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あ〜もう! 買うんだからゆっくりじっくり見させてちょうだい。世界中のバザールや屋台、市場は大好きな場所だけど、放っておいてもらえないのが悩みの種。そして、何とかお気に入りの品を見つけたあとに、さらなる苦悩がマダムを襲うのです。それが値切り交渉というヤツ。実はマダム、これが大の大の大の苦手。このイベントが待っていると思うと、「買わなくてもいいや」などとあきらめてしまう。それほどの苦行なのでございます。度胸と勇気あふれるマダムの友人たちに言わせると「値切りこそ買い物の醍醐味」「血がたぎる」「絶対負けない」などと鼻息も荒いお答えが返ってまいります。中目黒マダムも、おばちゃん軍団と丁々発止の駆け引きを展開中。ああ、わたくしにはどうしてあのパッションがわいてこないのでしょうか。 値切り交渉については、ガイドブックを筆頭にさまざまなアドバイスがされております。日本人にはふっかけてくるから値切りはマスト、値切りもまた旅先の楽しいコミュニケーションのひとつ。うん、どれもよくわかります。その通りでございます。事実、熱のこもらない値切りで手打ちした品物が、別のところでさらに安く売られていたりすると、「損した」って思っちゃうんですのよね〜。だからといって、それが値切り交渉へのパワーにはつながらないのです。
そういえばずいぶん昔、東南アジアで道ばたの行商のオバチャンから買い物をしたとき、同行していた知人から吐き捨てるように「信じられない! ほとんど言い値で買うなんて!」となじられたこともありましたっけ。思わず「ゴメンネ」なんて謝っちゃいましたけど、今考えると、別にいいじゃん! って感じです。別にいいじゃん! わたくしがその値段で納得して買ったのだから、ぼられていようが損しようが問題ないわけで。鬼のように値切ればもっと安くなったかもしれないけど、高く売れたお金でオバチャンが今日いい思いをするのなら、わたくしだって嬉しい。値切りたい人は頑張って値切ればいいだけ。値切らないことが、そんなにいけないことなのかしらん? はっ。そういえばマダムも旅先で堂々と値切るときがありますわ! それはスーパーやデパート、ちょっとした規模の小売店みたいな場所。ご想像の通り、ほとんどが「スミマセン。無理です」でチャンチャンですけど、こういう場所ならマダムは「まけて〜」と言えるのですね。おそらく、店員さんの生活がそれを売ることに直結していないと思えるから・・・かもしれません。うーん。我ながらよくわからない心理。チキン? それとも屈折?
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