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| 「あのサムイ島に、あのフォーシーズンズがオープン!」とのニュースを耳にして、はや何カ月。私の頭に浮かぶサムイのイメージといったら、ココナツが生い茂るのんびりしたジャングルの島のまま。うーん、どうも想像がつきません。そうでなくとも、常日頃マダムヨーコから「もう、すっごいことになっていますのよ。ぜひお出かけあそばして!」とせっつかれていたのですナ。そこで折良く予定していたバンコク滞在をやりくりし、急遽サムイ島へと足を伸ばしてまいりました。 |
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| バンコク・エアウェイズの待合室はなかなかの仕上がり |
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| まず「おっ」と驚いたのが、バンコクのスワンナプーム空港からサムイへと向かう、バンコク・エアウェイズの待合室の快適さです。センスのよいパステルカラースキームのソファセットやベンチシートがゆったりと置かれ、クラスに関係なく軽食やスナック、ソフトドリンクがサービスされる気前のよさ。以前はちょっと窮屈な感じでしたが、新空港ではラウンジの名のふさわしい心地よい空間になっています。そりゃそうだよなあ、なんせサムイに乗り入れできる独占航空会社なんだから・・・。 |
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到着したサムイ空港は、建て替えたとはいえ昔ながらのオープンエアー平屋ターミナル(ターミナルを増築しているのは、サムイ人気の現れ!)。トイレやセキュリティには気を配っているものの、いたってのんびりした南国ムードでありました。しかし、空港を出てものの5分もしないうちに、周囲の景観を見て驚愕! ココナツ畑が消え失せ、ほとんどがリゾートホテルに変身しているではありませんか。噂には聞いていたものの、その変貌ぶりにはめまいすら起こりそうでした。 |
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| タイ人にもわからないサムイ島の「正体」 |
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ところで今でこそタイを代表するビーチリゾートとなったサムイ島ですが、その歴史はタイ人すら正確に把握していない謎に満ちたものなのだそうです。1940年代までは車はもちろん道路すらなく、訪れる人もいないジャングルの孤島。唯一の交通手段はスーラータニーからのスローボート。所要時間は6時間。開拓しようにも険しい山々と機材の輸送がままならず、長い間秘境のまま放置されていたのでした。「サムイ」と |
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いう島の名前の由来もまたハッキリしていないようですが、一説には中国南部の民族ミンの言葉で「最初の関門」という意味の「チャオブアイ」がなまったものだとか・・・ということは、サムイに入植した初めての人間は大陸系?うーむ。なんか神秘的じゃないですか。
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| サムイに本格的に人の手が入るようになったのは1967年以降のこと。指揮を執ったのは島の長ディロッ・スーティークローム。手押し車で山を切り開き、多数の犠牲者を出しながらの大事業だったといいます。1973年にようやくバンコクからの援助が入り、全長52kmにわたるメインロードが整備。それにともない移住者が増え、たわわに実ったココナッツを中心とした産業も発達。西洋、特にドイツやイタリアからは、 |
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| 未知なる楽園を求めて多くのバックパッカーがやってくるようになり、次第にリゾートとして注目されるようになったのです。 |
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| サムイの守り神はサル? |
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現在でもココナツ栽培はサムイ島の主要産業。かつてはサルが実の収穫に欠かせないパートナーでした。なんでもサルは熟した実を一発で見分けることができるのだとか。観光スポットになっているモンキー・シアターの入り口だけでなく、気をつけて見ると、島のあちこちに道祖神のように猿の石像が置かれているのもその名残かもしれませんね。また、これほど乱開発(といっていい規模です)されながらも、基本的 |
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| にはココナツの木よりも高い建物は建築不可というのも、別名「ココナツ・アイランド」サムイ島のポリシーです。 |
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| リゾート乱立の功罪あれこれ |
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| しかしですな、高い建物を造らなければいいというわけでもなく、このリゾートホテルの供給過多ぶりは、端から見てもやや不安になります。ところが地元の人に聞いていると「まだまだ足りない」のだそうで、プーケットに追いつけ追い越せの勢いは、まだしばらく続くのかもしれません。もちろん、この開発にはリゾートの洗練と個性化という現代的なプラスの側面があることは確かです。満を持して登場したフォー |
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| シーズンズはもとより、ザ ライブラリ、サラサムイ リゾート&スパ、シーラ エヴァソン ハイダウェイ&スパなどの独特のコンセプトを持つ新興リゾートの登場、一方で風格と威厳を保ちながら進化していくサンティブリ リゾート&スパやトンサイベイといった老舗の奮闘。小さい島にこれだけのバラエティ豊かなホテルが集まっているのは、リゾートウオッチャーとしては最高のロケーションであり、また楽しみでもあるといえるでしょう。 |
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| 古き良き風情が残るナ・トン・タウンでホッと一息 |
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ホテルが密集するビーチエリアにやや食傷し、サムイ島の土地の値段は20年前の100倍にも高騰したなどという話を聞いてぐったりした私ですが、島の北西、サムイのオールドタウンであり、古くからの船着き場があるナ・トン・タウンへと車が移動するにつれ、少しずつホッとした気持ちになってきました。ココナツの中に点在する清楚な建物や素朴な屋台。そこにはまだ、バックパッカー全盛時代の古き良きサムイの |
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ノスタルジーが漂っていたからです。とはいえ、このエリアにも「洗練」の波はひたひたと押し寄せています。おしゃれに進化したサムイもいいけれど、こんな場所も残しておいてほしい。それがこれからのサムイの強力なチャームポイントになるんだけどな、と、のどかな海を眺めながら誰にともなく訴えてみた私なのでした。
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