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アイルランド紀行 2007/5/7-5/23 ひつじ1号


花の公園として有名なキューケンホーフ


中世そのままの姿でそびえるブラーニー城


リング・オブ・ケリーからの眺め


ケリーのバスツアー中に見たシープドッグショー


モハーの断崖。眼下には紺碧の海が広がる


湖面に優美な姿を映すカイルモア修道院


霧に包まれたドン・エンガス


草原に遺跡が点在するキャルモア


花が咲き乱れていたスライゴー修道院跡


ニューグレンジ遺跡への入口


ニューグレンジ周辺の風景


ダブリン市街中心部
キラーニー、ダブリン、他 > アイルランド 投稿日:2008/2/10
2007年5月GW直後、「世界の果て」アイルランドへ出発。数年前のギリシャ・南イタリア旅行でアイルランド人と知り合い、その親切さから興味を持ち、いつかは行ってみようと思っていた国である。アジア専門の私にとっては、4年ぶりで行く欧州だ。安さとマイレージの関係でKLMを利用、往復ともアムステルダム経由である。オランダも初めてなので、せっかくだからアムスに3泊ほどして観光することにした。白人にしては親切な人が多く、観光スポットもよく整備されている。

運河と緑に彩られたなかなか美しい街で、印象は良い。自転車(アジアとちがってかなりおしゃれな型)が非常に多いので驚いた。環境には良いけど、猛スピードでぶつかられたら危険度は車と同等ではないだろうか?花盛りの季節なので、期待一杯でキューケンホーフ公園にも行ったが、チューリップはほとんど終わっていた。前月がとても暖かく、花の散りが早まったらしい。これだけは誤算だったが、他の花は十分楽しめた。やはり美しい公園である。アムスからアイルランドへは、コースの関係でコークから入った。コーク自体はやや暗い雰囲気の町で、特に見るものもない。ここから近いブラーニー城は、いかにも由緒ありげな古城で見応え十分。

がんばって塔の頂上まで登り、仰向けキスもトライしてきたが、人がしているのを見た限りでは結構不恰好である。一旦コークに戻り、キンセールへ。カラフルな建物が美しいこじんまりした港町だが、わざわざ行くほどでもないと思った。ここで初めてB&Bへ泊まり、アイリッシュ・ブレックファーストを体験。コンチネンタルの独特なスタイルといった感じ。味はまあまあ良かった。バス便の関係でキンセールからコークへ戻り、アイルランド南西部のキラーニーへ。到着後すぐ、キラーニー国立公園へ出かける。公園は非常に広大なので、公園入口のロス城だけ行くことにした。

しかし市街地から30分も歩けば湖や城があるなんて、すごいことである。城と湖から15分も歩けば住宅街なのだ。何という素晴らしい住環境だろう。住宅密集地の都内に住み、近隣騒音に悩まされっぱなしの身にはうらやましい限り。夜、ホステルで同宿のドイツ人と念願のパブへ。名高いギネスビールは本場だけあって美味しかったし、ライブ演奏も良かった。ただ「女性一人でも抵抗なく行ける」とガイド本にはあるけれど、入口に男性がたむろしていたり(どこの盛り場でも。日本では非常にガラの悪い地域以外まず見かけない。白人に聞いたら、「あれは彼らのスタイル。別に意味はない。なぜ気にするの」という答えだった)、店内も独特の雰囲気があって、旅行者が一人でフラリと入るのは勇気が要ると思う。

キラーニーの2日目、リング・オブ・ケリーのバスツアーに参加する。好天の中、緑の丘と青い海が織り成す景色は確かに美しいが、これが世界遺産はちと大げさでは?ただの田舎と言えばそうなので。翌日、ゴールウェイへ移動。ゴールウェイは特に見どころはない。次の日はモハーの断崖&バレン高原のバスツアーに参加。秋吉台みたいなカルスト地形のバレン高原を経て、モハーへ。沖縄の万座毛みたいではあるが、それよりずっと高い断崖が延々と続いている光景は確かに絶景である。飲食店の集まったビジターセンターも設備が整っている。アイルランドはどこもトイレやこういうスポットが整っており、日本人が思っている以上に豊かで進んだ国だと思った。

ケリーのツアー途中で知り合った日本人女性と、コマネラ地方のバスツアーへも参加。湖畔にたたずむカイルモア修道院は、溜息が出るほど美しい。山と湖に囲まれた景色も素晴らしく、まさにここだけのためにアイルランドへ行っても良いぐらい。アイルランドを回った中で、最も感動したスポットである。同じ女性と翌日はアラン諸島へ。日帰りの予定だったが、連れが見つかったし、「また来る場所でもないから、せっかくだから泊まろう」ということになったのだ。島では2日間とも小雨で、その中をずぶぬれになってサイクリング(港前にレンタル店がある。他の足はミニバスしかない)したが、素朴で静かな島の雰囲気を堪能できたように思う。

ドン・エンガスは霧の中だったが、未だにいつ何のために造られたものか判らないという神秘さがかえって実感できた。晴れた日はどこからでも青い海が見えてきっと美しいだろうが、霧にけぶる風景も、荒涼としてなかなか風情がある。アラン諸島はゴールウェイから日帰りする人が多いようだが、できれば1泊して、映画「フィオナの海」の舞台の風景を楽しんでほしい。ただし宿(B&B)はかなり広範囲に点在しているので、飛び込みで探すなら早めに島に着いた方が良い。暗くなったら、街灯ほとんどなく悲惨である。また夕食を食べるレストランはほとんどない。

食料品を置いている店すら数えるほどなのだ。夏場は季節営業が増えるのだろうか? この時は港が目の前のピアー・ハウスというゲストハウス内のレストランへ行った。アイルランド料理は不味くはないものの「何かひと味足りない」と思うことが多かったが、ここの料理は高いけれど繊細な味付けで実に美味だった。
静かで快適なB&Bで久々に熟睡。何しろアイルランドでは、ホステル、B&Bを問わず、必ず夜中まで騒いでいる(パブ帰りのせいか)のがいて、今回の旅ではあまり眠れない。この宿では本当によく休めた。飛び込みで見つけた宿だが、朝食に至るまでとても良かった。

アラン諸島を後にしてゴールウェイに戻り、スライゴーへ。重厚な教会が多い古都といった感じの街。落ち着いた雰囲気が漂う。市内の見どころでは、800年以上の歴史を持つスライゴー修道院(廃墟)が良かった。先史時代の遺跡として名高いキャルモア遺跡は、緑の草原や丘に岩(遺跡)が点在していて、不思議な光景だった。この街では奮発してザ・スライゴー・サザンホテルという、クラシックな高級ホテルに泊まった。ネットで意外と安く取れたことと、1泊ぐらい良い宿に泊まってみたかったので。帝国ホテルや富士屋ホテルのような気品と重厚さを併せ持つホテルで、スタッフの対応も良かった。

いよいよ旅の終着地・ダブリンへ。アイルランドの代表的な風景と言えば、羊がのどかに草を食む緑の丘が広がり、その中にこぎれいな家が点在する…というもので、初めは「絵本かカレンダーみたい」と感動したが、どこへ行ってもこれなので、多少見飽きていた。しかしダブリンに近づくにつれて、緑の丘が減って、建物が増えていくと、やはり寂しい気分になった。ダブリンに着いたところで日本人女性とはお別れ。まだ旅を続ける彼女とちがい、私はダブリンで数泊した後、帰国するのである。ダブリンはさすがに首都だけあり、立派なデパートや行きかう人も多いが、その反面ガラの良くない場所も目についた。今更ながら、あの緑の丘の景色が恋しくなった。

博物館などは無料なので、それらを見たり、お土産を物色した後、ニューグレンジへのツアーに参加。欧州ではストーンヘンジと並ぶ古代遺跡と称されるだけあって、遺跡内部も見応えがある。ただ個人的には、キャルモア遺跡のような素朴な雰囲気の方が好きかな。ニューグレンジの周辺には、例の如く緑の丘が広がっている。黄や白い花が咲き乱れる5月は、アイルランドの丘が最も美しい季節かもしれない。

ユーロ高にビクビクし、こんな節約旅行は学生時代以来かもと思いもしたが、聞きしに勝るアイルランド人の親切さや、のんびりした風土に触れ、「欧州では日本人が一番安心して行ける国のひとつだろうな」と思った。
*ただダブリンで泊まったグロブ・トロッターズというホステルでは盗難(私はトランクの鍵を壊されただけだが、同室者たちは高価なものを盗まれた)に巻き込まれたので、やはり用心は必要。
あの緑の丘を再び訪れるのはいつの日だろうか。あまりに遠いアイルランドを再訪することはもうないかもしれないけれど、美しい丘と温かな人々の思い出は、いつまでも私のこ心に残るだろう。
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花の公園として有名なキューケンホーフ

中世そのままの姿でそびえるブラーニー城

リング・オブ・ケリーからの眺め

ケリーのバスツアー中に見たシープドッグショー
 
モハーの断崖。眼下には紺碧の海が広がる
 
湖面に優美な姿を映すカイルモア修道院

霧に包まれたドン・エンガス
 
草原に遺跡が点在するキャルモア
 
花が咲き乱れていたスライゴー修道院跡

ニューグレンジ遺跡への入口
 
ニューグレンジ周辺の風景
 
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