ベルギーにある教会を再現した荘厳なチャペル
せり出したチャペルと黄色い外観のインパクト
アンティークのタペストリーが中世ヨーロッパを表現
館内のいたるところに本物の歴史を感じる調度品が
「本物」の中世の教会が大阪駅前に出現
この曲は…そう、パッヘルベルのカノン。記憶の中で聴き覚えのある純粋でやさしいメロディ。バイオリンがフェードインしながら静かに重なり合い紡いでいく、たましいを包み込むシルクの旋律。知らずに天使に身を預けているような天上の調べ…。いいえ。これが、ありがちな行きすぎた脚色ではないのです。JR大阪駅前の8階、ホテルモントレ大阪のチャペルの前では、たまたま流れていたBGMなのに、それは天が祝福してくれるかのような荘厳さで五感に響いてくるのです。
もしハプスブルク家が現代の日本にあれば、たしかにこのような宮殿を建てたのかもしれません。JR大阪駅から西へ少し歩いた場所、再開発されたオフィスビル群の一角に位置する、ホテルモントレ大阪。線路沿いに歩くと、テレジア・イエローで彩られた外壁の中層に、外に向けて張り出した石づくりの部分…チャペルが強い自己主張をする建物が目に飛び込んできます。
モントレグループならではのこだわりが随所に
「ウィーンのシェーンブルン宮殿をモデルにつくられています」とは宿泊予約主任の谷本重和さん。ハプスブルク王朝の離宮で、いまはオーストリアの世界遺産。マリー・アントワネットの母であるマリア・テレジアが愛し、モーツアルトも招待された由緒ある宮殿がモデル。それも、あのモントレグループが手がけるだけあって、生半可なこだわりようではありません。チャペルはもちろん、ロビーに上がるエレベーターの造作からすでに歴史を遡るための舞台装置。いたるところで目にする第一級のアンティーク。選び抜かれた美術品。まさに中世のウィーンです。
歴史を甦らせる素朴な肌わりの石壁。光を受けキリストの物語を描く荘厳なステンドグラス。語らずとも存在感のある歴史的なタペストリーの数々。パイプオルガン。深く時を刻んだ重厚な宣誓台…。陳腐な表現をすれば、まさに中世にタイムスリップしたかのようで、ヨーロッパを旅したことがある人なら思わず感嘆するはず。妙齢の女性ならずとも心が震える雰囲気。ドラマの撮影等に使われるのも納得。ウエディングの申し込みが引きを切らないのも当然でしょう。
あらゆる人を惹きつける「魅力」が豊富なホテル
もちろんチャペルは象徴的な例に過ぎません。各客室もそれぞれに往時のウィーンを思わせる雰囲気。壁に飾られたエッチング風絵画も上質なムードを醸し出します。そしてなにより、これらの素晴らしい異空間が、JR大阪駅から徒歩数分という好アクセスで得られると言うこと。周辺は再開発区域で瀟洒なオフィスビルが建ち並び、ホテルモントレ大阪を拠点とするビジネスパーソンも数多くいます。観光に、ビジネスに…といった好ホテルの必要条件に加え、独特の中世ヨーロッパ体験という十分条件まで備えている。要チェックのホテルです。
明るく高級感のあるフレンチダイニング「エスカーレ」
日本料理「随縁亭」には3タイプの趣が異なる個室も
往時のモダンな感覚に満ちた「浪鳴館」
ここで結婚したカップルの名前がプレートに残る
インテリアも味も徹底的に
ドナウ川と新淀川。2つの水都の縁から生まれたホテルモントレ大阪は、両者の歴史を彩ってきた豪華で洗練された食へのアプローチも踏襲しています。ウィーンの館を改装してつくられたフランス料理店というイメージでデザインされた「ESCALE(エスカーレ)」は、さながらハプスブルク家とフランス王朝との出会いのようなメインダイニング。あまり肩の凝らない内装と繊細な技巧にはきっと満足できることでしょう。ロケーションも8階のチャペルがあるヨーロッパの古い街並みをイメージした広場に面し、ガーデンウエディングのスタイルも楽しめそう。旬の食材を集め、味にうるさい大阪人を納得させています。
食材と調理法で引けをとらないのが日本料理の雄「随縁亭」。8階の広場に面した回廊の中に、突然あらわれる和空間の素敵なミスマッチ。この落差もなかなかにオシャレ。肝心の料理も、四季折々の詩心を素材に乗せ、雅な味わいを堪能させると評判です。個室もあるので結納や家族の顔合わせなどにも使えそう。また、チャペルが有名なホテルモントレ大阪ですが、「天翔殿」という格調高い神前式用の神殿も。結婚式をお考えの方は、こちらもぜひ覗いてもらいたいものです。
披露宴もランチも各種プランも
ウエディングと言えば気になるのがバンケットルーム。その点もホテルモントレ大阪は抜け目がありません。最大650名、正餐スタイルでも300名を収容できる大宴会場「パルフィ・アマリエ」は、ヨーロッパ貴族文化の中心ともいえるウィーンの舞踏場をイメージしたゴージャスな空間。きらめくシャンデリア。質のいい絨毯。高級感満点で、誰より華やかな披露宴が体験できそうです。チャペルのある広場と結ぶ階段も雰囲気を盛り上げてくれそう。ほかにも明治の鹿鳴館時代を思わせるクラシカルな和洋折衷スタイルが魅力の「浪鳴館」や、大中小各種のパーティールームが整っているのも人気の秘密。なにしろプロポーズの演出から行うというホテルモントレ大阪だから、いろいろ相談してみるのが正解のようです。
刺激的なホテル
リッチな感覚のホテルながら、「ランチだけ」や「いろいろな企画もの」も楽しめるのがホテルモントレ大阪の素晴らしいところ。季節ごとに提案される旬のメニューや、エステを満喫する宿泊プランなども。最近ではティータイムやお茶会を楽しむプランが増えているとか。もちろん女性だけでなく、家族向きの企画なども豊富。「部屋によっては真下に鉄道が見えるのでそんなプランもつくろうかな?と(笑)」。そう宿泊予約主任の谷本重和さんが言うように、どんどん新しい提案をしてくれそうな刺激的なホテルです。
ホテル周辺ではイルミネーションにも気分が高揚
落ち着いたブルーが印象的なドナウ・クラシックの客室
上質感がただようヴィエンナ・トラディショナルの客室
南欧風の明るい雰囲気はメリディアン・コンフォート
新しい大阪を体験できる立地
大阪はどんどん生まれ変わっています。とくにJR大阪駅の周辺は、ただいま再開発のまっ最中。その先がけとも言えるのが西梅田地区。瀟洒なオフィスビルが建ち並び、街を闊歩するスタイリッシュなビジネスパーソンは日本をはじめ世界各地から訪れていますが、その中でもホテルモントレ大阪に拠点を構える方は少なくないとか。理由は簡単。まずは、JRや地下鉄、ビジネス街、その双方へ好アクセスを誇る立地のよさでしょう。地下街へも直結しており、雨天の外出も何かと便利です。コンビニ等も近く、時間を有効に使える点も魅力。
オオサカガーデンシティとして知られるこの地域には、世界的なファッションブランドやレストラン、エンターテインメントが集まり、これまでとはちょっと違う新しい大阪の姿に出会えます。ホテルモントレ大阪に泊まって、あえてコテコテの大阪で遊ぶ…というギャップを楽しむ方も多いのだとか。
ワンランク上の上質感と価格のサプライズ
そしてホテルそのものの美しさです。トラディショナルな造作が印象的なエレベーターは多忙な日常と中世ウィーンとのタイムトンネル。ロビーのドローイングルームにはオーナー家族の肖像画が…といった演出が施され、置かれている調度類もヨーロッパで買い付けてきた本物です。
客室は3タイプ。ドナウ川を象徴する青をベースにした宮廷風デザインの「ドナウ・クラシック」と、ウィーンの伝統様式を基調とし、ビーダーマイヤースタイルの上質なインテリアが自慢の「ヴィエンナ・トラディショナル」、温もりのあるテラコッタタイルで南欧への憧れを表現した「メリディアン・コンフォート」。それぞれ設備類も整い、ワンランク上のステイを楽しめます。思わず部屋の写真を撮って誰かに送りたくなるほど。なのに、この上質感と価格のサプライズも見逃せないポイント。リピーターや紹介客が多いのもうなずけます。
華麗なホテルは足腰もしっかりしている
安全面での取り組みも非常に特筆的なのがホテルモントレ大阪。粘弾性型の制震装置を備え、揺れを30%程度低減。電気の供給も本線と予備線の2回線高圧受電方式にくわえ、屋上に保安用と防災用のディーゼル発電機を2機常備する安全体制。停電のリスクを大幅に減らしています。その他、災害時に混乱しがちな通信回線も2社からルートを確保。さらに給水設備も二重化するなど、徹底的なバックアップ体制。あまり考えたくないことだけど、「いざ」の可能性はゼロにならないから、とことん準備をする姿勢は心強いものがあります。