ツインルームはベッドが2台入っていてもこのゆとり
コンシェルジェは滞在中の力強い味方
上層階の部屋からは姫路城の雄々しい姿を一望
国内外のVIPが利用するスイートルーム
1軒のホテルが街を変える
1軒の建物が周辺の環境をガラリと変えてしまう──そんな話を聞いて「ああ、そういえば」と思い浮かぶことがありませんか? ホテル日航姫路は、まさしくその「1軒」だった存在です。場所は姫路駅の南側。目の前が駅という絶好のロケーションにもかかわらず閑散としたこの土地を、より活性化したい。こうして始まった再開発の一環として持ち上がったのがホテルの建築でした。当初は小規模のビジネスホテルを予定していたそうですが、途中でより大型の高級ホテルへとシフトチェンジ。結果的にはこの路線変更が「大吉」となったのです。
257の客室と大きな宴会場、そして飲食からリラクゼーションまでさまざまな施設を有するデラックスホテルのオープンは、地元に大きなインパクトを与えました。その優雅な雰囲気を楽しもうとカフェやレストランを目指す人、フィットネスクラブの会員になり足繁く通う人、ミーティングや接待に、また結婚式や各種イベントにと、人の流れは徐々に再開発地域に向かいはじめます。となれば、その需要を見込んだ商業施設も次々に進出してきます。こうして一帯はあっという間に賑やかな場所に変身。この劇的変化の原動力になったのが、1軒のホテルの登場だったというわけです。
世界で培ったサービスを提供
ホテル日航姫路は地元の活性化だけでなく、ビジネス客や観光客誘致にも大きく貢献しています。何よりも、姫路駅から徒歩で1分もかからないという便利なロケーションが魅力です。重い荷物を持って移動しなければならない負担は最小限、電車を利用するならぎりぎりの時間まで館内で過ごすことができるし、深夜・早朝の入退室も安心です。とりわけ時間を有効に活用したいビジネスマンにとってはアドバンテージが高いようで、ウイークデーのゲストの8割はビジネスマンなのだとか。もちろん観光客への目配りも万全で、家族連れが利用しやすいようにトリプルルームや和室も用意しています。また約20%を占める外国人ゲストには、英語や中国語が話せるスタッフが対応。インターナショナルクラスの会合でも不自由なく利用・滞在してもらえるのが自慢です。
文化の発信地になりたい
支配人は「ホテルは文化の発信地ですから、絶えず地元の文化を支える中心的な役割でいたいですね」と語ります。「実は、姫路城が2010年4月から5年間の補修工事に入るのです。その間、姫路の魅力を補うものとして、ホテルの存在価値や滞在満足度を高めていかなければなりません。無理な背伸びをするつもりはありませんが、みなさんがこのホテルに足を運んでくださる目的を提供していきたいですね。たとえば坦々麺がおいしい、じゃあ食べに行こうか、のようなことでもいいんです」。姫路城に次ぐランドマークとしての自覚と貢献。ホテル日航姫路は、地元と一体になりながらおのれの果たすべき役割と責任を、常に考え続けているのです。
いつでも自分好みの味が待っている「桃李」
「またここに来たくなる思い出の場所です」
ここにしかない一品を目指して奮闘中
「銀杏」はカウンターで鉄板焼の醍醐味を
本格派中国料理店で味噌ラーメン?
「桃李は味噌ラーメンがとてもおいしいんですよ」と支配人から聞き、つい首をかしげてしまいました。館内レストランの桃李は本格的な中国料理のはず。なのに「味噌ラーメン」・・・!? 種明かしをすると、桃李のメニューに味噌ラーメンはありません。これは支配人のためのスペシャルメニュー。彼の大好物ということで、シェフが特別に作ってくれるのだそうです。なら融通がきくのはスタッフだけなのかって? いいえ、そんなことはありません。何しろ、この桃李はシェフの懐の広さが自慢で、ときにはメニューにないものまで作ってくれることで有名になったレストランなのです。
シェフの柔軟さで高い評価を得る
中華を食べたいけれど小さな子供がいるから無理かも、とあきらめる前に相談してみてください。桃李なら子供が喜んで食べられるよう、いくらでも料理をアレンジしてくれるはずです。また、常連客の中には「いつも辛めの味付けにしてもらっているんですよ」と言う人もいます。一度リクエストが入ると、シェフはゲストとその好みの味をしっかり覚えていて、いつ来店してもその味でもてなしてくれるのです。「必要なのは、中国料理の伝統を守りつつ、お客様のひとりひとりにご満足いただける料理を提供する柔軟さ。桃李にはそれを理解し、実践できるスタッフがいるのです」。支配人が胸を張るだけあり、大切な日の食事は桃李で、という地元ファンは少なくありません。
「これぞ!」の名物を持ちたい
「常に一定で確立した味を提供しているだけなら、他のレストランと変わらないですよね。でも桃李のシェフは、『お味のほうはいかがですか?』と、自らお客様と会話することで、自分の料理を別の角度から見るようにしていったのです。その結果、これぞ私好みの味、と喜び頻繁に通ってくださるお客様が増えてきたのではないでしょうか」
レストランに関して支配人が掲げているモットーは、もうひとつあります。「これぞ!」という一品を必ず持つ、ということ。姫路といえば姫路城。姫路に行ったのに姫路城は行かなかったという人はきっといないはず。ならば同じように「姫路に行ったら、ホテル日航姫路のあれを食べなきゃ」と、言われるような名物を持ちたい。ここに来なければ食べられない一品を生み出したい・・・。すでに個別アレンジ(?)で、しっかりファンを獲得している桃季は、さて、どんな料理でゲストをとりこにするのでしょうか。
疲れたときはプールとサウナでリフレッシュ
大きなワークデスクは何かと重宝しそう
シモンズ製のベッドが心地よい眠りを誘います
和室は家族連れや外国人ゲストにも人気
テーマは「アーバン・コンテンポラリー」
姫路駅の南口を出ると目の前に現れるエントランス。ホテル日航姫路は、姫路城に次ぐ地元のランドマークを自認するに足る、風格を感じさせる建物です。1階にはティーラウンジ、2階のロビー階に中国料理、鉄板焼という館内構成は、飲食が目的の外来ゲストでも気軽に足を運んでもらうのが目的。またここは、姫路ではコンシェルジェを置く唯一のホテル。おいしいお店の情報から新幹線のチケットの購入まで幅広くサポートしてもらえます。
客室はこのホテルのテーマである「アーバン・コンテンポラリー」を最良の形で反映させた空間です。ブラウン、グレー、ホワイトを基調にしたシックでスマートな内装は、ビジネスステイでの快適性や居住性を考慮したもの。大きなベッドはシモンズ製、デスクはラップトップを3台並べられる大きさで、インターネット接続も無料。和織物のような風合いのベッドランナーが美しいアクセントになっています。ズボンプレッサーと空気清浄機がすべての部屋に備え付けられているのも嬉しい配慮です。
ファンにはたまらない「眺め」
周辺に高い建物がないホテル日航姫路は、どこの部屋からも素晴らしい眺望が楽しめますが、人気はやはり姫路城を正面にした客室。でも、もし希望通りの部屋が手配できなくても大丈夫。夕刻になったら最上階のバー「夜間飛行」に出かけてみてください。ここは姫路城を目の高さで眺められる数少ないスポットの一つ。美しくライトアップされたその姿は忘れられない印象を残すでしょう。そうそう、もうひとつ眺めを自慢とする場所がありました。「鉄道ファンのための部屋」です。ここからは新幹線や列車が往来する姿をたっぷり鑑賞できるそうで、新幹線のプラモデルが置かれている部屋もあります。
小旅行気分で生活習慣改善も
4階のフィットネス「ガーデンクラブ」はジム、レッスンスタジオ、温水プール、浴室、サウナを完備した本格的かつ贅沢な施設です。ワークアウトの欠かせない人や、疲れた体をリフレッシュしたいときに大助かりですが、注目したいのが「生活習慣改善のための滞在型プラン」。これは3泊4日の滞在中、特別に調理されたメニューの摂取とガーデンクラブでの運動で、これまでの生活習慣を見直し改善していくきっかけを作ってもらおうという企画です。毎週金曜日の夜からスタートするので、会社勤めをしている人でもわざわざ休暇を取る必要はありません。ショートトリップ感覚で参加してみてはいかがでしょう。