シーリー社製のベッドが贅沢な空間をつくります
新札幌の駅前にそびえ立つランドマーク
ロビー内アトリウムにある大教会
バーからの眺めは宝石をちりばめたよう
新札幌という立地を好条件に変えるもの
1996年に開業したホテルを、3年後にスターウッドホテル&リゾート ワールドワイドがシェラトン札幌として引継ぎました。それから10年、今日に至るまでの運営はなまやさしいものではなかったはずです。数ある困難を乗り越えてきた背景には、ネガティブ要因をポジティブ要因にしてしまうというスタッフの強い姿勢があったからに他なりません。
札幌といえばすすきのでしょう、という絶対的な条件を出されても、彼らは怯みません。「札幌駅まで電車で約8分ですし、空港からの距離は新札幌のほうが近いんです。それに札幌に来る人の中には、北海道周遊を楽しむ人も多くいます。そういう人たちにとっては、新札幌を拠点にして動くほうが便利なのです」。実際にシェラトン札幌では、旭山動物園やスキー場などへのバス観光ツアーを運営しています。
また、宴会場に莫大な投資をして1500以上の色合いを演出するLED照明を装備しました。それは2010年に完成する新千歳空港の国際線ターミナルの拡張や、羽田空港の拡張による乗り継ぎ便の増加が、海外からの各種の需要、たとえば国際的なカンファレンスやコンベンション等々を呼び込むに違いないという予想に基づいたものです。他のホテルではまだそれほど真剣に考えていない時期に、すでにシェラトン札幌では新しいマーケットを引き込むための大きな投資を行っているのです。
新札幌を基点に動く利便性に気づいてもらいたい
「どうしても札幌の中心部に泊まらなければならない人は仕方ないですが、そうでない人々に、このホテルに泊まることで得られる利点を理解していただきたいのです」とPRマネージャー。札幌まで電車でわずか8分の距離にあること、日本のホテル最大級のスパがあること、空港へのアクセスが優れていること、札幌観光をするなら、新札幌の駅前であるここに泊まるのが便利なこと、観光をする人のためのバスツアーをホテルが運営していること・・・彼らはこうした利点を訴え続けることにより、ビジネスの基盤を作り上げてきたのです。
スタッフを牽引するブランドトレーナー
もう一つ、彼らの力の原動力となっているブランドトレーナーの活躍も見落とすことはできません。ブランドトレーナーとはシェラトンブランドをしっかりとスタッフに教え込む人のことです。多くのホテルでは、社訓の書かれたカードを携帯し、朝礼等でそれを読みあげるなどして、独自のブランドを確認するようにしています。シェラトンでは訓練により証書を受けた者だけがトレーナーとしてシェラトンブランドをスタッフに教える資格を有し、「シェラトンワード」と言われる48の言葉を使いながら、日夜サービス向上のためにスタッフのモチベーションをアップする役割を担っているのです。
スパ施設の中にある広大なラウンジは男女兼用
札幌で最も人気のあるイタリアンダイニング「ラ・ステラ」
女性専用のトリートメントサロンは28階
「スターズ・バー」からは札幌で最も美しい夜景が
ホテル最大級のスパ施設
「こんなに広いスパがホテルの中にあるとは信じられない」。思わずそう叫ぶ人がたくさんいます。シェラトンホテル札幌は、2000平方メートルもの敷地を有しているのですから当然です。1日の利用客数は平均300人。日本のホテルが保有するスパ施設では最大級といえるでしょう。内部はサウナ、スチームサウナ、ジャクジー、ミストサウナ、赤外線サウナルームと多種多彩。男女兼用のラウンジでは家族そろってくつろぐこともできます。28階にはアロマセラピー専用サロン「オーキッド・スイート」も。ここは世界のトップブランド、フィトメールをプロダクツとして採用。フィトメールが義務付ける講習に参加して資格を取ったスタッフによる、本格的トリートメントが受けられるサロンです。
シェラトンホテル札幌ブランド商品
最大級のスパ施設、これは「オンリーワン」のものといえるでしょう。しかしシェラトンホテル札幌は、それだけでは満足しません。さらに「唯一のもの」である人気商品も手がけています。それが「バゲット・テロワール」。ホテル内のベーカリーショップ「ノースクレスト」の大人気商品です。このパンを買うために朝早くから人々が押し寄せ、9時頃には売り切れになってしまう日もあるのだとか。このようにシェラトンホテル札幌では、オリジナルのブランドの商品づくりに余念がありません。最近のヒット商品はアイスクリーム。メロン、ラベンダー、チョコレート、ミルク、パンプキンなど北海道の厳選素材を利用した極上品です。
女性シェフプロデュースによる大人気のイタリアンダイニング
そして、最後にどうしても取り上げなくてはならないのが、若手女性シェフによるパスタが評判のイタリアンダイニング「ラ・ステラ」でしょう。彼女が天才的手腕を発揮する手打ちパスタは、芸術品ともいえるもの。彼女がシェフになってからは、コースをやめてアラカルトメニューを主流にしたそうで、さまざまなアイテムをワゴンから選んでもらうスタイルも人気。他にも多くのメニューをそろえています。その結果、多くの女性ファンが生まれ、予約困難なレストランとなりました。130メートルからの絶景とともに、その絶品メニューを楽しんでください。
現状に満足することなしに、常に新しいチャンスを求め続けてきたシェラトンホテル札幌。その姿勢が地元の人々の共感を得て、強いサポートを受けるようになったのです。
客室から見る札幌市内の夜の眺め
日本のホテル最大級のスパ施設
キングサイズベッドの寝心地は最高
原生林の眺めに心が打たれるひととき
新札幌のシンボルとしての役割を担う
新札幌の駅前で空にむかってそそり立つ一本の高層ビル。シェラトンホテル札幌を言い表すのに相応しいフレーズです。あたり一帯はベッドタウン。この地域を活性化させる上で最も強い影響力を、このホテルは発揮してきました。シェラトンホテル札幌はここに暮らす人々にとって憩いの場であると同時に誇りでもあるに違いありません。
広いロビーに入るとすぐにベルマンが声をかけてきます。「お荷物をお持ちいたしましょう」。スムーズなチェックインの後、ベルマンが部屋まで付き添ってくれます。地方のホテルでこうしたフルサービスがつくのはちょっと珍しいかもしれません。ツインタイプの客室に置かれているのは、幅が121センチのベッドのため窮屈な感じはありません。「天使に抱かれるような心地」を体感できるシェラトン自慢のスイート・スリーパー・ベッドです。脊椎に心地よくフィットして、体がベッドに沈み込みます。このホテルには多サイズのベッドがそろっており、横幅242センチのキングサイズ、182センチのクイーンサイズ、そして、一番狭いツインベッドでも121センチというゆとりの大きさです。
心打たれずにはいられない素晴らしい眺め
窓の外に広がるのは札幌の街。夜になると、宝石をちりばめたような美しさに変わります。朝食は30階のレストランが会場。今度は高さ130メートルからの広大な原生林の眺め。北海道開拓100年記念塔が高く立っているのが見えます。この大自然の眺めを見て感動を覚えない人はいないでしょう。2050ヘクタールという広大な敷地の野幌森林公園の中に、開拓記念館や北海道開拓の村、そして温泉まであるのです。ホテルから車で10分足らず。こんな素晴らしい場所に行かない手はありません。改めて、このホテルに泊まる価値を思い知らされます。
地元の人々の憩いの場としてのホテル
客室総数は511。地元の人々の憩いの場としてのホテルですから、レストランはたくさんあります。31階はイタリアンダイニングとバーラウンジに占められています。30階には中国料理レストラン。1階にはブッフェスタイルのレストランと和食のレストラン。周囲に高層ビルはなく、高層階にある2つのレストランとバーからは雄大な北海道の姿を存分に観察することができます。
1日の終わりには、巨大なスパに行き、サウナ、ミストサウナ、レインシャワー、水風呂、ジャクジーと種類豊富な施設でのんびりくつろげます。徒歩と列車の待ち時間を入れて、すすきのまで約20分。しかしシェラトン札幌に泊まった人は、その距離をものともせず再びここに戻ってくるという理由がよくわかるような気がしました。