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| 前回のバーデンバーデンのお話、多くの方の楽しんでいただいたようで何よりです。ヨーロッパの温泉地を巡る旅をしたbchiekoさんは、やっとたどり着いたチェコのカルロヴィヴァリで「温泉は飲むもの!」と言われてしまったのだとか。「街中に硫黄の匂いがたちこめて、いかにも『いい湯だねぇ』を感じさせるのに温泉に入れないなんて・・・。モワモワと湯気を出しながら流れている川に思わず飛び込みたい気持ちになりました」。うーむ残念。ところ変われば、ですね。しかしテーマを持っての旅行は、きっと素晴らしいものになったことでしょう。今回は、そんな個性派トラベラーを刺激するドバイ・リポートです。 |
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| 見果てぬ夢を実現した類い希なる情熱 |
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砂漠の中の蜃気楼、プライベートジェット族のオアシス、世界初の7スターホテル登場などなど、その金満ぶりを皮肉られることなどどこ吹く風、各界の熱視線を浴びているドバイ。かつてはのどかな漁村と荒野のごとき砂漠がどこまでも広がる、何もない土地でした。それを飛躍的に発展させたのが名君、首長シェイク・ラーシド・ビン・サィード・アル・マクトゥーム氏(1920年没)。20世紀後期、国際企業の積極的な誘 |
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致と優遇、国民への惜しみない教育、宗教に縛られない寛容さという「どこにも敵を作らない」見事な政策で、ほんの20年あまりの間に石油に依存しない財政基盤を作り、GDP30倍もの発展を遂げ、ドバイをいまやアラビア半島を代表するメガロポリスへと押し上げたのです。
その叡智は、決して近視眼的ではなかったこと。人間は見果てぬ夢を抱くものですが、実現するのは至難の業。しかしラーシド首長は想像を絶する大規模な都市国家建設を、くじけることなく、また世代を超えて確実な継承、連携をもってやり遂げてしまったのであります。 |
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| 「百聞は一見にしかず」を肌で感じて |
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| 空港から中心地へと続く片道6車線の道路。目に飛び込んでくるのは巨大でデザインに強い主張を持つビルまたビル。とはいえ上海と違って全体に不思議な統一感があるため、さほどハチャメチャな光景ではありません。プラント1本1本のすべてが設計図通りの人工物なのです。そんな中を走っているのがメルセデスではなくなくトヨタだらけというのは、日本人である私には嬉しいというか和むというか。ここは思っ |
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た以上に違和感のない、エトランジェを優しく受け入れてくれるほのかなムードが漂っているのです。
なんてアンビシャスなんだろう・・・!あちこちのホテルを散策しながら、そのビル・コレクションに呆然。今、世界の超一流ホテルにとってドバイに進出するのは必須投資であり、エッジな企業である証。総力を結集して造り上げた洗練空間は、アラブのエキゾチズムを活かすとともに、ブレのないそれぞれの文化がしっかり内包されています。インターナショナルを謳っていても、どこか自国の慣習を持ち込み、それに甘んじてしまっているホテルが多い中、これは実は端倪すべきことではありますまいか。これぞコスモポリス。未来に向けてばく進するそのアラブの情熱に、私はますます魅了されてしまいました。 |
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| さて、ドバイには何をしに行く? |
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と、ここまで持ち上げておいて恐縮ですが「ドバイに行けば無条件にハッピーな滞在ができるのね」と過剰な期待をしてはいけません。基本的にドバイは周辺国富裕層の娯楽と憩い、ショッピングの場所だからです。従って物価は高めですし、有名ホテルの料金なぞ目が飛び出るほど。贅沢な旅をしたいならかなりの覚悟が必要であります。しかしはっきりとした目的を持っての訪問なら、今ドバイほど実りのあるデス |
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ティネーションはないともいえるでしょう。
たとえば建築、土木に興味のある人。ドバイはザ・パームと呼ばれる、埋め立てなどというレベルでは語れない壮大なスケールの夢の海上都市造りや、環境に配慮した最先端技術での開発、展示場のようなデザイン標本が目白押しです。またはホテルフリークのあなた。欧米型シティホテルやリゾートとは一線を画す非日常の世界が待っています。そして、歴史の証人になりたいと望む人は特に。無から有を生み出していく人間の英知のエネルギー、「アラブ人はオイルを飲んでいるのか!?」と疑いたくなるほどの飽くなきパワー。蜃気楼のようなアラブの「夢」を実現しつつあるドバイは、必ず後世に語り継がれる存在になるからです。温故知新ならぬ新故知新のドバイ。ほこりにまみれることも厭わず身をもって感じたいなら、建設ラッシュの今こそが旬です。 |
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