赤ちゃんにも安心なロータイプのベッド
一緒に入れる広々お風呂は熱くなる金属部分にカバーが
簡単に開けられないよう調整された扉類
専用フロント兼くつろぎスペースのママサロン
子育てに忙しいママを解放するホテル
小さなお子様をお持ちのみなさま、最近旅行に行きましたか?日常を忘れて思いっきり遊んだのはいつでしたか?そうですよね。子どもが小さいうちは、旅行なんて夢のまた夢。家族に預けて出かけちゃう、という作戦もあるけれど、すぐに思い出して心から楽しめなくなる。小さな子どもにとことんやさしいホテルがあればいいのに。それがあったんです。しかも東京ディズニーリゾート(R)のすぐそばに。
はじまりは“リポジショニング・プロジェクト”でした。東京ディズニーシー(R)の開業を受け、周辺のホテルもさらに増加。そんな中、選んでいただけるホテルであるためにはどうしたらいいのだろう。「その答えが『子育て支援』だったのです」と笑顔で話してくれたのはオリエンタルホテル東京ベイ経営企画部の姫野さん。思い切った決断です。赤ちゃんや小さな子どもに“も”やさしいホテルは数多くありますが、ここまでやったホテルは初めて見ました。むしろ大人に“も”やさしいホテルと言ったほうが正しいかも。
50もの愛が詰まった客室
その象徴とも言えるのが“Baby’s Sweet(ベビーズ スイート)”。「SWEET」?ホテルだったらSUITEだから誤字では?いえいえ、これが正しいのです。愛する子どもをどこまでも甘やかせられる(そしてママも甘えられちゃう)スイートな部屋、という意味なんですね。こだわりは何と約50カ所も。まずはホテルなのに靴を脱ぐところ。赤ちゃんがハイハイしても清潔だし、何よりリラックスできます。その床もクッション性が高いコルク素材をホテルでは日本で初めて使用しました。ベッドの高さもとても低く落ちてもケガをしないようにという配慮が。どこで寝ちゃうかわからないし遊んでも安心なように全部のベッドが低くつくられています。
さらにお風呂にも注目。一部のお部屋は大きめの三角浴槽で、パパと子どもが一緒にゆったりくつろげるタイプ。カランなどの金属部分が熱くなってもヤケドしないようカバーが取り付けられています。色合いも明るく、楽しみすぎてのぼせそうになったら、お部屋のママを呼べるコールボタンで。もちろんバストイレは別々です。
細かい配慮に専用のフロントまで
ちょっと強めのプッシュ式ボタンで赤ちゃんが扉の中を開けたりできないようにしたり、引き戸に指を挟んでも安心なようにクッションを入れていたり。すべての家具の角が丸いのも当然。さわられると困る小物類を置くための少し高い位置にある棚やベビーフード用のレンジ、おむつ用のゴミ箱、空気清浄機などなど、その充実ぶりは感涙もの。
そして極めつけがベビーズ スイートご予約のお客さま専用フロント&ラウンジスペース“ママサロン”。赤ちゃんと一緒に座りながらチェックイン・チェックアウト。託児施設やドリンクバーが併設され、便利なベビーグッズの貸出もやっています。まさに赤ちゃんと家族に至れり尽くせりなホテルです。
ひろーい通路にたくさんの味が並ぶ「グランサンク」
どれにしようか迷うのも楽しい
大人数の座敷から個室も整う「美浜」
ブレンド中国茶はいかが?「チャイニーズ・テーブル」
意外?地域密着系ホテル
「オープン当初から、うちは地域密着で行こうと決めていましたから」とはちょっと意外な言葉。この地域のホテルなら、やはり東京ディズニーリゾート(R)で遊ぶお客さまがメインなのかと思いきや、レストランに訪れる人の割合は圧倒的に地元の方が多いのだとか。それは毎日でも通いたくなるクオリティの証。言われてみれば、なるほど和洋中どのお店も基本的にはブッフェスタイルですが、メニューの数が多いこと多いこと。1回の食事では当然すべてを味わい尽くせるはずもなく、しかも定期的に変わるから飽きがこない。もちろん品質も自信満々。たとえば和食処「美浜」の野菜は地産地消の意味も込めて千葉県のエコ認定を受け、某超有名ホテルも使う旦千花(たちばな)農園産のもの。魚も肉も地の利を活かして品質のいいものを使っています。
店舗ごとに個性もいろいろ
洋の「グランサンク」は明るい南仏風の店内で、食事もドリンクも種類が豊富。くわえてキッズルームが併設されているのは、このホテルらしく、とっても助かるポイントです。食事をしながらモニターで確認できる安心感。他のお客さまにとっても落ち着いて食事ができると好評です。ベビーカーにも安心の広い通路も見逃せません。
和の「美浜」は、昼はブッフェ、夜はアラカルトが中心。どちらもメニューの豊富さは圧巻です。お酒の種類も整い、100名収容の掘りごたつ式のお座敷など、宴会にもピッタリ。お正月には“おせちブッフェ”も開催され、家族三代でゆったり楽しまれる方も多いのだとか。
中華の「チャイニーズ・テーブル」は、スタイリッシュな空間で、料理もさることながら中国茶が人気。数多くの茶葉の中からそれぞれお好きにブレンドが楽しめる“中国茶ブッフェ”はいかが? スイーツと合わせて楽しめば、午後のひとときがいっそう香り立ちます。
そしていくつかの店舗では“お夜食ブッフェ”を実施。東京ディズニーリゾート(R)で閉店ギリギリまで遊んでおなかがぺこぺこの方には感涙のサービスです。地域の人も多く利用されるそうですよ。
地域に、家族に優しい“人柄”ホテル
その他にも“地域密着”を実現するイベントが豊富にあるのも、このホテルのユニークなところ。ファミリー縁日に始まり、ハロウィンの仮装コンテスト、クリスマスの無料コンサート、市民ギャラリーの展示などなど。どれもが詳しく書ききれないほど非常に手をかけており、地域といっしょに生きるホテルの気概を感じます。ロビー中央にある噴水の前で、小さな女の子に笑顔で語りかけるホテルスタッフ、そんないつもの光景からもオリエンタルホテル東京ベイの“人柄”を感じます。
日差しと緑に包まれたアトリウムチャペルで祝福を
各種宴会場も整いドラマチックな披露宴が
駅に直結だから方向オンチさんも迷わず安心
ホテルではかなり異色のスタイルだけど楽しそう
「家族」のスタートから、ハッピーを
夢の王国に近いだけあって、オリエンタルホテル東京ベイは非常にやさしい雰囲気に包まれています。東京ディズニーリゾート(R)でデートを重ねたカップルがここでゴールインを迎える。そんなケースも多いのでしょう。ガラス貼りの天井から明るい日差しが差し込むチャペル。青々としたベンジャミンの木々が清々しいオープンな空間。2009年には入口に階段を設け、ゴシック様式のポインテッドアーチに職人手作りのロートアイアンを施し、開放感と神聖さを兼ね備えた独創的なチャペルに生まれ変わったそうです。パティオのちょうど上のところに窓があり、ブーケトスもできるのだとか。そして誰でもフラワーシャワーで祝福できるなんて素敵ですね。
そんなカップルにも子どもができると、遊びに出かけるのもひと苦労になります。大好きだった場所だから子どもとも一緒に行きたい。そういうママがいかに多いことか。そこで、ママたちに数多くのインタビューを繰り返し、ホテルの非日常感と子どものための機能性を融合させた“ベビーズ スイート”が誕生しました。さらにママクラブ「ククゥ」が生まれ、今では会員も1万2千人を超すほどに。当初は4歳以下の子供を持つ親限定だったのが、「卒業したくない!」の声が多かったため7歳までに引き上げられたと聞いて、驚きつつも納得でした。
東京ディズニーリゾート(R)へ一番近い?
JR新浦安の駅からデッキで直結1分。けれど舞浜のホテル群と較べたら、東京ディズニーリゾート(R)へはちょっと遠い?「いや、じつは一番近いくらいじゃないかと思ってるんですよ(笑)」と宿泊部の金浜俊仁さん。そのココロは、周辺ホテルのシャトルバスは経由地が多いのに対し、オリエンタルホテル東京ベイからは直送。しかも70人乗りの大型バスが一日最大69便も。これなら一度部屋に戻って昼寝をして…もラクラクです。
遊び疲れた足に嬉しい“靴を脱ぐタイプの部屋”が多いのも特徴です。日本人として靴脱ぎの解放感は見逃せないところ。部屋にはフットマッサージャーが置かれていることも高ポイントです。
笑顔の集まる場所がスキ
部屋と言えば、ホテルなのに2段ベッド?なんてタイプがあるのも特徴的です。6人で泊まれる“グランデ6”は、親子3世代を想定して開発されたとのことですが、卒業旅行や友だち同士など女性の利用が意外に多いとか。そして「ついまん中に“人が集まるスペース”をつくっちゃうんです(笑)」と経営企画部の姫野さんが言うようにリビングスペースが。夜通し語らうのも楽しいだろうな、なんて思いました。
いろんなカタチで笑顔をもたらしてくれる、ハッピーに出会えるホテル。ちょっと貴重です。