鹿児島 東急ホテル (鹿児島県/鹿児島市)

鹿児島 東急ホテル
鹿児島 東急ホテル
各種イベントでも威力を発揮する桜島の眺望

各種イベントでも威力を発揮する桜島の眺望

ガラス張りのチャペルは鹿児島でも高い人気を誇ります

ガラス張りのチャペルは鹿児島でも高い人気を誇ります

プール&スパは昼夜を問わず家族連れで賑わいます

プール&スパは昼夜を問わず家族連れで賑わいます

美肌を作る温泉スパの効能はぜひ自分で確かめて

美肌を作る温泉スパの効能はぜひ自分で確かめて

かなたには雄大な桜島の姿がうかがえる立地

鹿児島東急ホテルの前面は長い海岸線。かなたには雄大な桜島の姿がうかがえます。この場所にはかつて空港で、エントランスの前に一直線に伸びている道は滑走路だったのだそう。オープン当初は周囲に何もなく、文字通りの一軒家。本当に孤立した存在だったといいます。鹿児島中央駅からのタクシー代だってバカになりません。当然、誰もが疑問に思いました。果たしてここがリゾートとして発展するのだろうか、と。「駅前にあるホテルから桜島は見えませんが、ここからは桜島が噴火するところを目の当たりにできます」というアピールもむなしく、ゲストはまばら。長らく苦しい時期が続くことになりました。

マイナス立地が最高の魅力に

転機が訪れたのは、県庁が移転してきた1996年。周囲には突然の開発ラッシュに沸きます。オフィスや商業施設がみるみる増えたため、まずは商用で訪れたビジネスマンが、鹿児島東急ホテルを目指すことになります。するとその評判を聞き、今度はその立地に注目する人々が現れます。宴会場やチャペルの出番です。これがまたひとつのアピールとなって、次はリゾートとして利用するゲストが急増。こうして、最初は見向きもされなかった「桜島を一望できる」という立地が、絶大な効果を発揮するようになったのです。開業からは、実に15年もの月日が流れていました。

鹿児島市内唯一の温泉スパ

大勢の人々に認知されるようになり、鹿児島東急ホテルはさらに魅力的な施設を設けるべく、温泉を採掘に着手しました。「火山と山と海の3つがそろっている場所って、日本でも珍しいですよね。またここは温泉の宝庫で、市内で280もの源泉があるんです。もしかすると、日本一の温泉王国かもしれませんね。なにせ、市内にある銭湯もほとんどが温泉なんですよ」という支配人の話の通り、地下からは54度の上質な温泉を汲み上げることに成功。それを利用した温泉フィットネス「スパ」は、このホテルを代表する大人気施設になり、リゾートとしての名声も獲得しました。存続を危ぶまれた「一軒家」ホテルは30年を経た現在、桜島の眺望が自慢の最高級リゾートホテルとして、ゆるぎない地位を確立しているのです。

このページの先頭へ戻る