「激動」「不屈」という言葉ほど、ポーランドを表現するにふさわしい表現はありません。何世紀にもわたった大国による分割や統治にも挫けず、大戦によって破壊された街を丸ごと、信じられないほどの情熱を持って復元してしまう、その祖国愛。死ぬまで母国に帰りたいと願っていたポーランドの英雄、ショパンのメロディは哀切だけでなく、絶えることのない情熱もまた紡ぎ出しているのです。
クラクフ郊外通りの大整備に続くように、2012年の大改装でよりゴージャスかつラグジュアリーに生まれ変わったブリストル。前身のル メリディアン時代には、まだそこはかとなく漂っていた“共産主義っぽさ”も一掃され、名実ともにヨーロッパを代表する名門として君臨することになりました。優秀なコンシェルジェチームによる24時間態勢のサポートにも定評があり、各国VIPの定宿としても知られています。
威厳に満ちた外観やリフト、ダイニングなどは往年の面影をとどめていますが、全体的なイメージはシャープ&クリスタルチックなアールデコスタイルに変更。クラシックルームでも美しいオットマンやソファセットが置かれ、バスルームは総大理石。ハイクオリティのアメニティやバスローブ、スリッパも標準装備と、ゲストをとことん贅沢な気分にさせてくれます。ウィーン風のカフェやレストランでの朝食も驚くほどリッチ! 寝坊せずに足を運んでみてください。
中央駅前を東西に走るイェロソムスキー通りと、マルシャウコフスカ通りの交差点に向かって建つホテル。年季を感じさせる建物は1930年築のもので、街がほとんど破壊された第二次世界大戦を生き延びた「歴史的遺産」なのだそう。館内はすっかりお色直しされていますが、吹き抜けの壮麗なロビーや美しいレストランには、どこか戦乱の時代の名残が漂っているような感じがします。
客室は20平米のスタンダードから115平米のアパートメントタイプまで幅広く揃い、ベージュやブラウンを基調としたノーブルな内装が施されています。機器・設備も近代的で不自由はありません。可能であれば眺望のよい角部屋をリクエストしてみましょう。また朝食はホットミールはもちろん、スパークリングワイン、スピリット類まで用意された豪華版。夕方はハッピーアワーもあるので、外出がおっくうな時には居ながらにしてポーランドの美食を堪能することができます。
クラクフ旧市街中心地からやや南へ。カジミエシュ地区に入る手前の静かな場所に建っているのがメトロポリタン ブティック ホテルです。スマートなモダンヨーロピアンスタイルの建物を入ると、寄せ木細工のフロアやレンガ積みの壁がユニークなロビーエリアが出現。ロゴや時計、鏡などを効果的に使った実にスタイリッシュな空間です。パティオも素晴らしいので、ぜひ見学してください。
客室数は全59。高い天井と開閉可能な大きな窓のせいか21平米のクラシックルームでもさほど閉塞感はなく、バスルームも機能的に造られています。インテリアで印象的なのが美しいテキスタイル。個性的なカーテンやベッドランナーが、穏やかな色合いでまとめられた室内のアクセントになっています。また心地よい滞在をサポートしてくれるのが、フレンドリーなスタッフたち。移動や観光の相談にも気さくに応じてくれるので、遠慮せずに声をかけてみましょう。
1929年築のホテル チェコやドイツのアンデルスの姉妹ホテルとして2007年にオープン。当時はクラクフ初のヒップホテルとして話題になった存在です。クラクフ本駅の向かいという絶好のロケーション、そして7年が経とうとしている今日でも魅力を失わないユニークなデザインが受けて人気はいまだ衰えず、若者から年配者まで幅広いリピーターを獲得しています。
客室は天井から床に届く大きな窓が開放感を演出。レッドやバイオレットなど主張の強い色を巧みに取り入れ、スタイリッシュながら気楽にくつろげるムードを作りあげています。シャープなイメージのバスルームも素敵。レストランやバーは雑誌などにも取り上げられる定番のスポットで、アフターファイブにはビジネスマンやカップルで賑わう、トレンドウオッチにも最適の場所です。
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