
アンデス山脈(アルゼンチン側)


アコンカグア


アンデス山中(チリ側)


サンチャゴ市街地(サンタルシアの丘からの眺め)


サンチャゴ市内のバス


チリ大学


ホテル・プラザ・ロンドレス(室内)


ロンドレス通り


ロンドレス通り(夜)


国立美術館のカフェ


サンチャゴ空港 |
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| サンチャゴ > アルゼンチン、チリ |
投稿日:2007/9/20 |
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ヨーロッパを旅して南米のアルゼンチンに入ったのが、5月の下旬でした。ブエノスアイレスでのんびりしすぎたため、少し寒くなってしまいました。6月に入ってようやく重い腰を上げ、夜行バスに乗ってアンデス山脈に近いメンドーサへと向かいました。
バスに乗ってアルゼンチンからチリへのアンデス越えは、以前からやってみたかったことでした。でも寒くなると山中の国境は閉鎖されると聞きます。僕は運悪くメンドーサ到着日に熱を出してしまい、1日余計に滞在することになり、少し無理をして2日後にアンデス越えのサンチャゴ行きバスに乗り込みました。バスは1時間以上も遅れて、朝10時にメンドーサを出発しました。一番安いバス会社のチケットを買ったのですが、まさかマイクロバスだとは思いませんでした。殆どの会社が大型の2階建バスですから。走り出すと隙間風が入ってきます。
暖房も効いていないようです。少し後悔しました。でも窓から遠くに見えるアンデス山脈の壮大な景色には、ずっと目を奪われっぱなしでした。快晴の青空の下に連なる巨大な山々は、さしずめ地球の背骨といった感じです。出発してから3時間。標高はどんどん高くなり、晴天の青空が、一気に真冬の曇り空に。その灰色の雲の切れ間から、突然雪をかぶった険しい山肌が現れました。もの凄い大きさです。そして、あのアメリカ大陸最高峰のアコンカグア山が…。巨大すぎて何がなんだかよくわかりませんでしたけど。
しかしとてつもなく寒いです。案の定、車内の暖房は全然効かなくなり、僕は震える体を丸めて寒さに耐える羽目に。病み上がりなので、まだ頭もぼうっとしてます。チリとの国境付近では横殴りの吹雪になり、バスをはじめトレーラーも立ち往生。昼過ぎに、巨大な倉庫のような検問所に入り、チリへの入国審査を受けます。待てど暮らせどバスは発車しません。他の車両も全て足止め状態です。でも待機所の方が暖かいです。バスの中にいるよりまだましですね。
ひょっとして国境越えは不可能かと思われましたが、どうにか除雪車の努力で山道が開かれ、チリ側へと下山できることになりました。ここまで2時間を要し、サンチャゴ到着予定の3時をすでに過ぎていました。しかし誰も文句は言いません。ようやくバスが動いたときは、待機所のあちこちで大歓声が沸き上がりました。そうですね。文句どころか、感謝したいくらいでしたよ。こんな難所を通してくれるのですから。ましてや冬のアンデスの壮大な景色が拝められたので、僕は大満足でした。
さて、マイクロバスはアンデス越えを達成したあと、力尽きたよう壊れてしまい、僕たち乗客はやむなく後から来た別のマイクロバスに移り、ぎゅうぎゅう詰め状態で、サンチャゴに向かいました。満員の小型バスは思いのほか暖かく、全く理解できない言葉が飛び交う車内にいながら、僕はとてつもない安堵感をおぼえました。
終点のバスターミナルから地下鉄に乗り、ようやく夜の8時にサンチャゴの中心街に到着しました。やれやれと思っていたら、何やらクシャミが止まらなくなってしまいました。何かと思いきや、チリ大学前の大通りで、学生のデモ隊と機動隊が衝突していました。催涙ガスが街中に充満してたんですね。これはたまりません。放水車が水を撒き散らしながら、こっちに向かってきます。無差別攻撃してますよ。群集は大パニックです。僕は目の痛みをこらえながら、ホテルに飛び込みました。もう、値段など聞いてる暇などありません。とにかくチェックイン。でもここ、かなり高いホテルでした。まあでも、緊急避難です。一晩だけ、泊まりましょう。とにかく目と喉を洗いたかった一心でした。
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昨夜のパニックで体の免疫力が高まったのか、体調は急に良くなりました。高いホテルのベッドの寝心地も最高でしたね。僕はホテルのレストランでゆっくりと朝食をとり、昼過ぎにチェックアウトして、ロンドレス通りの安ホテルに移りました。ここはチリ大学の近くで、まだガス臭いですね。ホテル・プラザ・ロンドレスというところにチェックイン。なかなか広くていい部屋です。さて、落ち着いたら街を散策しましょう。
昼間のサンチャゴは、なんだかおとなしい街ですね。道行く人も穏やかに見えます。前の晩に暴動を見たとは信じられません。中心地は「チリ大学駅」周辺のようで、高層ビルが並ぶビジネスセンターもあります。AhumadaとEstadoというにぎやかな通りが平行して大きな広間につながっています。大きなショッピングセンターもあります。
サンドイッチバーみたいな軽食レストランがあちこちにあるんですが、そこのサンドイッチは安くておいしいですね。サンドイッチと言っても2つの大きな丸いパンに焼いた肉(ビーフ、ポーク、ラム)と色々な野菜を挟むといったもので、かたちはハンバーガーと言った方がいいでしょう。値段も選ぶ具の種類によりますが100円〜300円と安く、しかもビッグサイズで腹にもたまります。思わず毎日食べましたね。でも、ひとつ残念なことは、安いレストランやカフェではコーヒーがインスタントだということです。
こっちでは、Nescafeのインスタントコーヒーがよく飲まれるんだそうです。どこに行ってもインスタントで、ちょっと気が滅入りました。国立美術館のカフェでようやくレギュラーコーヒーに出会いましたが、あまりおいしくはなかったですね。でも、「サンタルシアの丘」から見えるアンデス山脈は、絶景でしたね。街のど真ん中にある小さな丘の公園なんですが、そこから辺りを見渡すと、あの巨大な山々が大空に連なっているのが見えるのです。周りの高層ビルも小さく見えるほど大きな山々です。人間が造った建造物なんか、大自然の前ではおもちゃみたいなもんですね。年間を通じてアンデス山脈が見えるのは冬場だけで、あとのシーズンはスモッグでよく見えないらしいですね。運が良かったようです。
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でも寒さには少し辟易したので、サンチャゴは5日ほどで発つことにしました。暖かければ、パタゴニアなんかにも行ってみたかったですね。でも、今回は冬のアンデス越えを体験できたので、十分に満足でした。夜中のサンチャゴ空港はとても静かできれいでした。これからペルーに北上します。少しは暖かいといいのですが。早朝の飛行機で、僕はサンチャゴを出発しました。雲間に見え隠れする銀色のアンデス山脈を窓から眺めながら、僕は次なる旅の地に期待を抱きました。 |
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