本当にヴァーツラフ広場に建つホテルのような雰囲気
ロビーにはアンリ・ラトゥールの作品が飾られています
3タイプある客室デザインはどれも美しくエレガント
仙台駅前で温泉を掘り当てた最初のホテルでもあります
独特のオーラが漂う美しい建物
シティホテルからブティックタイプまで、驚くほど多数のホテルが林立する仙台市内で、ホテルモントレ仙台は常にトップクラスの人気をキープしている1軒です。テーマになっている都市はプラハ。「どこを切り取っても絵になる」と讃えられるかの地の美しい建築物を、そのまま持ってきたかのようなたたずまい。わけても冬季、葉が落ちた街路樹ごしに見上げるその姿は、思わずため息が漏れるほどフォトジェニックです。いかめしいエントランスをくぐったら、全く別の世界に連れて行かれてしまうのでは・・・ここは、そんな独特のオーラすら漂っているのです。
館内を彩るのは、ヨーロッパ各地からオーナーがじきじきに収集してきたという選りすぐりのアンティーク。照明器具の類は特に素晴らしく、繊細なアイアンワークのシャンデリアや手描きのチェコガラスのランプなど、目利きでなくとも心引かれるものばかり。また「まさか!?」と目を疑うような芸術品も、日常空間の中に実にさりげなく同居していますから、滞在時には館内を隅々まで散策してみてはいかがでしょう。
そこに温泉があるから掘る!
ホテルモントレ仙台の名を一躍有名にした、もう一つのトピックスが「温泉」です。仙台市内、しかも駅前という中心地にある天然温泉!その立地から「今も温泉を目当てにいらっしゃるお客様が多数おられます。」そんな話を聞いている傍で、「お風呂だけ利用したいんだけど」と来館されたお客様が!なるほど、本当に利用される方が多そうですね。
「不思議なんですけどね、温泉が出た当初から水質が3回変わっているんですよ。最初は鉄分を多く含んだ茶色いお湯で、何度も機械が故障するほどだったんです。ところが、そのうち色が薄くなってにごり湯のような感じになり、現在では全くの無色透明になっています。時々、最初の頃にいらしたお客様に『ずいぶんお湯の感じが違うけど?』と疑われることもありますが」と苦笑する担当者さん。「本物の温泉ですし、効能も変わらないのでご安心ください」と力説します。
スパは中欧のガーデンサロンをイメージ
プラハスタイルのホテルに温泉。そこだけいきなり和の世界なの? と気になるところですが、京都ではスコットランドスタイルと和の温泉を絶妙にマッチさせ、札幌ではオーストリアのバーデンを再現した前例があるモントレです。ここ仙台のスパも、かつて人々の憩いの場であったガーデンサロン「サラ・テレナ」を模したという、かなり完璧なプラハ風。意外なことにアールデコ風の模様タイルと「温泉」の相性は抜群にいいようで、わざとらしさや違和感が全くありません。異国情緒に酔い、温泉情緒にも酔えるホテルモントレ仙台。リピーターが多いのも当然すぎる話かもしれません。
バスローブのままくつろげるサラ・テレナのラウンジ
女性用エステルーム。プロダクツもテクニックも大満足
ステンドグラスがきらめく荘厳なムードのチャペル
ビルの中に丸ごと神殿!? 見る者を圧倒すること確実
チェックイン後は17階に直行!
「以前、機械の調整で温泉を止め、数日だけわかし湯にしたことがあったんです。予約のお客様にその旨を告げると、じゃあ今回はやめる、と。温泉の持つ威力を実感しましたねえ」としみじみ語る加藤宿泊支配人。温泉が楽しみでモントレ仙台を選ぶゲストの中には、チェックインとともにまずサラ・テレナに直行する人が少なくないのだそうです。
大浴場は白いタイルに自然光が映える明るい空間。ジャクージや水風呂もゆったり体を伸ばせるサイズです。ユニークなのがガラス張りのサウナ。通常のサウナのような閉塞感がなく、しかも内部にはテレビまで設置されています。「冬季オリンピックの時には寝ころんで観戦している方が多かったですよ。」湯上がりはバスローブのまま、リラックスチェアが置かれたラウンジへどうぞ。スタッフがすかさず運んできてくれる冷たい水で喉を潤しつつ、心ゆくまでくつろぐことができます。
男性用エステメニューも豊富にそろう
さらにリフレッシュしたいなら、エステルームや指圧式のボディケアにもトライしてみましょう。エステのトリートメントルームは男女別に分かれており、それぞれのベッドがカーテンで仕切られた半個室仕様。施術前の丁寧なカウンセリングや、体質に合わせて選んでくれるオリジナルオイルがマッサージ効果をぐっと高めてくれます。注目は男性メニューでもフェイシャル、ボディともにオプションが充実していること。スタッフお手製の「エステ通信」で、おすすめメニューや効能を詳しく紹介しているのも、男性ゲストのエステに対する興味を喚起するのに大いに役立っているようです。
見学してみたいチャペルと神殿
ところで、観光や商用での滞在では気がつかないと思いますが、モントレ仙台の館内にはあっと驚くセレモニー施設がひそんでいます。2階にあるチャペルと6階の神殿がそれ。どちらも祭事に必要な部分だけでなく、建物が丸ごと造られているのが特徴。荘厳な雰囲気のチャペルも息を呑む空間ですが、神殿は本当にすごい! 「最初は教会での挙式を考えていらしたのに、見学後に神殿へ変更してしまうカップルもありましたよ」。これらの施設は勝手に見学できませんので、スタッフに申し出て個人的なホテル内ツアーをお願いしてみては? 自分たちのホテルに絶対の自信を持っているモントレスタッフのこと、きっと喜んで応じてくれると思いますよ。
木のフローリングが心地よいボヘミアン・グレース
どこか心が安らぐボヘミアン・コンフォートの客室
気品と優雅さはピカイチのボヘミアン・ノーブル
ゲストを別世界へと誘うこだわりのデザイン
旅慣れたゲストも納得の客室デザイン
「レジャーでもビジネスユースでも、30〜40代の女性のお客様のご利用が増えてきましたね。今後はさらにセキュリティを強化し、魅力的なプランも用意して、より女性ゲストの比率を高めていきたいと思っています」。宿泊支配人の加藤さんが言うように、ホテルモントレ仙台の客室は旅慣れた、それだけに期待や要求の多いシビアな女性ゲストを満足させるクオリティの高さが自慢です。デザインは3タイプ。美しい外観にふさわしく、いずれもエレガントな内装が施されています。
部屋ごとに異なったイメージを訴求
「いちばん人気があるのが、8階から15階のボヘミアン・グレースですね。クラシックかつ温もりのあるデザインで、清潔感のある木のフローリングが好まれるようです」。加藤さんが「個人的にいちばん好きなデザイン」だというのがボヘミアン・コンフォートの客室。「このデザインは7階になります。特徴はフロアがテラコッタになっていること。ベッドボードも短めのアールヌーヴォー調で、自宅にいるような気軽さがあります。ムードがあっていいですよね。何となくホッとするんです」。
その他には、プラハ・アールデコ調のボヘミアン・ノーブルの客室。フロアは細かいダイヤ柄のカーペット、白木のベッドボードにブルーグレーとゴールドの彩色。壁にはアルフォンス・ミシャのタッチを思わせる優雅なステンシルが走ります。優雅でノーブル、最も異国情緒を感じさせるデザイン。ヨーロッパの伝統的なスタイルのホテルが好きな人には、ぜひとも滞在して、その特別感を味わって欲しい客室です。
最新式の機器・設備が快適さを約束
室内の家具や調度品もヨーロッパから取り寄せたもの。印象的なのが、かわいらしい壁掛け時計ですが「これもアンティークです。」それ以外の機器・設備は全て最新式を搭載。加湿器付きの空気清浄機は全室に装備されています。
バスルームにもこだわりたい場合は、各階の角部屋を指定してください。出窓のあるゆったりとしたレイアウトで、床はテラコッタ、壁はアールデコ調の模様タイルとこれまた印象的なデザインです。その他の部屋もスペースだけはややコンパクトですが、使い勝手に不自由はなくアメニティも十分にそろっています。フロア指定をしてお気に入りのデザインの客室を確保するリピーターもいるというホテルモントレ仙台。まずは3タイプ全部を制覇してから、じっくり検討してみてはいかがですか?