ゆったりとした客室
国際的なコンベンションも頻繁に行われます
ここで挙式したいと願うカップルも少なくありません
大人といっしょなら子供無料が嬉しい「ヌフヌフ」
万国博覧会に向けて建てられたホテル
1970年3月17日に大阪吹田市で開幕した万国博覧会。高度経済成長を続ける日本が世界に向け経済大国の名乗りを上げる、世紀のイベントでした。しかし頭の痛い問題もありました。それは多数の欧米のゲストを迎えるに足る国際級のホテルがそろっていないこと。当時デラックスクラスといえば、大阪ロイヤルホテルとプラザホテルの2軒のみ。そこで3番目のホテルとして建てられたのが東洋ホテル、現在のラマダホテル大阪だったのです。
夢は「迎賓館」
「迎賓館のようなホテルを造りたい!」。この夢を実現すべく建築が始まった東洋ホテルは、総部屋数500超。堂々たるインターナショナルクラスのホテルとして誕生しました。それだけに、プロジェクトに関わった人々は各方面に渡り「私はこのホテルとともに時代を過ごしてきたようなもの。ここに来るたびに我が家に戻ってきたような気がするのです」と、今でも懐かしそうに語る人がたくさんいます。
「ラマダ」を冠し新時代へ
東洋ホテルは現在、アメリカ大手のホテルチェーンであるラマダインターナショナルの傘下となり、名称をラマダホテル大阪に変更。経営方針も大きく変わりました。営業支配人によると「女性にいかに満足していただけるかが重要なポイントです。そのために魅力的な女性用のプランを考案しなければなりません」。たとえばアメニティをロクシタンのものにしたり、ミネラルソルトの石鹸を用意するなど、より女性を意識したサービスを追求しているそうです。
「今では大阪にたくさんのデラックスホテルがありますから、昔のままの意識では生き残れません。お客様に、これは素晴らしいと心から喜んでもらえるサービスを提供することが最優先なのです」。
レストランで「昔はここから梅田の電車が見えたっけ」と思い出話をするゲストも多いというラマダホテル大阪。人々の郷愁を大切に抱えたまま、これからも新しい時代の扉を開いていくのでしょう。
ランチタイムにはスペシャルコースが登場することも
夕暮れからの「ランパーダ」は最高の雰囲気に
カジュアルでフレッシュなムードをさりげなく演出
ドルチェの盛り合わせは本場そのもののボリューム
丁寧で心温まるサービス
「中津にはたくさんの魅力的なレストランがありますよね。昔のままの風情を保ったままの店、立ち飲み屋などなど。その一方でミシュランで絶賛された鮨屋もあります。ですからホテルのレストランには実に厳しい状況なのですが、ここはそうした店舗に引けを取らない存在です」と、営業支配人が胸を張って案内してくれたのが最上階にあるレストラン&バー「ランパーダ」です。
16階という、決して高層とは言えないフロアにありながら、思わず息を呑むような景観が広がるのは周辺に高い建物がないからでしょう。日中はやわらかな陽射しが差し込む心地よい雰囲気の中でランチが楽しめますが、圧巻はやはりディナータイム。火灯し頃になると、店内はぐっと照明が落とされます。ゲストの目は自然と窓の外へ。この窓もまた、40年前の建物そのままとは思えない大きさなのですが、目の前で瞬くきらびやかなネオンが、ロマンティックな気分をいっそう盛り上げてくれるのです。
本場イタリア仕込みの味と量
料理はイタリアのレストランで長年働いてきたシェフが手がける本格派。味はもちろん、そのボリュームもまた本場そのものです。お腹に自信のある人は、スパゲティが含まれたディナーコースにトライしてみてください。アンティパストの次に登場するそれは、プレート中央にちょこっと置かれた上品なスタイルではなく、大きなお皿一杯にドンと盛られた気前のよさ。が、これだけではすみません。最後に出てくるドルチェも盛り合わせもまた、予想を超えた大盤振る舞い。誰もが「食べたあ!」と大満足するに違いありません。
気軽に足を運べるリーズナブルなお値段
気になる料金ですが、アンティパスト、メイン、ドルチェのコースで3500円から。しかも税・サービス料込みと、いつでも気軽に足を運べるありがたいお値段。5人以上のグループなら、ドリンク飲み放題のさらにお得なパーティメニューも用意されています。食事が終盤にさしかかると、シェフ自らが各テーブルに挨拶に回ります。そんな丁寧で心温まるサービスも、ランバータファンを増やしている理由のひとつ。どうですか、すぐにでも行ってみたくなるレストランでしょう?
客室はシックな色合いのアーバンスタイル
エコノミーシングルでもベッドの寝心地は抜群
「トレ・トレボン」でお得なモーニングセットはいかが?
大人気の鉄板焼レストラン「天山」はぜひ事前予約を
伝統に豊かな国際色がプラスされて
地下鉄中津駅の改札口を出ると、ラマダホテル大阪はすぐそこ。ロビーにはたくさんの外国人客が行き交い、4つあるフロントブースではスタッフが英語で対応しながらてきぱきと仕事をこなしています。その光景からは現代風のカジュアルなホテルという印象を受けますが、実はここは40年近い歴史を持つ由緒あるホテルを前身としているのです。館内には5つのレストランやゴージャスなスイートルームも完備。贅沢をしようと思えば、とことん豪遊できる施設や設備を備えた正真正銘のデラックスホテル、それがラマダホテル大阪なのです。
ビジネスユースにも申し分のない客室
大阪観光やリラックスを目的とした滞在には、ゆったりとしたスーペリアの客室がおすすめです。一方、ビジネス出張やホテル内で過ごす時間が少ないゲストに人気があるのがエコノミーシングル。レイアウトはコンパクトですが、120センチ幅のシモンズ製ベッドの寝心地は抜群。バスルームも快適です。また高速インターネットが無料で利用でき、大きめのワークデスクも商用利用には嬉しい配慮。仕事をするには申し分のない機器・設備が整っているのです。
魅力はコストパフォーマンスのよさ
特に疲れた日には、客室からマッサージサービスをリクエストしてみてはいかがでしょう。予約の際にどこが凝っているかを伝えておくと、より効果的なマッサージを受けることができます。わざわざ外出して施術してもらう手間やわずらわしさがなく、終了とともにぐっすり眠れる。しかも値段も手頃ですから、これほど手軽なリラクゼーションはありません。
リーズナブルといえば、忘れてはならないのが、グルメデリ「トレ・トレボン」です。ここがまたホテル内の飲食施設とは思えない価格設定。たとえば分厚いトースト付きのモーニングセットが350円から500円! もちろんブッフェレストランでゴージャスに朝のひとときを過ごすことも可能ですが、気分や予算に応じて使い分けることができるのは、滞在の楽しみを2倍にも3倍にもしてくれそうです。