 村で出会った少女。ひとなつっこい笑みが印象的だった。 |
 |
島を離れる前夜、ホテルのスタッフの一人で仲良くなったパトの家に招待された。パトは口ひげを生やした大男で、見た目はちょっと怖いが陽気でおおらかな、気持ちのいい奴だった。庭先のテラスでみやげに買ってきたピスコ酒を飲みながら、釣りの仕掛けや魚の調理法の話でおおいに盛り上がった。
「見ろ、この魚は釣るのがすごく難しいんだ。」彼はさっき釣ってきたばかりだという絵の具をぬったような全身まっ黄色の魚を台所から持ってきて、得意げに言う。
「どうやって食うんだ?」姿だけ見ればおよそウマそうには見えないその魚をどう料理するのか、僕は興味津々だった。
「トマトやたまねぎといっしょにス−プにする。」ボソリと言って、包丁を持ち出しその巨大なゴツゴツした手で、手際よく野菜や魚をカットしていった。大男のパトが細かい作業をする姿は、見ていてとてもユ−モラスである。 |