OCAT直結でミナミを一望する高層ビル
思わず息を呑む荘厳なムードのロビー
コリドーも綿密に計算された美を演出
モントレには珍しいモノトーンの部屋も
モントレグループ一の高層ホテル
大阪ミナミの中心地、JRや地下鉄駅が集結する難波に登場したホテルモントレ グラスミア大阪は、グループ一の高層ホテル。「オープニングは2009年7月27日と、ちょうど夏休みにかかる時期だったため、現在までずっとてんやわんやという状態が続いています。でも研修期間を含め、当初からのスタッフがひとりも欠けていないんですよ。面白い人材が集まっているし、チームワークのよさは抜群ですね」。宿泊支配人は、感慨深げに話してくれました。
テーマは「イングランドをめぐる旅」
モントレはヨーロッパの都市をテーマにしたホテルづくりで有名ですが、ホテルモントレ グラスミア大阪のテーマは「イングランドをめぐる旅」。オフィスビルのようなスマートなエントランスを入ると、内部が見えない模様ガラスのもう一つのドアが。ここが開いたときから、「旅」が始まります。現代風にアレンジした遺跡のような廊下、ロビーまでのエレベータは天井にプロペラ、リベットのような装飾・・・そう、飛行機をイメージしているのです。
貴族のヴィラのサロンを思わせるロビーで「チェックイン」をすませたら、ゲストを客室へと運んでくれる専用エレベータへ。ここは「ブルートレイン」。天蓋のような天井とミラーを効果的に使って、列車の連結部分を表現しています。到着した客室フロアは、カーペットやドアにマップを摸したスタイリッシュなデコレーション。ドアにキーをタッチすれば、お疲れ様! 目的地に到着です。
プチホテルのような落ち着きと安らぎ
客室はもちろん、館内施設やエリアごとに異なる雰囲気でゲストを楽しませてくれるこのホテル、もちろん家具・調度品はすべて本場のアンティーク。
「ロビーは最初もっと装飾があったのですが、どんどんシンプルになってきましたね」。その素っ気なさが独特の禁欲的ムードを醸し出しているのか、たとえグループでも大声で談笑するゲストはほぼ皆無。とても400室弱あるとは思えない静かさです。比較的大型でも、プチホテルのような落ち着きと安らぎを提供するホテルモントレ グラスミア大阪。一度滞在したら決して忘れられない印象を残すホテルです。
誰もがカメラに収めずにはいられないチャペル
「グリニッジホール」は天井に時計のモチーフを
フレンチの「エスカーレ」はサロン風の豪華な空間
客室もこだわりの「美」が結集しています
ホテルそのものが美術作品
このホテル、館内のいたるところに置かれ、飾られているアンティークは、本場から運ばれてきたものばかり。中には「実用品」として使われていたり、ゲストが触れることのできる本物だってあるのです。そして機会があったらぜひ見学を申し出てほしいのがチャペルと宴会場です。
誰もが思わず見とれるチャペル
ビルの中に1軒丸ごと造られているチャペルは、ロンドンの西にあるヘレンフォードシャーに建つ古い教会を再現したもの。ブロックハンプトンの丘の中腹に建つこのチャペルは、アーツアンドクラフトの建築家レザビーを中心に建築され、優美でやさしさを備えた類のないデザイン。そのデザインイメージを大切に、難波の地に再現しました。再現にご理解いただいたブロックハンプトンの人々も暖かく見守っています。
アトリウムの天井からは陽光が降り注ぎ、周囲には天然の植え込みも。見学に来たカップルの多くが「ここでしたい!」と歓声を上げるそうです。念願叶って挙式となったら、今度は宴会場選びでも迷いそう。大正モダン風なエキゾチックな間、グリニッジの時計をイメージした天井のある間、家1軒が建つほどの豪華なシャンデリアのある間・・・すべてにおいてクオリティ最優先。しかもアンティーク風の木の椅子なのにスタック可能だったりと、見た目と機能性もきちんと融合しているのです。
「食」空間も美を意識
これだけ美にこだわるホテルですから、ダイニングも完璧。フレンチ、日本料理、鉄板焼き、ティーラウンジの全空間が素晴らしい眺望を目の前にした最高のロケーション。ビルの高層階とは思えない高い天井と、ゆったりとしたテーブル配置が、特別なひとときを贅沢に演出します。「今のところ、地元のグルメファンやビジネス会合でのご利用が多いですね。いずれは滞在ゲストにも積極的に足を運んでいただけるような場所にしたいと考えています」。
ナチュラルでエレガントな内装は女性におすすめ
カラーパネルを採用したバスルームも愛らしい
ダークカラーのシックな部屋はビジネスユースに
さまざまな表情を見せてくれるミナミの街並み
大阪のモントレの中では最高の位置づけ
大阪では、このグラスミアでモントレブランドは3軒目。それぞれ独自のテーマで展開していますが、明確な差別化をしなければゲストを取り合うことになるのでは?でもそんな心配は無用。「グラスミアはトップの位置づけ。」その戦略は明確です。
ゲストの割合はビジネスと観光が半々ですが、「予想外だったのが気分転換の休養に来る地元の人々。これほど多いとは思いませんでした」。こうしたゲストはホテルに対する期待や要求が非常に高く、チェックが細かいのも特徴なのだとか。「それだけに、参考になるご意見をいただくことが多い。実際に反映していることもあります」。その筆頭がエコロジーに関する事柄。客室のバスアメニティでは、これまで使い切りボトルで提供していたシャンプー類を据え置きの大型ボトルに変更。また連泊ゲストには、毎日のシーツ交換の要不要を指示できるカードを用意しました。これらはみな、モントレを利用したゲストの意見から採用したのだそうです。
美しい内装と快適なバスルームがあれば
「客室は決して広くありませんが、シモンズベッドの寝心地やバスルームの使い勝手には自信があります」。ナチュラルでエレガントな内装の部屋はレジャーでの滞在や女性客に、男性客やビジネスユースにはモダンでシックな内装のものが人気です。またプレミアムルームのグレー&ブラックは「これまでのモントレにはないカラーリングです」。いずれも機器・設備は申し分なし。バスルームにカラーパネルを採用しているのも、少しでも快適に過ごしてもらうため。素早い排水、豊富な水量、誰でも使いやすい3段階のシャワーフックなど、ストレスのないバスタイムが、ますます心身をくつろがせてくれるでしょう。
長いスパンでゲストを「育てる」
モントレグループはもともと女性をターゲットにしていますが、修学旅行の誘致も積極的に行っています。「子供だからと決して手を抜きません。それは、こんなホテルに泊まれるんだという喜びを演出してあげるとともに、将来への種まきでもあるのです。大人になってまた来てくれるかもしれないし、いつかここで結婚式をしたいと思ってもらえるかもしれない。長いスパンでゲストを育てているようなものです」。とはいえ、ホテルモントレ グラスミア大阪に宿泊できて「いちばん喜んでいるのは実は先生方」なのだとか。修学旅行でこんな素敵なホテルに泊まれるなんて、子供でなくとも本当に一生の思い出。それにふさわしい舞台をこのホテルは用意してくれているのですから。