフレッシュ!
開発したのはドイツ人、磨きをかけたのは日本人という台湾指折りの湯治場が北投温泉。日本の有名旅館が進出したことも大きな話題になりました。水着を持参して共同浴場で気楽に楽しむのもいいですが、せっかくなら高級ホテルや旅館のデイユースを利用してみては? 個室でゆっくりできるだけでなく、食事やエステも含まれたお得なパッケージもあり、宿泊しなくてもVIP気分が味わえます。
MRT淡水線北投駅で新北投支線に乗り換え、北投駅下車。
日本統治時代の公共浴場を利用した北投温泉博物館、民族文化を学べる凱達格蘭文化館や北投文物館といった知的エンターテインメント施設、また個性的な茶房や飲食店も、北投訪問時に足を運んでみたいものです。
陽明山に出かけるなら初春から初夏がイチオシの季節。梅やツツジ、桜から始まり、色とりどりの花々を眺めながらピクニックを楽しみ、その後に温泉でじっくり疲れを癒すという満足度200%の時間が過ごせるからです。温泉は白く濁った硫黄泉で、療養効果に優れ、昔から湯治客で賑わってきました。公共浴場はやや古びているので、気になる人は温泉リゾートホテルなどでゆっくり体を休めましょう。
金山行きバスで陽明山停留所下車、陽明山内は30分ごとに循環バスがあります。またMRT淡水線の剣潭駅および士林駅からもバスが運行しています。
陽明山は標高643メートル。見どころは多く、蒋介石の別荘(入場は1日2回のみ)や、遊歩道が整備されている陽明公園にフラワーガーデン、地採れの高原野菜を使った料理が自慢のレストランやレトロ風カフェありと、1日中遊べる行楽地です。
台湾東部で最大の賑わいを見せる礁渓温泉は、街中に温泉が湧いているちょっと珍しいところ。中心部には総檜づくりの大浴場が人気の温泉公園を筆頭に、公共の足湯や気軽に入れる公衆浴場、手頃な旅館やホテルがぎっしり集まっています。お湯は疲労回復や美容に効果的なのだとか。近年はデザイナーホテルや郊外の高台にクアハウススタイルの高級リゾートが登場し、さらに注目度が高まっています。
台鉄東回線の花連・台東行きに乗り、礁渓駅で下車。
鉄道駅でひとつ北の頭城駅で降り、1930年の日本統治時代の建物が残る頭城老街の散策や、海沿いに建つ個性的な蘭陽博物館でこの地方の自然・文化・歴史を体感。雪山トンネルを通って坪林に行き、名物の茶葉料理で一休みもいいですね。
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