各種宿泊施設が密集するチャウエンビーチの南は、まだ開発ラッシュの波に巻き込まれておらず、サムイでは老舗となる有名リゾートが点在しています。その静かで穏やかなエリアで、ビーチを見下ろすように建っているのがヴァナ ベッレ。イタリア語で「美しき無駄」とでもいうような、一風変わったこの名称。何もしない優雅な時間を象徴するような、実に意味深なネーミングです。
オープンは2013年1月。スターウッズのラグジュアリーコレクションの1軒で、スタイルとしてはシックでノーブルなアーバンリゾート風。島内にある同じスターウッド系のW リトリートに比べると、よりオーセンティックでハイクラス向けのデザインになっています。また造築は周辺環境にも配慮がなされ、敷地内のガーデンや屋外プールにその志を感じ取ることができます。
客室は全てスイートでプライベートプール付き。86平米のクラシックプールスイートから、211平米のトロピカルプールヴィラまで5カテゴリーが用意されています。外観は伝統的なタイハウスを模していますが、室内は洗練された最新の機器・設備を搭載。目覚めた瞬間から海の景観が飛び込んでくるようなレイアウトも、このロケーションならではの贅沢なサービスでしょう。レストランやスパなど、どこにいても「絵になる」ラグジュアリーリゾートで、文字通りのバカンスを満喫してください。
小規模でハイセンスなブティックリゾートや手頃なゲストハウスが集まるラマイビーチは、チャウエンビーチほど人気は高くありませんが、昔から長逗留するヨーロッパ人が多いのんびりしたエリア。約1200年前には王宮があり、以降も王族たちの保養地として長らく愛されてきた場所なのだそうです。
アマンタラ プラは、そんな在りし日のイメージを現代によみがえらせたようなリゾート。石門を構えたエントランスからすでに風格と重厚感が漂ってきます。全18のヴィラは全てプライベートプール付き。ブラックマーブルやタイチークをふんだんに使った室内は、調度品にも伝統的なタイの品々をチョイス。IHヒーターを搭載したフルキッチン、バルコニー、バレ、ジェットバス付き大型バスタブ、洗濯機まで完備。洗面台は男性、女性がそれぞれ使いやすいようなダブルシンク仕様になっており、長期滞在どころか、そのまま暮らせてしまえそうな完璧な空間が用意されています。
またヴィラごとの隔絶感を巧みに演出し、ヴィラ内では段差を設けてフラットで単調になりがちな敷地にアクセントをつけるなど、ゲストの滞在をよりプライベートにかつ刺激的にする工夫が施されています。クッキングクラスやヨガなど、アクティビティも豊富で、ヴィラタイプのスパもこもりきりで堪能したくなるヒーリングパラダイス。オリジナルのベジタリアンミールはヨガ愛好者にも好評です。タイ舞踊を鑑賞しながらのディナーショーもお忘れなく!
チャウエンヤイのほぼ南端に位置する、非常に使い勝手のよいリゾートです。チャウエン中心部までは徒歩でもアクセス可能なのに、このリゾートの界隈は喧噪とは無縁。海に続いていくようなインフィニティプールや、ビーチパラソルの下で過ごすひとときは、昔ながらのサムイの雰囲気そのまま。マイペースでのんびり過ごしたいバカンスには最高のロケーションです。
客室はビーチ側にある14棟のバンガローと、39室のホテルタイプのデラックスルーム。うち7室は1階にありプールにそのまま飛び込むことができるようになっています。このデラックスの客室を擁するビルのデザインは、華やかなモロッコスタイル。内装もビビッドで、美しい色合いのファブリックは女性ゲストに特に好評です。一方バンガローは、トラディショナルな南タイの様式。明るい木材と天蓋付きの4柱ベッド。シンプルで居心地がよく、カップルから家族連れまで気持ちよく過ごすことができます。
リゾート乱立の影響で、年々宿泊料金が上昇していくサムイ島にあって、人気のチャウエンビーチで4ツ星クラスながら、お手頃価格で泊まれるこのリゾートは、サムイらしさを求めなおかつコスパにこだわるサムイビギナーにはとりわけおすすめの1軒。スパも気軽に足を運べるカジュアルなスタイルですから、男性でも気後れせずにトライできますよ。
夕日の美しさは格別といわれるタリンガムは、チャウエンやラマイビーチのような賑やかなエリアがなく、ジャングルの中に各種宿泊施設が点在しています。アクティブに過ごしたい人にはアクセスが大変ですが、反対に何もしないでゆっくりと心身をリフレッシュしたい人にはうってつけ。またそうしたゲストを満足させるリゾートもたくさんそろっています。
シバヤ パームス サンセット ビーチ リゾートは、2棟のヴィラと4室のアパートメントのみという、小規模なプライベートリゾート。伝統的な南タイ様式の低層建ての外観は、セレブの別荘を彷彿とさせるたたずまいです。岩場が多く、穏やかなビーチに恵まれないタリンガムですが、このリゾートはビーチフロントの素晴らしいロケーションを確保しているのが自慢です。
プールを挟んで建つアパートは、大理石やチーク材などクラシックなタイスタイルを活かしたデザインで、重厚感のある家具が落ち着きと風格を醸し出しています。アパートといっても実際はほぼ戸建てのイメージで、客室間にプールが配されているため、さらにプライベート感が際立っています。ヴィラはよりシックな印象。フルキッチン、洗濯機、チークの家具なども贅沢かつ居住性もバツグンです。マッサージは各室内で施術OK、海に面したフィットネスではムエタイの体験もできます。ロングステイの際は選んで悔いのない1軒といえそうです。
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