待ち合わせや軽食ならロビー奥のカフェ「ルパード」で
お土産No.1は硬球を象った「こうきゅうマドレーヌ」
5階のフィットネスクラブはジャグジーなどの施設が充実
館内には挙式用のチャペルも備えている
地域密着型ならではのぬくもり
甲子園球場まで徒歩2分、大阪へも神戸へも阪神電車・甲子園駅から15分ほどというロケーションは、野球観戦はもちろん、レジャーにもビジネスの足がかりとしても便利です。フランス系のノボテル日本第1号としてオープンしたノボテル甲子園のオーナーは、兵庫県西宮市に本社を置く造り酒屋の老舗「白鹿」。“アーバンシティ”をコンセプトにした地域密着型のホテルとして、パティシエ大会の会場を提供したり、市内の行事に出店するなど、地元の産業の活性化に貢献しています。
地元の方の利用も多いだけに、スタッフの対応は庶民的。標準語でスマートにというシティホテルの常識を崩し、関西弁が飛び出すこともあります。例えば、甲子園球場での阪神戦の後は、戻られたお客様に「阪神勝ったわ。逆転勝ちやで」と関西弁で声を掛けられたら、「ホンマですか!」と切り返したり。お客様に気楽に過ごしてもらえるよう、あえて標準語を徹底させていないのです。スタッフが状況に応じて気さくさを出すことによってアットホームな空気を生みだし、それがお客様の居心地の良さに繋がっているようです。
お洒落なだけでなく、安心感もホテル選びの決め手
自然光がたっぷりと入るロビーは吹き抜けのアトリウムが開放感を演出し、生花の大きなフラワーアレンジメントとマーブルのフロアが高級感を添えています。そして、フランス系ならではのモダンな雰囲気。「野球観戦に便利だから」と気軽に予約した方は、「こんなに洒落たホテルだったんだ!」とうろたえてしまうかもしれません。とはいえ気取りがなく、普段よりちょっと背伸びする程度の洗練具合は、誰もが心地良く感じられるはずです。
「また泊まりたい」と思わせてくれるホテル
見た目がお洒落なだけでなく、安全面でも万全を期してしっかりと造られています。前身は1992年に開業した近鉄甲子園都ホテル。1995年の阪神大震災の時は、周辺の戸建ては屋根が崩れ落ち、ビルの壁は崩れ、建物の形は残っていても亀裂が入るなど、一帯は軒並み大きな被害を受けましたが、このホテルでは怪我人もなく、建物の損傷もなく、無事でした。ホテルが休業したのはライフラインが止まっていた一ヶ月間だけ。この震災時に安全性が確認されたことにより、1998年から修学旅行生の予約も入るようになりました。
ビジネスユーザーや近隣諸国からの外国人のお客様の他、4月から9月の野球シーズン、春や秋の修学旅行シーズンと、時期によって迎えるゲストは様々。だから、「どのスタッフもあらゆるご要望・ご相談に対応し慣れているんです」というところにホテルの自信が伺えます。これは、お客様にとっては安心感の一つ。お洒落で、程よくカジュアルで、頼りになるスタッフが揃っている──。「また泊まりたい」と思わせてくれるホテルです。
家族や大切な方と特別な夜を過ごしたい時は「蔵」
「にしおロール」はスポンジの美味しさが違う
2つの味わいを楽しみたい「タル・ア・ラ」
天井の窓から自然光が入るフィットネスクラブのプール
記念日に予約するなら「鉄板焼 蔵」
「白鹿」の酒蔵の内部を移築した「蔵」は、煉瓦造りの内装がシックな大人の空間。鉄板をL字に囲んで6人がゆったりと座れるカウンターを3つ配しただけの、特別感のあるレストランです。新鮮で上質な牛肉をリーズナブルに味わうことができ、会話上手なシェフとのコミュニケーションも楽しめるとあって、地元でも好評。鉄板焼きはちょっと値が張るため、記念日に利用されることが多いそう。そのため、予約時に「母の誕生日なので」というように記念日であることを伝えれば、ホテルメイドのバースデーケーキを用意してくれるなど、サプライズがあります。予約時に伝え忘れた場合は当日でもOK。
パティシエのアイデアが光る人気スイーツ
「オールダイニング ポモドーロ」のパティスリーはすべてホテルメイド。シェフの名前を冠した「にしおロール」は、スポンジにしっとり感を出すために、あらゆる卵を取り寄せて試作を重ねた人気商品。採用となったのは、うんと濃い黄身の卵。黄色のスポンジがクリームの白を引き立て、表の焼き面がおいしさを引き締めています。焼き面を表にして巻くとひび割れができるため、プロでも難しいとか。
また、濃厚なカスタードクリームのタルト「タル・ア・ラ」は、ホテルでは半解凍でサービスされます。この食べ方が美味しいと分かったのはハプニングから。ある宴会時に解凍が間に合わず、「このままではマズイなあ…」と食べてみたところ、「これも美味しいやん!」。半解凍時はシャリっとした歯ごたえ、解凍後はとろけるクリームの2つの触感が楽しめます。ぜひ体験してみて!
VIP気分で利用できるフィットネスクラブ
健康維持・リハビリ・美容・リラクゼーションをトータルサポートするフィットネスクラブは、18歳以上の会員制システムで運営されています。でも、宿泊者なら特別料金で利用可能。会員制クラブの利点は、よほど運が悪くない限りすいていること。そして利用料金には水着のレンタル代金も含まれており、化粧品も一式揃っているので、まさに手ぶらでOK!各種マシンの他、サウナ、マッサージやエステが受けられる個室も揃っています。汗をかいたあとのクールダウンは専用サロンで。パーソナルモニターを配したロングチェアは見るからにリラックスできそう。照明を控えめにした静寂な空間にいるだけで、ヒーリング効果がありそう。
ストレスがたまっている方は週末のお籠もりステイがいいかも。一日目一杯施設を利用して贅沢感に浸り、美味しい食事を堪能すれば、気分をリセットできるはず!
スタンダードタイプのツインルーム(客室例)
スタンダードタイプのダブルルーム(客室例)
3人まで宿泊できる和室(8畳の客室例)
最上階のエグゼクティブ・ダブル(客室例)
迷いがちな客室タイプの選び方指南
ホテルを予約する際、悩むことの一つが客室タイプ。カテゴリによる料金差とその違いによってはランクアップしたくなりますよね。ノボテル甲子園の場合、最上階のスイートルーム以外の広さはほぼ同じ。厳密に言えば、角部屋か挟まれた部屋かで29~33平方メートルの違いがあります。内装にこだわらないなら、「スタンダードの広い部屋がいい」と思いがちですが、部屋の形やツインルームかダブルルームかによって、平米数と実際に感じる広さはイコールではありません。同じ平米数でもツインルームよりダブルルームの方がお部屋を広く使えるため、ご夫婦やカップル、小さなお子様連れのご家族なら、ダブルルームでゆったりと過ごすのがオススメです。
眺めが良くなる上の階に行くほど客室カテゴリが上がり、調度品も上質なタイプへとランクアップ。各カテゴリの料金差はわずかなので、カップルなら夜景を楽しむことができる上層階も検討してみて。
全客室共通なのは、24時間無料で高速インターネット回線を使用できること。うっかり忘れがちなLANケーブルも各部屋に備えてあります。そして、ホテルオリジナルのナイトウエアは、浴衣をうまく着られない方にも良さそう。また、7階にアルコール類を含む自動販売機が設置されているのも便利です。
3人での宿泊なら伸び伸び使える和室
和室は8畳と10畳の2タイプのみ。8畳は10畳の部屋より上がりかまちが広く、壁の一面が床の間になっているので、広さに差を感じません。5階にあるため窓からの眺めは期待できませんが、大きなお子様とご両親の3人家族や仲良し3人組にぴったり。ただし、和室に宿泊される場合でも、朝食はレストランでとなります。
居心地の良さを表すのがリピート率の高さ
ノボテル甲子園の大きな特徴は、超リピーターが多く、しかも、スタッフへ手土産を持って来てくださる方が多いこと。ホテル業界に長いベテランスタッフも、「いろいろなホテルを経験してきましたが、ここほどお客様から差し入れを頂くホテルはなかったですね」と語るほど。事務所では頂き物のお菓子が切れることがないそうです。また、ロビーではお見送りの際に、スタッフがお客様と一緒に記念撮影を求められることもあるとか。特定のお客様や特定のスタッフだけのことではないのです。お客様とスタッフの距離がこんなに近いホテルは珍しいのではないでしょうか。快適度とスタッフの温かさ、その両方がお客様に伝わっているからこそでしょう。