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それにしても、ハノイの人々は驚くほどに素朴で欲がないようですね。なにしろ「ぼる」ということを、ほとんどしないのです。たとえば、○○マーニのサングラスのコピー(商品はカンペキ)が、たったの5ドル。これ、中国なら、コピーでも100ドルは吹っかけてくること間違いなし。しかも値段交渉は、そばに立っていたライター売りのお兄ちゃんが通訳を買って出てくれて・・・。 もちろん、あとで「ライター買って。5ドルでいい」とせがまれましたが、ノンスモーカーだからと断ったらもうそれ以上しつこくつきまとってこないのです。しかし! サングラスショッピングをすませてカフェでお茶しているとき、ふとガラス越しに外を見ると、彼がじっと立って微笑みかけてくるではありませんか。すでに30分以上は経過しているはず。たった5ドルだもんな・・・でもタバコ吸わないし・・・悩むなあ・・・でもナイスガイだから買ってやろうか・・・。ついにそう決心して、外に出ると、あれ!? もう彼の姿がない! 肩すかしを食らっちゃいました。ホントわけわからないけど、ギラギラしていないことは確かです。
コピーのサングラスだからというわけではなく、ベトナムは全体的にまだまだ物価が安いですね。マダムも屋台で二人で食事をし、4品+ビール3本で日本円で約700円だったとコーフンしていましたが、いや、確かに確かに。私が見つけたフットマッサージ店は、1時間でたったの6ドルでした。ま、テクニックは素晴らしいとは言えませんが、一生懸命やっているのがけなげだし、かわいいから許す! 気に入って3日間通いました(笑)。毎日の強行軍は、このおかげでぐっとラクになりましたっけ。 他にもいろいろ見て歩きましたが、やはり値段は中国やカンボジアよりもかなり安いような気がします。私は東南アジア仕込みですから当然バンバン値切り倒し派なのですが、なんだか値切るのが申し訳ないような金額ですらあります。また交渉アイテムとして、さっと電卓が出てくるのもわかりやすくていいですね。今回のヒットは、ちゃんとしたブティックで見つけた100%シルクのブラウス。値札は45ドル。私は交渉を5ドルからスタート(マダムに話して「鬼!」と言われました)。最終的には10ドルでゲットしましたが、さすがに塩を撒かれそうになりました。
さてさて。気を取り直して、ハノイからのエクスカーションのお話を。ハロン湾は、翡翠色の海に林立する岩石群と水墨画のような景観で有名な世界遺産。ぜひこの目で確かめたくて計画を立てたのですが、ハノイからは片道4時間。最近のトレンドは船中泊かホテル泊の1泊のツアーが基本になっています。でも、そんな時間はありません。必死に町中で情報を集めたところ、ふっふっふ。あるところにはあるんですねえ。ミニバスで行くデイツアー、クルージングランチ付きで20ドル! すごい。もう、値段自体があってなきがごとし。ほくほくで手配をし16人乗りのバスに20人が詰め込まれて、イザ出発!
どうやらこのツアー、ローカルが対象のようです。乗客はほぼベトナム人。何を言っているのか全然ワカラナイ。英語を話すハノイ人に聞くとハロン湾は誰でも一生に一二度は行くところ、と。でも、まあ、何とか無事に到着です。いよいよ名物のジャンク船でクルージング開始。出港地であるバイチャイ湾には十数社のクルーズ船が係留しており、スタート時間はほぼ同じ。よって多数のジャンク船が前後左右にひしめく勇壮な眺めも楽しめるのです。お、遠くに岩石群が見えてきました・・・うーむ。水が汚い。風景も思ったほど水墨画じゃない。これで本当に世界遺産? わき上がる疑念を胸に船は進む。それでも、クルージングの目玉である鍾乳洞の探検はなかなかのもの。ライティングが実に幻想的です。そして新鮮なシーフードランチも美味。あとは、のんびり帰港するだけ・・・。 素朴だけれど、何か深く暗い闇を抱えているようなハノイの人々、えっ、これだけとビックリしたフォーの少なさ、朝イチから道ばたで飛ぶように売れているアイスクリームのパンサンド、失礼ながらちょっとちょっとな世界遺産。北ベトナムは私に想像以上のなごみと思考、喜びと苦しみを与えてくれた場所でした。次の目的地はもちろんホーチミン。どんな違いを感じることができるのか、今から楽しみです。
今回は途中もう1つの世界遺産、ラオスのルアンパバーンにも足を伸ばしました。とうとうと流れるメコン川や修行する若年僧侶など、フォトジェニックな光景がいたるところに展開する小都市は、知的好奇心に満ちたヨーロピアン・バックパッカーや各国の女性カメラマンに大人気。世界遺産に登録されたことで高級ホテルやしゃれた飲食店も次々進出中。ヘリテージハウスというユネスコの建物もあります。町はとても小さくて、メインストリートは1.5kmほど。ゆっくり散歩したって3時間もあれば回れてしまいます。楽しいのはプーシーの丘の麓のメインストリートで開かれるナイトマーケットや、王宮の東に延びる細い道が舞台の朝市など。2泊もすれば充分満喫できるでしょう。 もっとスケジュールに余裕があるなら、迷わずにソフトアドベンチャーにトライです。遺跡を見学しながらのメコン川クルーズ、エレファント・トレッキング等々、健全でスポーツ感覚たっぷりのアクティビティがたくさんあります。日射しは暑いけれど、さほど湿気がないので快適。というわけで、ここでリタイア後にロングステイしたいという人もいるそうです。私はちょっと飽きてしまいそう・・・かな。さらに、もっと長旅ができるのなら、こんな旅程はいかがでしょう。ハノイ→ルアンバパン→チェンマイ→シェムリアップ、そしてバンコクout。名付けて「インドシナ半島遺跡巡り」。各2泊ずつ、ホテルのグレードにこだわらなければ、かなりお安く回れるはずですよ。
ホテルの世界にも揺るぎなき地位を築いているブランドがあります。
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