ソレントといえばすぐ思い浮かぶのが、有名なカンツォーネ「帰れソレント」。もともとはソレントのPRソングとして誕生したらしく、歌詞にはその美しさがしっかり描かれています。光り輝くようなナポリ湾を見下ろす坂道を散策しながら、レモンリキュールやオレンジのソルベを味わう。これこそ、ソレント滞在の王道かもしれません。
時間があればヴェスヴィオ周遊鉄道に乗って途中下車しながら、ポンペイ遺跡やカステッラマーレディスタビアのテルメ跡の見学へ。またマッサルブルンセ方面に足を伸ばし、カンパネッラ岬海洋自然保護区で、いにしえの神聖な空気を全身で感じてみるのもいいでしょう。
町の中心、詩人タッソにちなんだ広場を見渡すように建つこぢんまりとしたホテル。家庭的な雰囲気と温もりが漂い、旅人を心からリラックスさせてくれるスタッフのサービスと、プールを取り囲むようにオレンジやレモンの木々が生い茂る中庭がこのホテルの自慢です。
客室は果物の色を写し取ったような明るく軽快な内装で、比較的ゆったりとした造り。景観を楽しみたいならコンフォート以上のカテゴリーがおすすめです。また南イタリアでは朝食から甘いお菓子が普通に出てくるのですが、ここで出される手作りのドルチェもおいしいと評判です。
港を見下ろす高台に建ち、遠くにヴェスヴィオ火山を望む素晴らしいロケーションに建つホテルです。館内は地中海独特の明るい色彩や、クラシックながら軽やかさのあるデザインが施されており、とりわけ涼しげなからタイルがあしらわれたバスルームは、あっと驚く美空間です。
ゆったりとした室内やバルコニーは、特別なバカンスには最高のシチュエーション。海と一体になったようなプールはもちろん、プライベートビーチも有しているので、日光浴をしながらのんびり時間を過ごせば、まさに気分はセレブ。レストランで新鮮な魚介類をたっぷり使ったカンパーニャの伝統料理を堪能した後は、木々の木陰に埋もれるようなバーで食後酒はいかがでしょう。
ナポリを出発した列車が、山間の長いトンネルを越えると目に飛び込んでくるのが、かつて海洋王国として栄えたサレルノの町。2日もあればだいたいの様子がつかめてしまうほどの規模ですが、見せてくれる顔は多彩です。駅がある東側はビーチリゾート。サマーシーズンにはふだんの静けさが信じられないほどのバカンス客が押し寄せ、海沿いのルンゴマーレ(遊歩道)も華やかに。
一方、東側は旧市街で、メルカンティ通りを中心にドゥオーモやヴェルディ劇場等の見所が点在。新旧さまざまな店舗が建ち並び、素朴で心地よい喧噪に包まれています。アマルフィ行きのバスやフェリー乗り場もアクセスがいいので、サレルノを第2の起点にして各地を訪ねるのもいいかもしれません。
オフシーズンになると、信じられないような料金で高級ホテルに泊まることができるサレルノ。東側に延々と延びる海岸線には、プライベートビーチを持つ隠れ家のようなホテルが点在しています。ラ イスラ リゾートもそんな1軒。サレルノ空港から車で約5分、サレルノ中央駅界隈からは同じく約15分、大海原を見渡す爽快なロケーションです。
客室は暖色系でまとめられたシンプルで心安らぐ内装。どの部屋も明るい日差しが射し込み、バスルームも広々としていて快適です。大きなプールは2008年に大改装を行い、デザインだけでなく機能性も兼ね備えた人気のアクティビティに。周辺観光にも便利ですし、ひたすらのんびり海辺の休日を過ごすのにも最適。南イタリアの定宿にしたくなるホテルです。
- (1)南イタリア絶景周遊 | 暮らすように過ごす小さな街 ソレント&サレルノ
- (2)南イタリア絶景周遊 | 輝ける海の町の甘いひととき アマルフィ&ポジターノ
- (3)南イタリア絶景周遊 | 憧れの島でグラマラスな休日 カプリ島&イスキア島
こちらもおすすめ!海外ホテル特集 バックナンバー
- アジア
- オセアニア
- アメリカ・ハワイ
- カナダ・中南米
- ヨーロッパ・中近東