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莉莉的日々好日〜RiRi's column〜 ※こちらのコラムは更新を終了しております。バックナンバーとしてお楽しみください。

其之九 〜中国の春節を楽しもう!〜

みなさんは「春節」という言葉をご存じですか。春節とは中国語圏でのお正月のことで、一般的には旧正月ともいわれています。最近は中国語圏以外でも注目されてきており、この春節の時期になると世界中が盛り上がりをみせているようです。



春節とは旧暦の1月1日のこと。現在使われている西暦(新暦)とは異なり、一番早い時で西暦の1月20日前後、一番遅い時は2月20日前後になります。通常私たちが使っているカレンダーは太陽暦といい、地球が太陽を1周する約365日を1年とする暦ですが、旧暦は月が地球の周りを1周する約29日を1カ月とし、1年を約354日とする暦。中国では長い歴史の中でずっと旧暦を使用しており、現在も中国人の生活の中に深く刻み込まれているのです。よって、西暦が一般的となった今の世の中でも、中国のカレンダーのほとんどに西暦と旧暦が併記されています。

こういった背景から中国では西暦のお正月よりも春節のほうが重視され、西暦の正月には長い休暇を取らず、春節に7日間程の本格的な休暇を取って賑やかにお祝いをするのが一般的です。この期間を利用し故郷に帰る人も多く、鉄道などは当然大混雑になります。


新年の飾り付けも華やかに
新年の飾り付けも華やかに


大晦日のごちそう、餃子は家族で手作り
大晦日のごちそう、
餃子は家族で手作り
また春節の大晦日の夜は家族そろって年越しのごちそうを食べます。これが「年夜飯」。当然餃子も一家で作ります。餃子の形は「元宝」という昔のお金に似せ、ひとつだけ具と一緒にきれいに洗ったコインを包みます。この餃子が当たった人はその年幸せに過ごせるといわれています。また北方の人達のほとんどが春節の最初の食事に餃子を食べるのですが、それは餃子の「餃」は交代を意味する「交」の発音と似ているため、新旧が交代されるという意味を表しているのです。一方、南方の人達は湯圓(団子)や正月餅を食べます。こちらには新しい年の発展を大きくするという意味が含まれています。


春節になると家のドアや窓などに「福」の字を逆にして飾ります。中国語では倒す意味を持つ漢字「倒」と到来・来るを意味する漢字「到」が同じ発音です。よって、「福」の字を逆に飾ることで「福倒了」。つまり「福到了(福が到着する)」という意味になり、「幸せに暮らせますように」または「福が訪れるように」と願いが込められているわけです。春節に悪や邪気を追い払うという意味で爆竹を鳴らす習慣もあります。10年ほど前から北京などの都市では安全のため爆竹禁止の指導がされてきましたが、爆竹のない年越しはやっぱり寂しいという声が多く、去年にようやく北京で解禁となりました。

さて、今年の春節は西暦の2月7日になります。もしこの時期に中国を訪れるのなら、みなさんもお正月を爆竹の大音響の中で祝い、楽しんで、一緒に福を呼び込んでみませんか?
「福」をさかさまにした「倒福」
「福」をさかさまにした「倒福」




其之八 〜中国の結婚式〜

先日、北京で友人の結婚式に参加してきました。中国の結婚式は、日本のような服装の決まりがなく、普段着でも失礼にはあたりません。ただ、日本では男性客は黒いスーツに白ネクタイが礼服ですが、中国では白黒の配色は葬式を連想させるので避けたほうがいいですね。女性客の場合は花嫁を意味する赤色の服を選ばないようにしています。

最近、ほとんどの若いカップルは披露宴を高級ホテルで挙げています。また自分たちの手間を省くために、婚慶公司(専門の婚礼サービス会社)に頼む人も多くなっています。婚慶公司のサービスは、結婚式の写真撮影から花嫁を迎える車の手配や盛大な披露宴の手配まで、式のことならなんでも手配してくれます。当日は専門司会者にお願いし、会場の雰囲気を盛り上げてもらいます。新郎新婦が勤務している会社の上司が「証婚人」として二人にお祝いの言葉を送り、その後は両家の父親のスピーチ、新郎新婦のあいさつ、指輪の交換、誓いのキスと続きます。もちろん希望があれば細部のリクエストもできます。今回友人の結婚式では、サプライズとして新郎はギターを弾き歌を歌いました。新婦はとても感動し、その二人の姿に私たち出席者もみな感動してしまいました。
新郎新婦の誓い
新郎新婦の誓い


ホテル式場のステージ
ホテル式場のステージ

ホテル式場の客席
ホテル式場の客席
その後、新郎新婦は1回退場します。婚慶公司の人もここで仕事を終えます。その間に料理が出され、参加者の食事が始まります。新朗新婦は裏で衣装や髪型を変え、再び登場します。そして日本のキャンドルサービスのように、お酒を持って二人で各テーブルを回り参加者に挨拶をします。乾杯を求められたら、お酒に強くなくても少しは飲むのが礼儀です。お客さんの総人数は大体200人なので、挨拶回りも新郎新婦にとっては大変なこと。途中で数回衣装変えをするのも、休憩時間を設けるためかもしれません。

さて、参加者にとっての最大の悩みは「ご祝儀」。これは赤い祝儀袋に入れて渡すのが礼儀です。日本のような白い封筒に入れるのは、服装と同じく縁起が悪いとされています。相場は同僚や知人なら200〜500元(約3000円〜7500円)、友人や親戚なら500元〜1000元(約7500円〜15000円)ほどが一般的。ただし、招かれたホテルのグレードに応じて微調整することが必要です。また、4の付く数字は縁起が悪いので要注意。8はめでたい数字とされるので、680、880元などはよいとされています。ご祝儀を渡す場所も受付ではなく、新郎新婦が自分のテーブルに挨拶をしにきた時に直接渡します。祝儀袋の裏にはお祝いの言葉と自分の名前を入れます。


中国の結婚式は二次会もなく、宴会の切れ目もありません。どんなタイミングで退席するかは判断しづらいのです。最後までいるのも一つの方法ですが、途中で退席する場合には新郎新婦に声をかけてから、または新郎新婦の挨拶が済んでからがベストです。また中国の結婚式では引出物を渡す習慣はありません。贈り物やご祝儀をくれた相手が結婚する時や、何かおめでたいことがあった時に、宴会に参加したり贈り物をすることが「お返し」となります。日本と比べ中国の結婚式は服装や式の流れなど、だいぶカジュアルな感じだと思いませんか? もし中国で結婚式に招かれたら、ぜひこのコラムを参考にしてくださいね。 結婚式に花を添えるバイオリン演奏
結婚式に花を添えるバイオリン演奏




其之七 太極拳

中国で早朝に公園や広場などでよく見る風景は、太極拳を練習している人々。太極拳というと、ゆったりとした動きで行う年寄り向きの健康法だと思われがちですが、実は攻撃と防衛のすべてが型の中に隠されており、体格の大小に関係のない優れた護身術。中国の皇帝も身につけていたといわれる「歴史と伝統のある武術」なのです。現在公園などでよく見られる太極拳は、簡化二十四式太極拳と呼ばれ、複雑で難度の高かった伝統的な太極拳を普及させるために簡易化されたもの。莉莉も学生時代に二十四式太極拳を習ったことがあるんですよ。護身術を修得するまでにはいきませんでしたが、厳しい受験勉強のストレスの解消になりました! 北京の公園で
北京の公園で


今では世界中に広がる太極拳
今では世界中に広がる太極拳
太極拳の起源はというと、あの有名な少林寺にも関係あります。その昔、張三豊という人が少林寺で武術を修めたあと、さらに武当山に入って修行し、道教の内功理論や陰陽五行説の思想などと少林の武術を結合させて武当拳を創始したと言われています。その武当拳の中で最も知られているものが、太極拳なのです。三豊は太極拳の修行で百歳になっても元気だったという説もあり、太極拳は現在でも健康法として中国の人々に愛されています。そして太極拳の祖師とされ、武侠小説や歴史ドラマによく登場してくる「太極張三豊」は中国では誰もが知っている有名人です。


武術というのに、太極拳には攻撃力がなさそうに見えますよね。武術には種類によって、剛・柔・快・慢などの区別があります。太極拳は武術が持つ一般的な激しいイメージとは対照的に、柔・穏・慢の状態で練習する拳で、他の武術と力の使い方が違います。「以柔克剛」は太極拳の特徴で、要するに水が岩石を押し流すように、柔らかいものでも堅いものを抑制できるということ。緩やかな動きの中にも、緩急や張りを内包する太極拳は、全身の力を最大限に使うために姿勢に厳しく、また全身を伸ばすことにより、血行の流れをよくし内蔵の機能も高めます。こういった動きを休むことなく続けることで、温泉につかったのと同じ状態が生まれ、体内バランスを理想的な状態に保ち、循環をよくしてくれるので、新陳代謝が活性化し老廃物をどんどん排出できますし、美容にもダイエットにも効果あります。みなさんも中国へ旅行に行ったら、一度早起きして公園などで太極拳を練習している人たちを見つけ、一緒にトライしてみたらいかがでしょうか。きっと、心身ともにリフレッシュされますよ!

今では世界中に広がる太極拳-2
今では世界中に広がる太極拳-2




其之六 「莉莉の北京日記」

先日北京に行ってきました。オリンピック前ということもあり以前より人が多くいるように感じました。人も多いですが、車も多くなっています。反対に「自転車大国」の中国なのに、あまり自転車の姿を見かけませんでした。それにしても今回は北京がどれだけ広い町かということを痛感しました。本当に広かった!なのにどこもかしこも車だらけ!そこでみなさんにアドバイス。通勤時間帯には絶対にタクシーや車を使わないでください、ほぼ100%渋滞にハマります。移動するなら地下鉄を利用したほうが便利ですよ。


北京に行くと、やっぱり毎日中華料理三昧です。おすすめは、今はやりの果物のジュース!

キウイやオレンジ、パパイヤなどの果物をその場でミキサーをかけてくれるので、とても新鮮です。夏にぴったりのスイカジュースを頼んでみました。さっぱりと甘くて美味しかったですよ。
今はやりの果物のジュース! 夏にぴったりのスイカジュースを頼んでみました。



本場の北京ダックもはずせません! 新聞や雑誌などがたくさん並んでいます。

もちろん、本場の北京ダックもはずせません!皿もアヒルの形になっています。以前にも紹介したと思いますが、日本と違い、本場の北京ダックは皮だけでなく、肉も一緒に食べるのが一般的。今回のレストランでは、肉と皮と分けて出してもらったので、なかなか食べやすかったです。ただし皮はアブラがすごいので、食べすぎにはくれぐれもご注意を。

移動中に、道路脇にある新聞屋さんが目に入りました。新聞や雑誌などがたくさん並んでいます。右側のピンク色の雑誌に注目してみてください、なんと松嶋奈々子さんの写真が表紙に載っています。中国でも大人気です。


今回は仕事の関係もあり、ホテルもたくさん見てきました。私が気に入ったのが「北京といえばここ!」というホテル、貴賓楼飯店(Grand Hotel)です。

こんな贅沢な雰囲気、このホテルでしか楽しめません!もちろん部屋も素晴しく、中国らしさたっぷり。北京に来たら、一度は泊まってみたいホテルです。オリンピックまであと少し、みなさんも変わりつつある北京を一度訪ねてみませんか?
貴賓楼飯店(Grand Hotel)
屋上のカフェから見える景色は・・・
屋上のカフェから見える景色は・・・
じゃじゃじゃーん!故宮です。
じゃじゃじゃーん!故宮です。




其之五 上海から足を伸ばしてみよう! 杭州・蘇州編

上海から杭州または蘇州へ行くには、列車で約2時間がかかります。2007年1月28日からは日本の新幹線技術が導入された「CRH」が、ついに上海南駅〜杭州駅間で運転を開始。この列車の愛称は、中国らしく「子弾頭」(銃弾のように速い)と言います。上海のような現代風町と違う風景を楽しみたくなったら、より身近になった杭州や蘇州にも足を伸ばしてみませんか? 上海から杭州や蘇州までは列車で約2時間
杭州や蘇州までは
上海から列車で約2時間


初春の「断橋残雪」
初春の「断橋残雪」
杭州といえば、やはり西湖。唐朝までは「銭塘湖」や「上湖」とも呼ばれていましたが、北宋の詩人・蘇東坡がこの湖をこよなく愛し、詩の中で中国古代美女・西施にたとえ「西子湖」と詠んだことから、「西湖」と呼ばれるようになったのだとか。西湖十景のひとつ「断橋」別名「名段橋」は、狐山から続く白堤がここで断たれていることにちなんだもの。民間伝承「白蛇伝」の主人公白・素貞と許仙が出会う場所として有名で、「情人橋」とも言われています。積もった雪が橋の中央部分から溶け始め、橋が真ん中から折れているように見える初春の「断橋残雪」は必見の美しさです。ところで断橋の名前には「断」という縁起の良くない字が入っていますが、実際は橋が断たれていないところから、反対に「縁結び」に通じるとして、中国のカップルにはとても人気のある観光スポットなんですよ。


さて西湖の「美」に負けないほど、さらに上海に近い町、蘇州の「美」といえば、世界遺産にも登録されていた「蘇州園林」です。蘇州は江蘇省の東南部に位置し、河の流れが交わる市内にはアーチ形の橋が数多くあり、あのマルコポーロに「東方のベニス」と称えられていました。蘇州園林は江南園林の集大成であり、宋、元、明、清歴代の風格を備えています。巧みにデザインされた庭園は、限られた空間に素朴で、精緻を極める造園芸術を余すところなく発揮。中でも滄浪亭、獅子林、拙政園、留園は蘇州の四大名園と呼ばれています。いずれも見逃せないスポットですよ。

蘇州四大名園のひとつ「拙政園」
蘇州四大名園のひとつ「拙政園」



 

最後に、旅に欠かせないのは、やはりおいしい食べ物ですよね。おすすめは杭州の「西湖酢魚」と蘇州の「松鼠桂魚」。いずれも日本ではなかなか味わえない淡水魚で作られた魚料理です。西湖酢魚は別名「叔嫂傳珍」。北宋時代、病んでいる夫の弟のために宋五嫂という女性が作った、酢を使った魚料理が元祖なのだとか。魚の柔らかさと甘酸っぱいソースが特徴です。松鼠桂魚は桂魚という白身の淡水魚を使った蘇州の伝統名物料理です。「松鼠」はリスのことで、さいの目を入れて揚げた桂魚の見た目がリスに似ていることから命名されました。いずれもアミノ酸豊富な黒酢を使っているので、美味しいうえに体にも良い料理です。杭州と蘇州に行くのなら、ぜひ食べ比べをしてみてくださいね!





其之四「中国的幸運数字(ラッキーナンバー)」

みなさんはすでに気づいているかもしれませんが、中国人は数字の「8」が大好きです。アジア圏では縁起の良い数字として、8はとても人気があるですが、おそらく中国人はどこの国の人よりもずっと8が好きで、8にこだわっていると思います。

たとえば、車のナンバープレート。日本でもお金を払えば、車のナンバーに好みの数字をつけてもらえるそうですが、大体は個人的なラッキーナンバーやこだわりなどで選び、希望がバラついているように感じます。特に全体的に多いという数字を特定できないと思います。しかし中国では、高そうと思った車のナンバープレートに注目してみてください。必ず「8」が入っているはず。全桁ズラリ8ぞろいの車なら、ほぼ間違いなく超高級車だと思います。格段に人気があるゆえに、8が入っているナンバープレートは高額で売られているのです。
ナンバープレートにラッキーナンバー「8」を使用している車
 


ナンバープレートにラッキーナンバー「8」を使用している車
 
電話番号も同様。ホテルなどのサービス施設を中心に、局番以外の番号は「8888」になっている電話番号はダントツに多いと思います。こういうような電話番号だと、数十万元というとんでもない高値で買われているといわれます。8で揃えないなら、18、68、98… とにかく8にまつわる組み合わせが大人気なのです。ちなみに、北京オリンピックの開幕時間も2008年8月8日午後8時になっています。2008年に決まったのは偶然なのか、中国政府の計算なのかはハッキリわかりませんが、中国人にとってこれは願いに願ったことだったに違いないのです。それ以外にも、デパートで販促のポップによく書かれている言葉は、「買200減88!」など。これは200元分を買えば88元を還元するという意味です。ポイントはいくらで買うことではなく、買ったら8のついた額を還元されるというPRの仕方です。


なぜ数字の8はこんなに人気があると思いますか?そのワケは8の発音にあります。北京語では「8」(ba)と「発」(fa)の発音はちょっと違いますが、広東語だと両者の発音がとても似ていることから、「8」は「発」につながるという発想が広まったようです。そんなわけで、中国南方の人は北方の人よりも8に対する執着心が強いのです。 ナンバープレートにラッキーナンバー「8」を使用している車
 


ナンバープレートにラッキーナンバー「8」を使用している車
 
では、そもそもこの「発」の漢字はどんな意味なのか?「発」には、発展する・盛んになる・大きくなる・富む…などの意味があります。一番よく耳にする単語は「発財」。金持ちになるという意味の言葉。中国では正月に「恭喜発財」とあいさつを交わします。お金が儲かりますようにという意味で、日本語の商売繁盛に似たような言葉です。中国人の8好みは、お金が大好きであることに大いに関係しているようですね。まあ日本人であれ、どこの人であれ、本音を言えばみなお金が大好きなはずだと思いますが、日本では「お金が大好き!」という気持ちを態度に出したり、相手の持ち物の値段を聞いたり、収入について質問をしたりすることは、一般的に失礼なこととされているようです。しかし中国人はそんなことを気にしません。なぜかと言えば、「このバッグはいくら?」「この服はいくら?」と聞くことは「あなたのバッグ・服は素敵ですね、きっと高いでしょうね?」と、相手と親しくなるための好意的な気持ちで話題にしているからです。ですから中国でお金の話をされても気を悪くせず、日本ではあまり出ないそんな会話を気軽に楽しんでみてくださいね。





其之三「中国的菜譜〜中華料理のメニューを読もう〜」

おいしい食と出会えるのは、旅での楽しみのひとつです。
特に中国はそれが十分に期待できる国。しかし、漢字一色の菜譜を見せられた瞬間、戸惑うことも少なくないはず。同じ漢字とはいえ、やはり日本語と違うので、イメージと違う食べ物が出されて苦笑い・・・そんな経験ありませんか?
 一見難しく見える菜譜も、実は決まった法則で料理名がつけられています。そこで今回は莉莉の菜譜解読法を、みなさんにたっぷり伝授します。

中国料理の名前は、ほんの一部を除き、ほとんどが調理法、調味料、材料、切り方という組み合わせでできています。それぞれの漢字が何を意味しているかがわかれば菜譜を見るのも難しいことではありません。というわけで、菜譜の組み合わせ基本パターンと、中国料理でよく使われている材料や調理法などを表わしている言葉を簡単にまとめてみました。食事の参考にしてくださいね。
蠣油里脊.jpg
蠣油里脊


<組み合わせの基本形>

★ 「調理法+材料」のパターン (例
・海老チリソース=乾焼(煮詰め←調理法) 蝦仁(えび←材料)
・レタスのオイスターソース炒め= 蠣油(オイスターソース←調味料) 生菜(レタス←材料)

★「調味料+調理法+材料」のパターン (例
・ナスの味噌炒め煮=醤(ミソ←調味料)焼(炒めてから煮込む←料理法)茄子(ナス←材料)

★「材料+材料+形」 (例
・ピーマンと牛肉の千切り炒め=青椒(ピーマン←材料)肉(←材料)絲(千切り←切り方)


<それぞれの漢字の意味>


刀工(切り方)
絲 : 千切り、細切り
片 : 薄切り
丁 : さいの目切り、角切り
末 : ミジン切り
段 : 輪切り
泥 : おろし
代表的な香辛料
胡椒(コショウ)
辣椒(唐辛子)
陳皮(乾燥したミカンの皮)
花椒(サンショウ)
桂皮(シナモン)
香味野菜
蒜(ニンニク)
姜(ショウガ)
葱(長ネギ)

火工(調理法)
炒 : 油で炒める
焼 : 炒めてから煮込む
清蒸 : 塩味で蒸す
溜 : あんかけ料理
紅焼 : 砂糖醤油で煮る
椒塩 : 山椒、塩味
糖酢 : 甘酸っぱいあんかけ料理
爆/油爆 : 高温の油でさっと炒める
清炒 : 塩味で炒める
干焼 : 揚げてから辛みそで煮る
宮保 : 油で揚げて辛味のあんをかける
蒜蓉 : にんにくおろしまたはミジン切りの味付け 


野菜、魚介類、肉類
黄瓜(キュウリ)
土豆(ジャガイモ)
青椒(ピーマン)
西紅柿(トマト)
粉絲(春雨)
菠菜(ホウレンソウ)
巻心菜/洋白菜(キャベツ)
木耳(キクラゲ)
皮蛋(ピータン)
鶏蛋(卵)
明蝦(車エビ)
鮑魚(アワビ)
排骨(豚のスペアリブ)
 




以上のような料理に関する言葉と組み合わせパターンを知っておけば、菜譜を見てどんな料理なのかイメージがつかめるでしょう。

中でも「魚香○○」という料理は莉莉のおすすめです。魚香は四川風の代表で味が濃く辛いのですが、慣れるとやみつきになります。注文に困ったらこれを頼めば外れはないと思います。よくある料理は「魚香茄子」や「魚香肉絲」。完璧を目指したいなら、すべて違う調理法の料理を一品ずつ選びましょう。「炒、焼、爆、蒸」などの漢字が入っている料理を食材が重ならないように組み合わせてみれば、その違いがよくわかると思います


魚香茄子
魚香茄子


北京ダック
北京ダック
最後に、今月のトピックスとおすすめの「北京の四合院ホテル」にちなんで、老北京にぴったりの食べ物を紹介します。

それは北京ダック!日本とは違い、本場の北京ダックは皮だけでなく、肉も一緒に食べるのは一般的。イチ押しのお店は「全聚徳」。140年の歴史があり、世界各国首脳や有名人もよく訪れる老舗です。値段はすこし高めですが、シェフが目の前で調理してくれるので、そのおいしさもひとしおですよ。いざ本場に乗り込んでみると、日本で口にしている料理とはひと味もふた味も違う中国料理。おいしい出合いがあればあなたもきっと、もっとハマるはず





其之二「中国ならではの値切り交渉」

中国でお土産を買うとき、言われたままの値段を払っていませんか?
日本では値切る習慣がなく、また金銭感覚もかなり違うので、「吹っかけられているな」と思っていても日本円に換算するとやっぱり安いため、つい言い値で買ってしまう人が多いのだと思います。

そのせいか、ますます日本人は金持ちだと思われ、さらに吹っかけられてしまうこともあります。商売ですから、売り手が高く売ろうとするのは当然のこと。その代わり買い手に値切られることも十分心得ていますので、特に観光地での買い物は値切りに値切って買うようにしてくださいね。

北京の商店街
北京の商店街


北京のショッピングモール
北京のショッピングモール
値切り交渉なんて、みんなの前じゃ恥ずかしい?
いえいえ中国では日常的な行為なのです。
莉莉の記憶をたどってみると、小さい頃に母がよく肉、野菜などの細かい買い物でも値切り交渉をしていました。
ですから中国での買い物は値切れるから嬉しい、定価で買うなんてもったいない、と思うようにして交渉のプロセスを楽しんでみたらいかがでしょうか。

しかし、いくら中国だからといっても、スーパーや百貨店のような定価が決められているところで値切ることはできません。値切ってもよい場所はやはり有名な観光スポットなどです。



たとえば北京の秀水街。
ショッピングモールのような大きな建物の中に、個人経営のお店がたくさん入っています。バッグ、靴、洋服、財布、アクセサリーなど、いろいろなものが売られています。

個人商店なので商売熱心で値引きにも応じてくれます。外国人のお客さんが多いこともあり、店員は多少の英語を話しますし、言葉が通じなくても身振り手振りで大体わかってくれます。
秀水街
秀水街



 
あれこれの商品の説明をしてもらいながら値切るのもショッピングの楽しみのひとつ。
気に入ったものを見つけたら、とりあえず値段を聞きます。
定価を言われたら極端でも構いませんので、自分の希望価格を言ってみてください。コツは具体的な値段を提示すること。漠然と「これ安くなりませんか」とたずねても、決して安くならないことだけは保証します。たとえ値切れたとしても雀の涙ほどの値引きにしかならないはず。お互いが納得できる金額まで折り合いをつけるのは難しいのですが、時間も気持ちも余裕のあるとき、あきらめずにねばってみてください。大事なのは店員の前ではいくら欲しくても欲しそうな顔をしないことです。

さあ、みなさんの秘めた値切りの才能を、ぜひ中国で発揮させてくださいね!





其之一「60年ぶりの金猪年で、2007年はベビーラッシュ」

大家好!みなさん、こんにちは!中国出身の莉莉と申します。
これから月に一度、中国に関しての情報や、中国旅行にピッタリの豆知識などをお届けしていきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

さて今年の干支は「猪」ですが、中国では「豚年」といいます。中国の漢字では「猪」と書くと「ブタ」を意味します。一方、イノシシは漢字で「野猪」と書きます。なんだかややこしいですね。

豚は日本ではイメージがあまり良くないようですが、中国では丸々として福々しい様子から「福」を感じさせてくれる動物として好ましく思われています。特に、今年は「金豚年」といい、なんとこれは60年ぶりの「金豚年」なのです。中国では大変縁起の良い年だとされているんですよ。

黄金に輝く、ありがたい「金豚」像



こんなところでも金豚がお出迎え
これは中国古代思想の「五行」に準じます。五行とは自然界すべてが金・木・水・火・土の5種類の元素から成るという説です。また、この5種類の元素は互いに影響を与え合い、万物が変化し、循環すると考えられています。「年」もこれに当てはまるため、毎年いずれかが順番で回ってくることになります。また、五行の中の「金」は中国では古来より富貴を象徴する色です。そして、今年はこの「金」と「豚」がちょうど巡り合い、「金豚年」になるのです。

そんなわけで、中国では今年は出産ラッシュ! 多くの新婦は「金豚ベビー」を産もうとしています。子供に幸せになってほしいという親心がよく伝わってきますね。今年は中国のどこに行っても、金豚にちなんだ品々が目につくはずです。もし見かけたら、縁起ものとしてひとつ買ってきて、玄関などに飾ってみませんか。きっと良い運気が巡って来るのではないでしょうか。





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