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そこが知りたいホテルの常識

そこが知りたいホテルの常識 A Good Travelerへの道
資料編:世界の有名ホテルチェーンストーリー 資料編:世界の有名ホテルチェーンストーリー
1. マリオット インターナショナル
マリオットとはホテルのみならず
マリオット インターナショナルには、おなじみのマリオットブランドをはじめとするホテルの運営をしている宿泊事業部マリオットロッジングの他に、マリオットシニアリビングサービスとマリオット配送サービスという二つの重要な事業部門があるのをご存知でしたか?

マリオットシニアリビングサービスは高年齢者向け住宅・介護・医療ケアなどのサービスを提供する部門で、現在米国内にて、百数十軒の高年齢者向けリビングコミュニティーを運営しています。そしてマリオット配送サービスは、その名の通り配送サービス部門です。米国内各地の配送センターのネットワークを通じて、マリオット系列会社のみならず、その他のクライアントにも食料品や関連プロダクトを供給しています。クライアントの中には、なんと、あのディズニーランドも含まれています。
【Photo】イメージ
日本ではマリオット=ホテル会社というイメージが強いですが、母国アメリカでは少し事情が違います。何しろマリオット インターナショナルは、ニューヨーク株式市場にも上場されており、いわばアメリカを代表する一大企業として君臨しているのです。


マリオットのスタートはルートビア屋
では、マリオット インターナショナルは1927年の創業以来、一体どのようにして現在のような大企業に成長したのでしょうか。マリオットの初のホテルがオープンしたのは1957年、創業から実に30年も後のことになります。その間、マリオットが中心にしていた事業とは、驚くなかれ、ルートビア屋さん! ルートビアとはアルコール分のないビールのこと。A&Wが有名ですね。

1927年、J・ウィラード・マリオットとヒュー・コルトンという二人の青年が、このA&Wフランチャイズに融資をし、「ホットショップ」という名の、たった9席しかないルートビア・スタンドをワシントンD.C.にオープン。これがマリオットの長い長い歴史のはじまりでした。その後コルトン氏は手を引きましたが、お店は順調で、7年後の1934年にはボルチモアにも新しいお店がオープンしました。1937年には、なんと機内食事業を開拓し、手がけるまでに成長してしまったのです。

機内食事業誕生のきっかけは、1937年のある日、マリオット氏がワシントン郊外のフーバー飛行場に隣接するホットショップで、乗客が機内に持ち込む飲食物を買っているのに気づいたことでした。彼はすぐさまマイアミに飛び、航空会社の責任者と話をして、さっそく機内食の提供を実現させてしまいます。この先見の明と行動力のある人物、J・ウィラード・マリオット氏こそが、まぎれもないマリオットの偉大なる創業者であり、マリオットインターナショナルの現最高経営責任者J・ウィラード・(ビル)・マリオット・ジュニア氏の父君にあたります。


先見の明と行動力で更なる事業拡大
Marriott Sydney Harbour Hotel

Marriott Sydney Harbour Hotel
(Sydney)

こうしてはじまった機内食事業は、1963年には10の空港と25の航空会社にサービスをするようになり、1966年には海外進出まで果たします。マリオットは続いて給食事業やハイウエイフードサービス、ファストフードレストランといったフード産業において数々の成功を収め、名称も1964年に「マリオットホットショップ」、1967年の創立40周年には「マリオットコーポレーション」と改名。それに呼応するように企業の規模はどんどん拡大していきました。同年には、有名コーヒーショップチェーン「ビックボーイ」も買収ました。

1968年、マリオットはついにニューヨーク証券取引所に登録を果たします。当時、ホットショップ部門はまさに最盛期を迎え、従業員数は2万人近くにもなっていました。しかし、ホテル事業での売上はまだ
会社全体の10%にも満たない程度。それもそのはず、1957年に初のホテル「ツイン ブリッジ」がオープンして以来、1966年の時点ではマリオットのホテルは、まだたった6軒しかなかったのです。


「所有」から「経営」への大転換
初期のマリオットのホテル数の伸びは非常にスローなものでした。しかし1977年を境にマリオットは急激にピッチを上げ、4年後の1981年に早くも100軒目を突破。1982年には、2週間に1軒の割合で新しいマリオットのホテルがオープンするという、最初のころからは、想像もつかないスピードでホテル数を増やしていきます。当然、ホテル部門の売上成長率も相当なもので、会社全体で創業から50年後にやっと達成した10億ドルという数字を、ホテル部門は、1977年からたった5年で、しかも単独で実現してしまったのです。

この驚くべき急成長の裏側には、1977年のある重要な決断がありました。それはマリオットを、「ホテルを所有する企業」ではなく、「ホテルを経営する企業」と変身させよう、
というもの。それまでのホテル部門は、フルサービスのホテルを建てるための巨額なローンが足かせとなり、ホテル数を伸ばせずにいました。そこでマリオットは、ホテルを建設したらそれを一度投資家に売却し、再度、投資家と長期管理契約を結ぶという手法に全面的に切り替えたのです。これがマリオットの急激なホテル数増加の秘密でした。ちなみに1997年時点でマリオットのホテルは1500以上にもなっていましたが、マリオットが完全に所有していたホテルは、わずか6軒でした。

1989年には、かつての中心事業だったレストラン・機内食部門を売却。ホテル部門がマリオットの中心事業へと成り代わっていきます。その後の不動産市場の暴落などにより、1993年、マリオットは「ホストマリオット」(会社の所有ホテルと長期債務を保有)と「マリオットインターナショナル」(ホテル
Marriott San Francisco

Marriott San Francisco
(San Francisco)

の運営管理サービス)に正式分割されましたが、マリオットのホテル数はますます増え続け、「西暦2000年までに2000軒」という目標も、まさに2000年に達成。現在もその成長は衰えていません。


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1. マリオット インターナショナル
2. リッツ カールトン
3. フォーシーズンズホテル&リゾート
4. スターウッドホテル&リゾート
5. アマンリゾーツ
6. マンダリン オリエンタル
第1章 さあ、旅に出よう!
第2章 ホテルの見方・選び方
第3章 希望の部屋を予約する
第4章 いざ、チェックイン!
第5章 部屋に案内されたら
第6章 バスルームを快適に使いこなす
第7章 海外ホテル極楽滞在の極意
第8章 これであなたもチップの達人
第9章 発つ鳥あとを濁さずチェックアウト
飛行機にまつわるウンチク講座
世界の有名なホテルチェーンストーリー
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