幾何学的に石材を配した中庭の滝
各国クルーたちがくつろぐ姿を見かけるロビー
やわらかい日差しが注ぐジャグジー付きのインドアプール
ゴルフ場の緑が美しい
空港以外の成田の魅力を思い知らされる
成田といえば空港。「成田」より「NARITA」の方がしっくりくるほど。でも逆に言えば、空港以外のイメージは、雲の向こう側の風景のように霞んでいる。ところが、なんという誤解だったことか。車が森を抜けると、高台に姿を現す建物。エントランスを通り、ロビーで光の洗礼を受けなごんでいるうちに、当初抱いていた“空港のホテル”というイメージでは収まりきらないことに気づかされました。西向きに羽を広げ太陽を包み込むように建つ近代的なホテル。周辺には限りなく豊かな森林。風に木々の葉がこすれ合う音。重なり合う鳥たちのさえずり。濃密な緑のにおい。ホテルスタッフはこう言います。「『エスケープ・トウキョウ』をテーマにセールスをはじめてから、それに共感されるお客様も増えていますね。東京からわずか約60分で、この豊かな自然と時間があります」
国際線クルーに見習いたい時間の過ごし方
実際このホテルの美点を良くわかっているのが国際線のクルー。「特に欧米人は自然の楽しみ方に長けていますね。フライト明けのクルーがロビーで日がな読書を楽しんでいたり。それを見ていると、何にもしない時間を過ごす勇気が持てれば休日の楽しみ方は広がるんだなぁ、って」。ヒルトン成田は西日が印象的です。次第に傾いていく太陽とともに時間を歩み、ときには日差しが注ぐプールで泳ぎながら、ときには日光浴やおしゃべりを楽しみながら、刻一刻と色を変えてゆく太陽と月の交代劇に立ち合う。ここが他の場所と違うのは、時間のあしらい方が得意とは言えない私たち日本人に、それとなく範を示してくれる海外航空会社のクルーが身近にいることなのかもしれません。
文化の支えが重厚な時間を育んでいる
もちろん、アクティブに動き回りたい方のための環境も充実。併設のスポーツ施設はもちろん、周辺には多くのゴルフ場や牧場も。それでも何かひとつと言われるなら、やはり成田山新勝寺。壮麗な寺社建築の数々。広々とした境内に流れるおごそかな空気を呼吸するだけでも訪れる価値があります。旅行者はもちろん外国人クルーにも人気で、昭和のたたずまいを残す参道のお店をのぞく姿を見かけることも。ここは世界への玄関口でもある成田だからこそ、文化のコントラストが鮮烈に映るのかもしれません。
豊かな自然と文化に恵まれた土地、成田。そこに国際空港が加わり、より重層的な独自の環境が生まれました。そして、空港のおかげで、一流ホテルに滞在して一流のホスピタリティまで味わうことができる。今度の週末はちょっと成田へ。そんなブームが近いうちに巻き起こるかもしれません。
各国の料理が楽しめる明るいテラス レストラン
四川料理をベースに中国料理の神髄を「梅園」で
会議室を始め記者会見もできる大宴会場などが充実
ファミリープランなど各種企画も多種多彩
舌も心も満たすホテルとして
どのホテルも味へのこだわりは特別なテーマですが、ヒルトン成田の場合は世界中を飛び回り味わってきたゲストが数多くいます。それに応えるのは並大抵のことではないでしょう。成田は日本有数のレストラン激戦地かもしれません。ここのレストランは3つ。ロビーフロアの「テラス レストラン」をはじめ、2階フロアに中国料理の「梅園」、日本料理と寿司の「松風」があります。「本場中国よりうまい!」と賞される梅園は某有名料理人を兄弟子にもつシェフが、四川料理を中心とした美味の数々を提供。年に一度、ゲストシェフとして招き、料理イベントを開催することも。松風は、いまやワールドスタンダードともいえる日本料理を、本場で食べたいと望むゲストの期待を満足させてきた実績ある店。窓側から飛行機の離発着が眺められるロケーションもまた格別です。
成田を代表するホテルとしての気概
いまやスポーツも国際化され、日本選手が続々と活動範囲を海外へと拡げています。テレビなどで凱旋記者会見の様子を目にすることも増えましたが、じつは、その多くがヒルトン成田で開かれるものなのだそうです。空港に近いという地の利に加え、施設はもちろんスムーズにオペレーションできる人的・組織的スキルもある、という証し。ホテルの評価は一日にして築かれるものではなく、着実に課題を受け止め解決する能力を認められていくことも大切なのです。国際線クルーの急病など、不測の事態への対応も、各航空会社からも厚く信頼されています。また、成田市内のホテルで屋内駐車場を擁しているのはここだけという点も意外と大きなポイント。宿泊客は7日間無料というのも嬉しいシステムです。
光る企画力。注目プランが目白押し
以前「1円カレー」を実施し3000人ものお客さまが詰めかけたり、つい最近も本マグロの握り寿司が2000円で食べ放題の企画を行って行列をつくったり。ヒルトン成田は企画の独自性でも一歩先を行っています。数あるプランの中でも出色なのがクリスマス企画。保護者から子供へのプレゼントを預かり、外国人のサンタクロースが配ってくれるという趣向。どの子も「本当のサンタだ!」と感激し、中には手紙を書いてくる子も。立ち会う大人も幸せな気分になれると言います。世界中のヒルトンがやっていそうなイベントですが、実はヒルトン成田のオリジナル。また、変わったところでは、なんと成田山新勝寺とコラボしたプチ修行企画などもあり、知的好奇心の高い女性たちの間で話題に。ヒルトン成田は今後もさまざまな驚きの企画で特別な時間を提供してくれそうです。
各国の名物料理が並ぶテラス レストラン
エレガントなテラス バー
四季折々の表情に祝福されるチャペルフォンテーヌ
デラックスプラスルーム
森の中の非日常で特別な時間を楽しむ
豊かな森林地帯を進むと、小高い丘の上に突如として姿を現すヒルトン成田。エントランスまでのアプローチもドラマチックです。広々とした吹き抜けのロビーに足を踏み入れると、一般的なシティホテルよりもゆったりと取られたスペースに、時間の進みが少しゆっくりになった気がしてきます。そこもリッチ感を与えるポイント。ドラマのロケでもたびたび使われているそう。
ロビーフロアに位置するのが「テラス レストラン」。大きなガラス窓からガーデンや豊かな森林、上空を飛ぶ飛行機が臨め、やわらかい光の中でブッフェが楽しめるレストランです。メニューは場所柄インターナショナル。国旗付きのカードが置かれ、どこの国の料理かがすぐわかるのもちょっと嬉しい配慮です。流れに沿って進むと全メニューを見られるようになっているとか。食事が終わったらお隣のシックな雰囲気の「テラス バー」へ。夜はときどきジャズライブなども行われ盛り上がるそう。10人ほどが入れる個室もあってビジネスの打ち上げなどでも使えそうです。
森のチャペルに四季折々の祝福がある
ヒルトン成田の隠れた名物のひとつがガーデンチャペル。中に入ると7色に光るバージンロードがお出迎え。その奥には滝を臨み、涼やかな水のせせらぎ、新緑から紅葉へと移りゆく木々の葉など四季折々の自然の風景が二人の門出を祝福してくれます。「ここで挙式をしたい!」というカップルが各地から駆けつけるのも納得です。そしてエアポートビューのデラックスプラスルームで一泊してから新婚旅行へ。素敵な思い出になりそうです。また夏期はガーデンでのバーベキューイベントを開催。広々とした芝生の上、和気あいあいと料理を味わうのは楽しいだろうなぁ!と思わずにいられません。現在は夏期のみとのことですが相談によっては他の季節もあるかも。
ひとサイズ大きめのゆったり感
客室は、ヒルトンルーム25平米からロイヤルスイートルーム105平米までの6タイプ。スタンダードルームのベッドは大きめの1200mm×2000mm。インテリアはシックなカラーで統一され落ち着いたムードです。寝具はデュベスタイルで、朝までぐっすり眠れる心地よさ。アメニティ類もヒルトンブランドならではの品質感。さらに上層階の一部には「和」のイメージを取り入れ、畳風のパターンが印象的な壁紙に、欧米のお客さまに喜ばれそうな「書」のアートワークが鮮やかなお部屋も。客室ごとに違うとのことなので、お泊まりの際にはたずねてみては?もちろん各部屋防音性が高く、空港に近いホテルというのを忘れてしまうほど。飛び交う飛行機を眺めながら部屋でリラックスするのもいいかもしれませんね。