
7月9日通り


Lavalle通り


Florida通り


サンテルモ


ドレゴ広場


ホテルマイポの部屋


7月9日通りの地下


イグアスに続くハイウェイ


イグアスの滝(Upper Circuitからの眺め)


イグアスの滝 (悪魔の喉笛)


ラ・ボカ


ラ・ボカ


オベリスコ |
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| ブエノスアイレス > アルゼンチン |
投稿日:2007/11/10 |
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初夏のようなスペインから夜行便で大西洋を飛び、冬も近づく早朝のブエノスアイレスに到着しました。ヨーロッパを1カ月ほど旅して、初めて降り立つ南米の国です。空港から見る乾いた空はだだっ広くてまぶしいですね。僕は空港からバスに乗って、ブエノスアイレスの中心地に向かいました。建物は結構古い感じがしますが、かつては「南米のパリ」と呼ばれたところ。経済不況で開発の遅れた街並みではあるけど、豪華な過去の残影が見え隠れするような、哀愁漂う雰囲気ですね。広大な「7月9日通り」の広場に、おなじみの白いオベリスコがそびえ立っています。本当に広いですね。
僕は適当な場所でホテルの部屋をチェックインして、繁華街に行ってみました。LavalleとFloridaという交差する通りが歩行者専用となっていて、そこに飲食店が集中しており、ショッピングモールなんかもあります。かなりにぎやかな場所です。車が行き来する大通りは空気も悪くて風が冷たいんですが、この歩行者専用のエリアは密集するビルと人いきれで、暖かい感じがします。大道芸人でしょうか、あちこちでいろんな人たちが好き勝手に自分の芸を披露してます。なかなか面白い街ですね。LavalleとFloridaは夜も賑やかで、大道芸人の数もぐんと増えます。タンゴを披露している男女もいて、さしずめエンターテイメント通りですね。
日曜の早朝はドレゴ広場でフリーマーケットがあり、無料でタンゴの実演を見ることができると空港の案内で聞いていたので、行ってみることにしました。ドレゴ広場に行く途中に、石畳が敷き詰められた幾筋もの路地があります。高級なバーやレストランが建ち並んでます。そこでタンゴショーも毎夜やってるようです。夜の人気スポットでしょうね。だからか、朝は閑散としています。広場を含むこの辺りはサンテルモというエリアらしく、結構年季の入った建物が並んでます。
ドレゴ広場にはまだ店が出てません。準備中のようです。僕は広場の前の古いカフェに入り、コーヒーを飲みながら少し待つことにします。このカフェ、夜はバーになってるようです。とても古い店ですが、歴史が刻まれたような渋い色の板壁やテーブルに囲まれると、ブエノスアイレスの古き良き時代にタイムスリップしそうな気がします。皆コーヒー飲んで、晴れた朝のひとときを楽しんでいます。ブエノスアイレスは、古くからカフェの文化が根付いています。日常のこんな風景でもそれがよくわかりますね。
さて、広場がぼちぼち賑やかになってきました。僕はカフェを出て、骨董品のがらくた市と化した広場を練り歩きました。さっきとはうって変わって、すごい人だかりです。皆、買い物をしてるようには見えませんが。しっかりと衣装に身を固めた男女1組によるタンゴダンスが始まりました。結構上手です。プロみたいですね。踊りの合間に、タンゴの説明をしたり、自分たちのDVDを宣伝したりしてます。ダンサーも、日曜の早朝に野外で営業しなくてはいけないんですね。
僕は宿をFlorida通りにほど近い古いホテルに替えました。繁華街のど真ん中でしかも安いという理由からでしたが、ここは有名なマイポ劇場の向かいにあり、かつては舞台俳優たちが泊まっていたというホテルらしいです。名前もホテルマイポ。管理人のおばあさんが言うには、創業150年だそうです。中は本当にボロボロなんですけど、欧風の芸術的内装の面影が館内のあちこちに残り、他の安宿とは明らかに違った美的センスが感じとれますね。
泊まっている人たちはというと…なんだか住所不定の長期滞在者っぽい人や、夜のショービジネスで活躍しているような厚化粧のお姉さんが目立つような気がしますが…。でも、ねぐらをFlorida通り近くに確保できたので、夜の徘徊は結構気楽にできるようになりました。街灯に照らされた通りでは、毎晩大道芸人が道行く人々を楽しませています。どこからともなく聞こえてくるタンゴの調べも、耳に心地良いですね。哀愁漂う芸術的な音楽です。ブエノスアイレスの街や人間をうまく表現しているような気がします。
アルゼンチンに来たかった理由のひとつに、イグアスの滝を見たかったというのがあります。僕は夜行バスの往復チケットを買って、0泊3日の強行スケジュールでイグアスを目指しました。Retiroバスターミナルで午後3時発の長距離バスに乗り込みます。明日の朝7:00まで、長いバスの旅です。が、このExpreso Tigre Iguazという会社のバス、結構座り心地が良く、出発して間もなくうたた寝してしまいました。
バスはひたすら大平原を突っ走ります。夜はプラスチック容器入りのディナーが配られ、DVDで映画も観れて、コーヒーも飲み放題で、アルゼンチンの長距離バスのサービスの良さには感心しましたよ。夜中は結構ぐっすり寝ましたが、それでもバスのシートでは安眠とまではいきませんでした。でも、朝7時に快晴のイグアスに到着したときは、長旅の疲れも吹っ飛びました。ずっと訪れてみたかった巨大な滝です。
入り口から滝の中心部へと向かう鉄道に乗ります。途中で降りて、UpperCircuitというルートを歩きます。すると轟音とともに大きな滝が見えてきました。これは小さい方の滝になるようですが、十分大きいですね。しばらく見とれるほどの大滝です。大きな虹が空中にきれいな弧を描き出しています。なんだかここだけで満足って感じですが、やはり「悪魔の喉笛」を見ずには帰れませんね。僕は鉄道を更に終点まで乗り、「悪魔の喉笛」に続くボードウォークを歩いて行きました。
静かな川面を真っ直ぐに伸びるボードウォークは繁みに入り、木々をくぐると現れましたね。水面のブラックホールというか、ホワイトホールというか、とてつもなく巨大な穴のような滝つぼに、周囲の海のような川の水が爆音を立てて勢いよく流れ込んでいます。霞のような水しぶきが、辺りを白くぼかしています。凄まじい景色です。観光客も結構いますが、彼らの話し声は滝の轟音でかき消されます。それにしても、こんな巨大な滝が大昔から毎日莫大な水を流していたのかと思うと、気が遠くなりそうです。
僕は展望台奥のベンチに坐り、滝の爆音を聞きながらうとうとうたた寝しました。ときどき顔に水しぶきがかかるのですが、それが気持ちいいですね。
どういうわけか2回も他の観光客に起こされたので、寝ないで再び滝を鑑賞しました。全く飽きません。夜も見てみたい気分でしたが、あいにく帰りのバスの時間が迫っていました。もうそろそろ4時ですね。本当にあっという間でした。僕は鉄道に乗って入り口まで引き返し、ブエノスアイレス行きのバスに乗り込み、再び一昼夜かけて来た道を戻りました。
ブエノスアイレスに戻ったら、例によってホテルマイポにチェックイン。イグアスに行ってる間、旅の荷物は預かってもらっていたのです。僕もこのホテルでは、すっかり顔馴染って感じです。僕はブエノスアイレスという街が随分気に入ってしまい、わけもなく街を徘徊する毎日を送りました。ラ・ボカという地区があり、そこは芸術家が集まる場所らしく、建物にも芸術装飾が施され、なんとも面白い街並みです。絵画を並べていたりギフト商品や貴金属を売っていたりで、通りはとても煌びやかですね。あちこちでバンド演奏やタンゴショーが披露されています。
こんなに散歩してて面白い街は、他にはないような気がします。ブエノスアイレスには、都市機能とは別に、人間が憩う場所としての大きな魅力があるんですね。稀にみる大都市だと思いました。なかなか腰が上がらなかったのですが、とうとう滞在2週間でこの街を去ることにしました。随分気温が下がってきて、本格的に冬が来そうな気配なんです。これからバスでアンデス山脈を越えてチリへと渡る計画なのです。あまり寒いと厄介ですから。そろそろ出発しましょう。僕は最終日の夜、毎日見ていたオベリスコの真っ白く光る姿を目に焼き付けて、夜行バスに乗って、一路メンドーサへと出発しました。 |
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