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> 建築様式学入門 > Vol.8 クラシック・リバイバル様式を採り入れたホテル
Vol.8 クラシック・リバイバル様式
(2/2)
クラシック・リバイバル様式を採り入れたホテル
これまで見てきたように、ルネサンス以降は、多かれ少なかれギリシャとローマの要素が編集され取り入れられることがあります。
ですから、ギリシャやローマのストレートなリバイバル(狭い意味の新古典様式)は比較的シンプルで分かりやすいのですが、「ネオ・ルネサンス」や「ネオ・バロック」は一筋縄では捉えにくいものになっています。(言うなればクラシックリバイバルには「“美川憲一のマネをするコロッケ”のマネをする誰か」のような世界も含まれているのです。)
ここまで、このサイトを順を追って(年代順に)ご覧いただいたあなたには、この“若干屈折した様式”の謎解きという上級の楽しみも期待できます。 ここでは具体的な応用を、ローマン・リバイバル1例、ネオ・ルネサンス2例、ネオ・バロック1例ご覧いただきます。
モンテカルロ(ラスベガス/アメリカ)
ローマ様式のリバイバルを、アメリカらしく極めて大規模に実現したものです。
巨大なホテルの多いラスベガスではそれほどでもないように見えてしまいますが、客室数3000という四ツ星の実に壮大なスケールのホテルです。白亜の凱旋門もあります。
【ホテルの詳細情報はこちら】
フェアモント(サンフランシスコ/アメリカ)
ネオ・ルネサンスの実例です。サンフランシスコの中心部近くにある室数591室の四ツ星ホテル。コリント様式の柱と、テュンパノン(窓飾り、ルネサンスのサイト参照)に特徴があります。ロビーラウンジは天井が高く、至るところに装飾的要素が施され、優雅なつくりになっています。
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メリディアン・ピカデリー(ロンドン/イギリス)
ロンドンにあるネオ・ルネサンスの実例です。客室総数266の五ツ星ホテル。
イオニア様式の柱と、ルネサンス風の壁面構成に特徴があります。内部はガラスを多用し空間構成に特徴のあるレストラン、水中照明が幻想的な雰囲気をつくっているプールもあります。ピカデリー・サーカスに近い中心市街地のど真ん中にある豪華なホテルです。
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ウォルドルフ・ヒルトン(ロンドン/イギリス)
パリ北駅からの国際特急「ユーロスター」が到着するウォータールー駅から、テムズ川の反対側の岸にある室数292の豪華五ツ星ホテル。3層分の高さのあるコリント様式の柱(ジャイアント・オーダー)とバロック風のシルエットに特徴のあるネオ・バロック様式です。
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構成・制作監修:栗田 仁(くりた じん)
建築家・東海大学講師。学生時代のヨーロッパ一人旅5週間以来、旅にはまる。
世界の終着駅建築、庭園、公共交通機関(とりわけ新世代高性能路面電車LRT)に格別の興味をもっている。
著書は世界35の街を描いたエッセイ『街はいつでも上機嫌』(静岡新聞社)ほか。
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