淡路夢舞台を空から望む
菊科の花をさかせる100段の花壇
空に向かってそびえ立つ帆船をイメージした外観
三宮から高速バスで約45分の立地
ホテル建築の裏にあった大プロジェクト
三宮から高速バスに乗り明石海峡大橋を渡ること約45分。「まさかこんな素晴らしいリゾート地が都心の近くにあったとは!」とため息をつきたくなりました。まるで写真でみるエーゲ海のリゾートのようです。その中核をなすウェスティンホテル淡路は、自然を再生させるための敷地に建てられたホテルなのです。
みなさんよくご存じの関西空港。しかし、建設のためには大量の土砂が必要とされ、その採掘場として利用されたのが淡路島のこの大地だったのです。削り取られてしまった139ヘクタールもの広大な敷地・・・。それを再生させるために、大プロジェクトが立ち上がりました。よみがえった自然を背景に人々が集い交流する“夢のステージ”、名付けて「淡路夢舞台」。国際会議場、植物館、百段苑、展望テラスレストラン&ショップ、野外劇場、そしてウェスティンホテル淡路を含む国際公園都市建設計画です。
自然のままの斜面を生かすように施設群を配した設計は、緑と一体化することに主眼がおかれ、施設のあらゆるところに交流のきっかけとなる場がちりばめられています。客室の窓の外には広大な花壇が広がり、1年中絶えることなくきれいな色の花をつけて人々の心を和ませています。
あまりにも贅沢な施設
「淡路夢舞台」…日本の古典芸能にみるような名前ですが、ホテルの部屋から外を見るときっと納得できるはず。目の前に広がる青い海と空。はるか彼方の対岸に陽炎のように浮かぶ神戸、大阪の町並み。眼下には壮大な緑とカラフルな花々があふれる国営公園。敷き詰められた100万枚のホタテ貝の上を水がせせらぐ広大な「貝の浜」。そして、敷地の延長にある淡路夢舞台の海の玄関口「淡路交流の翼港」。
他に類を見ない美しきリゾート
こうした風景に調和する、ウェスティンホテル淡路の美麗な色調の客室と種類豊富なレストラン、そしてバー。オリジナルアロマの優しい香りとガラス張りの窓からやわらかな光が差し込む開放的なパブリックスペース。どこにいても、心を洗ってくれるような感動的な眺めが広がります。
他に類を見ない美しきリゾート、ウェスティンホテル淡路。その素晴らしさは、おそらくどんな言葉をもってしても語ることはできないでしょう。実際に訪ねて初めてわかるものなのです。
淡路島の素材を活かした会席料理
鉄板焼きカウンター
静かなくつろぎのときを過ごすバー
吹き抜けのラウンジ、「ルッチョラ」
ウェスティンホテル淡路のレストランにも注目
リゾートのホテルの客室には、パーシャルオーシャンビューや、マウンテンビューがあったりするものですが、ウェスティンホテル淡路は全室オーシャンビュー&バルコニー付き。それが売りなのはいうまでもありません。同時に、もうひとつ、レストランにも注目してください。
完璧を追い求めるホテルの使命
レストランの失敗は許されない…もちろんどのホテルでもそう思っています。しかし、ウェスティンホテル淡路のその思いは特に強く、使命感に近いものがあるに違いありません。というのも、滞在したゲストが主に食事をする場所は、このホテルの中にしかないからです。たった201室のホテルになぜこんなにも広い面積を割いてレストランを造らなければならないのか?そんな疑問も沸いてきそうですが、これは最高級リゾートを目指した証。ファミリーで楽しめる洋食ダイニングの他に地中海フレンチコース、鉄板焼カウンター、和食レストラン、ロビーラウンジ、そして抜群の雰囲気をかもし出すバー。装飾は、いたるところにゴールドカラーを採用しています。ゴールドが持つ、人の心を和ませる効果を効果的に利用しているのです。
淡路島産食材を使った料理へのこだわり
「淡路ビーフはどこのビーフにも負けない!」。淡路島に住む人々、あるいは仕事をしている人の自慢のフレーズでしょう。それもそのはず、淡路牛は、幼少を淡路島で過ごした後に各地で育てられ、やがて神戸牛や松坂牛として販売されていくのです。つまり、淡路牛は日本を代表するブランド牛の素牛であるため、希少価値が高いお肉ということ。
また、シェフは淡路島の農家を自ら訪ね歩き、常に島で最高の食材を探しています。時には漁港に行き、人々が釣った魚をどのように食べているかを研究。地元の人の食べ方に、その魚をもっともおいしく食べる方法が隠されているかもしれないからです。淡路島で採れた食材を使って最高の料理を出す。そのためのたゆまぬ努力が、ホテルの味を支えているのです。
2010年3月、開業10周年を迎えるにあたり、ホテル2階のファインダイニング「コッコラーレ」を改装(予定)。上質な空間とおもてなしで淡路島の食材をふんだんに使用したメニューをお楽しみいただけます。
吹き抜けのラウンジ、「ルッチョラ」
豊かなドレープが穏やかな波を表わすカーテン
かわいらしい色調のシンプルな部屋
彼方に見える神戸・大阪の街
喧騒を離れた美しい別世界、淡路島
高速バスに揺られてホテルに到着。途中、明石海峡大橋から見た海と島の美しさに心を奪われ、すっかり淡路島に抱くイメージが変わってしまいました。客室に入る前に、ロビー階にあるラウンジでひと休み。巨大なガラス張りの吹き抜けになっているラウンジの名称は「ルッチョラ」。イタリア語で「蛍」という意味で、夕暮れ時には蛍を思わせる中庭の灯火がカクテルタイムを演出してくれます。ガラスの向こう側を眺めていると、喧騒のない別世界に入ったようで心が落ち着いてきます。スタッフに「ホテルで一番のセールスポイントはなんですか?」とたずねると「お部屋の雰囲気です」と自信満々。途中、バスから眺めた景色に魅了されていたせいか、「景色です」という答えが戻ってくるものだと思っていました。
景観の美しさを引き立たせる部屋
客室では、そのかわいらしい色彩に思わずうなりました。バスルームには日本のお風呂のように体を洗うスペースがあり、腰かけまで置いてあります。それを見た瞬時に、親が小さな子供をつれてお風呂に入っている様子が思い浮かびました。「ホテル」でそんなイメージがわくバスルームなど、希少ではないでしょうか。「お子様連れのご家族のリピーターがとても多いのです」そう聞いて納得。さらに「このホテルに一度でも泊まられたご家族はまた戻ってこられます。三世代でのご利用も多く見られます。
この美しさは自分の目で
客室の広さは平均で42平米。十分な広さのあるシンプルなレイアウトはとても快適です。部屋に入ったときは、レースのカーテンが閉められたままになっています。その施された刺繍は、まるで「海の上を飛ぶたくさんのカモメ」のよう。カーテンを開くと、目の前には青い海。遠くに神戸や大阪の街がかすんで見えます。視線を手前に戻すと波止場が。「クルーザーできてホテルに滞在してゆくゲストがいらっしゃるんです。」
そんな幻想的な景色を見ていて、ここが「淡路夢舞台」と名づけられていることを思い出しました。「部屋からの眺めは飽きることがありません。その驚きをご自分で確認していただきたいから、カーテンを閉めたままにしてあるのです」とスタッフ。そう、ここは“来てみない限り、その素晴らしさを理解できないリゾート”なのです。