16の湖と90を超える滝からなるプリトヴィツェ湖群国立公園は、ヨーロッパ屈指の景勝地とも言われている場所。上部エリアと下部エリアを合わせると、その標高差は780メートル近くにもなり、滝と早瀬でつながれた階段状の湖は、世界でも類を見ない形状をしています。
水量の異なる滝が次々に変化に富んだ景観を生むため、公園内に整備されているトレイルは、その姿を最も効果的に楽しめるように造られています。何よりも印象的なミルキーブルーの湖の色は石灰石のせい。水中の倒木を覆う石灰華が成長し、湖の形状もまた少しずつ変化しているそうです。
周辺は1100種類もの植物が自生し、130種類以上の鳥類が暮らすという自然の楽園。鹿やオオカミの姿も見ることができます。内戦の影響から1997年に、いったん危機遺産となってしまったこともありますが、現在は元の姿を取り戻しつつあり、危機遺産指定も解除されました。
ただ歩いているだけでも、飽きることのないプリトヴィツェ湖群国立公園。流れ落ちる滝や、森の中ではふんだんに自然のエネルギーやパワーを浴びることができます。人間の手ではつくることのできない、神秘的なナチュラルワールドの中で、心身の安らぎを取り戻してください。
プリトヴィツェ湖群国立公園は最寄りのザグレブからバスで約2時間半。1日に10便以上出ていますが、日帰りの場合はルートを要確認。冬期は下部エリアの湖のみ見学可。クロアチアの首都ザグレブは、聖母被昇天大聖堂などバロック様式の建造物が有名。青空市場を散策し、レストランで伝統料理をどうぞ。
近年、注目が高まっているサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の旅。フランスからスペインにいたる、その長大かつ厳しい行程を踏破することにより、自分を見つめ直し、また生きていくエネルギーとパワーを授かることができると、信者でなくともチャレンジする人が増えています。
ヴェルテンシュタインは、その途中にある巡礼地のひとつ。小さな村の中を蛇行するエンメ川の片岸はそそり立つ断崖になっており、巡礼者の目指す教会はそこに建っています。つらい長旅をしてきた目に飛び込んでくるその神々しい姿は、それだけで巡礼者の心を癒やし、力を与えてくれるような気がします。
地理的にも構造的にも外界と隔絶されるような造りになっているのも、この教会にどこか神秘的なパワーを感じるゆえん。なんと回廊の下は墓地になっており、眠る死者の上を歩くという、ちょっと躊躇しそうなシチュエーション。それが反対に深い思索を誘うと、あえてゆっくり時を過ごす人もいるようです。
高台から望むヴェルテンシュタインののどかな町なみ、とうとうと流れるエンメ川。巡礼者の祈りが醸し出す敬虔な雰囲気だけでなく、美しい自然の持つエネルギーも、この土地がパワースポットである証拠でしょう。連綿と受け継がれてきた、その「思い」の結晶を心静かに受け入れてみてはいかがでしょうか。
ヴェルテンシュタインは、最寄りのルツェルンからローカル線で約20分。気軽に日帰りできるロケーションです。アルプスに抱かれるスイスは、それだけで不思議パワーが渦巻いているのだそう。その象徴が「水」。ルツェルンでもフィアヴァルトシュテッター湖やロイス川の美しい景観を堪能してください。
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