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ハイキング体験記(2)ブライスキャニオン国立公園

グランドサークルの中でも「華」と呼ばれるのが、ここブライスキャニオン。今回歩いたのは、サンセットポイントから降りて、ナバホループトレイル、クイーンズガーデントレイルと歩いてサンライズポイントまで戻る約2時間、標高差約160mのルートでした。

車を降りてサンセットポイントに到着したのが、15時半ごろ。まだサンセットにはちょっと早いけれど、「フードゥー」と呼ばれる尖塔群が広がる見事な眺めに思わず声が上がります!これからこのフードゥーの谷へ下りて行くのです。ワクワクします!!

ブライスキャニオン国立公園

つづら折りの道を降りて行くと、だんだんフードゥーの先端が自分の目線に近くなってくるのがわかります。フードゥーの間に入ると、高さが逆転。だんだん両脇に壁が迫ってくるこの辺りは「ウォール街」とも呼ばれます。谷底は光もあまり入らず、上から見下ろした景色とはだいぶ違う印象です。 谷底の出口付近には、岩の合間にまっすぐ伸びる何本かの木が。強い生命力を感じます。

さらに進むと徐々に緑が増え、やがて目の前には景色が開けてきます。 青い空と美しい緑、そして赤茶色のフードゥーとのコントラストが素晴らしい!この辺りは道も平坦で、歩いていてもとってもいい気持ち。道の脇には愛らしい野生のリスなども時々姿を現し、ハイカーの目を楽しませてくれます。ああ、癒される〜。 

ブライスキャニオン国立公園

最後の上り坂がちょっと頑張りどころ、ではありますが、振り返ってみる景色もまた絵になるトレイル。なお、時間が少し足りないという場合は、ナバホループトレイルだけであればおよそ半分程度の時間で歩くこともできます。場所により、角度により、そして時間帯により、ピンクや赤、茶、ベージュ、・・・などとカラフルにその彩りを変えてゆく景観はまさに「グランドサークルの華」。ユタに生まれ育った人たちが「何度も訪れたくなる場所なんだ」というのもうなずける気がしました。

ブライスキャニオン国立公園
途中のドライブもまた楽し/All-American Scenic Byway Highway 12

ブライスキャニオン〜キャピトルリーフ国立公園間を結ぶこの道路は、アメリカのベストロードにも選ばれたことのある景観道路。道の両脇には赤岩がそびえ立っていたり、先の見えない曲がりくねった道が続いたり、両脇を見下ろせるような高台の上に開けた道路があったり、さわやかな林があったり・・・など、見ていて飽きることがなく途中で何度も車を停めたくなるほど(くれぐれも周囲にはご注意くださいね!)。すれ違う車も多くなく、明るい時間帯ならさほどストレスなくドライブを楽しめます。
※「シーニックバイウェイ」とは、景観、歴史、自然、文化、レクリエーション性、考古学性などの要素において価値ある道路に与えられる名称で、さらに「オール・アメリカン」とつく一部のものはその代表格。

All-American Scenic Byway Highway 12


 
 

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