ここはどこ?伊豆今井浜です!
ベッドからも海が見えます。
ホテルなのに、温泉あり!
コーヒーカップは地元の陶芸作家によるもの
リゾートマニアだけではもったいない
伊豆急行線河津駅から車で約5分、今井浜のほとりに「伊豆今井浜 東急リゾート」は位置しています。ほぼ全室から海が見える眺望はさながらハワイのビーチサイドリゾートのよう。緩やかにカーブを描く今井浜の眺めと潮騒の香りは、訪れたゲストの心を優しく包み込みます。伊豆の景勝地として名高い熱海や下田などからも若干離れているというこのロケーションは、“私だけのリゾート”的なプライベート感を楽しむのに最適。一部の国内リゾートマニアだけが楽しんでいるというのは、あまりにもったいない状況です。
ハネムーンから重ねた月日を振り返って…
30年前はハネムーンのメッカだったという当地ですから「新婚旅行で来て以来の夫婦2人旅」といったゲストが意外に多いそう。子育てや仕事をひと段落した大人のカップルが、新婚旅行と同じ場所にもう1度戻って人生を振り返ったり、新たな夢をみたりするなんて、聞くだけで素敵。最近売り出した記念日プランが好評だというのにも頷けます。さらに年配リピーターからは「ハワイに行くのは面倒だけどここに来ればハワイのような雰囲気を楽しめる。それもハワイ以上にのんびりと」という評も。客室スタッフの森田純代さんも「別荘かコンドミニアムのように寛いでもらえれば」と顔をほころばせます。
同ホテルに集まるのはこうしたファミリー客だけではありません。最近は女性だけでなく男性の一人旅ゲストも増えつつあります。「忙しい仕事の合間にできた休日を楽しむ姿を見ると『の~んびりしていってくださいね』と声をかけたくなる」とか。中には仕事持参で来るゲストもいるようですが「違う環境での仕事は捗っていいのかもしれませんよ」。…心が揺れる一言でした。
“伊豆今井浜”を大切に…
同ホテルは、3割以上がリピーターゲスト(実はこの数字、全東急グループのホテルの中でもトップクラスとのこと)。「海のイメージがあるかもしれませんが、実際には海と山、両方の景観がある珍しいリゾート地」という景観の良さや設備、スタッフの温かなホスピタリティが自慢です。でもこんなにもリピーターに愛されるリゾートであるには別の特別なこだわりもあるのでは?
「色々な場面で“伊豆今井浜”であることを大切にしています。食材はもちろんですがプールサイドに置くシェード付きチェアや客室内のコーヒーカップも地元の工房や陶芸家に作ってもらったもの。夏場には地元のフラサークルの人にショーをやってもらったり、ランチバイキングを企画したり、安い料金プランで宿泊していただいたりも」と。地元色を盛り込むだけでなく、地元の人も楽しんでもらえる企画をいつも考えているそうです。「遠くから足を運んでいただいたゲストにも、伊豆が地元の人にも“伊豆今井浜”を楽しんでもらえれば、もっといいホテルになれる。そうやって進化していきたい」。
野菜の旨みがたっぷり溶け出して…
8種類の野菜のグリル。色も鮮やかです。
名物ブイヤベース。絶品です。
野菜たっぷりフルコースの一例。
伊豆でフレンチを楽しむ
伊豆といえば “和”のイメージ。でも、伊豆今井浜東急リゾートのメインダイニングはフレンチ。伊豆でフレンチ?そうなんです。これが絶品、美味しいんです。イメージを裏切るどころの話ではありません!
クリームこってり、野菜は少なめで毎日はちょっと、というのがフレンチに対する大半の意見。一方、加藤完十郎・料理長の作る“今井浜フレンチ”は「滋味豊かな野菜がたっぷり。毎日でも胃もたれせず美味しく食べられる」と、年配ゲストからの評判も上々。その味に惚れこんだゲストも多く、今や食べるためにリピートするというリピーターもいるほど。
オートクチュールで育てた野菜は、食べ過ぎても大丈夫!
何が違うか。魚はもちろん、野菜も地元産であることが基本。料理長自ら地元の農家を訪問、畑や野菜の状態を確認し、朝市にもマメに足を運びます。「野菜のオートクチュールのような感じ。これまで作ったことがない品種にチャレンジしてもらうこともありますし、逆に『こんな野菜を作ってみたよ。どう?』なんて提案もあります」。
こうしたコラボレーションはひとえに農家との信頼関係の積み重ねの賜物。旨みたっぷりの野菜を見ると感動もひとしおとのこと。絶対に美味しい1皿にしなきゃと思うそうです。
ギリギリまで畑で育った野菜は安全かつ新鮮であると共に濃厚な味が特徴。形が悪くても問題ありません。だから“今井浜フレンチ”では野菜は引き立て役ではなく、むしろダブルキャストの主役。ポトフやスープ、皮を剥かずにグリルした6~8種類の野菜のプレートなど、様々な野菜が登場します。
「野菜を摂りすぎても大丈夫。体に悪いって医者に止められるってこともないでしょう?栄養をたっぷり蓄えた野菜をたくさん食べて『フレンチを食べたのに体にいいことしちゃった』って思ってもらえれば」と笑います。
自慢のブイヤベースをどうぞ
もう1つの名物は魚介類と野菜を盛り込んだブイヤベース。日本人の味覚に合うように微妙にアレンジされたその味は、濃厚にして繊細。芳醇な味が口の中で溶け合い、口に入れるたびに「美味しい~」と自然にこぼれ落ちる、まさに絶品。それでいて毎日食べても飽きない。つまり、食べれば思わず笑顔になってしまう、ということ!
少し前まで夏には食べられなかったこのブイヤベース。ゲストからの要望もあり現在はオールシーズン体制に。このブイヤベースと野菜が主役のフレンチを食べに伊豆今井浜へ、を合言葉にしてはいかがでしょうか。
光が降り注ぐエントランスの向こうには、海。
シンボルフラワーのストレリチア。
このバルコニーで飲む幸せ。
この空、この海!今井浜です。
ハワイのようなリゾート感
エントランスをくぐると、正面には今井浜が。まるでハワイのビーチサイドリゾートホテルのような光溢れる景観が広がっています。右手側のレセプションでチェックイン後は、思い思いにリゾートライフを楽しんで。季節の花が咲く庭を抜けて今井浜を散歩するもよし、部屋でのんびりくつろぐもよし。そうそう、庭のあちこちに咲くストレリチアは伊豆今井浜東急リゾートのシンボル。極楽鳥花とも言われるこの観葉植物も、南国リゾートを思わせるのに一役買っています。
昼下がりのビールをバルコニーで
各部屋には海が臨めるバルコニーが備え付けられ、潮の香りを肌で感じられる絶好のロケーション。のんびり、海を見ながら過ごすのが一番です。ゲストからは「昼下がりにバルコニーで海を眺めながら、ビールを飲むのが何よりの楽しみ」「自然に早起きできた時に朝日が見られたら最高」なんて言葉も。都会ではなかなか味わえない時間かもしれませんね。今井浜ではサーフィンも可能ですから、仕事を持参して来たゲストもメドがついたらサーフィンを、なんて楽しみ方もできるんです。つまり、伊豆今井浜東急リゾートを訪れる時には早めの出発がお勧めということ。もっとも、そんな時間を想像するだけでそわそわして、自然に足が向いてしまいそうなのですが。
夜は夜で、満天の星を
昼の海だけでなく、楽しみは夜にも。ビーチ沿いのロケーションということもあり、人工の明かりはわずか。周辺も必要以上の明かりはありませんから真っ暗、空を覆うガスも少なめ。天気さえ良ければ流星だって見えるような、天体観測にはもってこいの環境です。実は天体マニアには少しずつ知られてきているのか、流星群が見られるシーズンにはそんなゲストもちらほら!?都会で味わうことができないような満天の星をゆっくり眺めてみてはいかがでしょうか。個人的には美味しいディナーに舌鼓を打ったあと、ほろ酔い気分で露天風呂につかりながら空を見上れば満天の星!…なんて想像するだけで垂涎ものの幸せ。
客室担当の森田純代さんは語ります。「観光資源は海と山、それだけ(笑)。だからこそ贅沢に使える時間を味わっていただきたい。読もうと思って読んでいない本を読むとか、まとめて見ようと思っていた連続ドラマを見るとか。仕事も、場所を変えて波の音を聞きながらやるなんて、ちょっといいでしょう。海も空の色も日々違うんですよ。その変化には驚かされます。毎日見ていても、時々唸りたくなるような瞬間があります。ゲストともそんな時間を共有できれば嬉しいです」。