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ワルシャワ
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から旧市街へ。
人間の魂に崇高さに思いをはせる 

第二次世界大戦でドイツ軍に徹底的に破壊され、廃虚と化したワルシャワの街。犠牲者は20万人に及んだといわれています。しかし過酷な状況を生き延びたポーランド人は、戦争終結後にその不屈の精神と大いなる情熱で、街の復興に取りかかりました。しかも、こよなく故国を愛していた彼らは、壁のひび割れから、積まれていたレンガの形状のひとつひとつまで丹念に復元してしまったのです。

中でも、その9割の建物が破壊されたのが新世界通り。何気なく歩いていると、古びた情緒のある、いかにもヨーロッパらしい街並みに見えますが、これらはもまた完璧に再現されたもの。何でもない通りにまで傾けられた、ポーランド人の計り知れない努力と祈りを想像すると、敬虔な気持ちになってきてしまいます。

新世界通りがクラクフ郊外通りに変わる場所近くにある聖十字架教会もまた、第二次世界大戦で爆破された建築物のひとつ。そのシンプルなゴシック様式もかつてのままに復元されています。この教会はショパンの心臓が収められていることでも有名です。戦時中はドイツ軍によって奪われてしまいましたが、1945年に取り戻され、目もくらむような美しい教会内部に安置されています。ちなみにショパンはジョルジュ・サンドと共にマヨルカ島に移った後も、死ぬまで国境ポーランドを愛し続けた音楽家。心臓をポーランドに葬ることは彼の遺言だったのです。

この通りにはショパンにゆかりのある建物がいくつもあります。ワルシャワ大学構内の奥にあり、博物館になっているカジミエーシュ宮殿は、1800年代初頭に音楽学校などが設けられており、ショパンはここの学生でした。宮殿の別館にはショパン一家が暮らしていた家の跡もあります。大学の並びにあるヴィジトキ教会も、学生ショパンが教会オルガニストを務めていた場所。後期バロック様式の建物で、内部の美麗さは必見です。

この界隈には、ル ロイヤル メリディアン ブリストルをはじめとしたポーランドを代表するデラックスホテルが点在しています。壮麗なネオルネサンス様式あり、いかにも共産主義時代らしい近代的ビルあり、中世の雰囲気を伝える素朴な建物ありと、いずれも周辺に調和した見応えたっぷりのたたずまいです。

少し進むと右手には現在大使館として利用されているラジヴィウ宮殿、左手斜め前方に国立大劇場が見えます。そしてジグムント3世の象が見えてきたら、いよいよ旧市街。ここの見どころは、何といっても街並みそのもの。バロックからゴシック様式まで、中世の雰囲気を色濃く伝える建造物が並びます。でも、これも全て復元されたものなんですよ! もちろん世界遺産に指定されています。あまりにも完璧なその風景。しばしのタイムトリップが体験できそうです。
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