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知っておきたい建築様式学入門



Vol.5 ルネサンス様式 (2/2)

ルネサンス様式を採り入れたホテル

ルネサンス様式は、ひとことで言うと「端正でしかも華麗」。であるがゆえに、この様式で建てられたホテルはイタリアの各地に、また世界の各地にたくさんあります。ここでは本場イタリアから5軒と、イタリア以外から3軒ご紹介します。


イタリア国内

へルべチア&ブリストル(フィレンツェ)

まず地元からご紹介いたしますと、フィレンツェの正統派5ツ星ホテル「へルべチア&ブリストル」が挙げられます。サンタマリア・ノヴェーラ教会にも、ドゥオモにも、ヴェッキオ橋にも徒歩4分ほどの距離です。

外観は“教科書的な”フィレンツェ・ルネサンス・スタイルでまとめられています。すなわち、低層階のラフな石積み、上層階が滑らかな外壁面、窓回りのテュンパノン(破風飾り)、最上階の存在感のある軒蛇腹です。

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ホテル・パリ(フィレンツェ)

中央駅近く、サンタマリア・ノヴェーラ教会とサンロレンツォ教会の間に位置する3ツ星ホテル。グレーの濃淡で渋くまとめたルネサンススタイルです。
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アカデミア(ローマ)

トレビの泉まで徒歩1分という場所にある3ツ星ホテル。濃淡の茶系でまとめられ、1階に石積み表現、2階から上にテュンパノンが外観にリズムを与えています。
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ブラッジーレ(ローマ)

終着駅(テルミ二駅)の北約500メートル、都心部の割りに静かな環境にある3ツ星ホテル。ベージュ系で外観がまとめられ、端正な印象をつくりだしています。
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アル・ソール・パレス(ヴェニス)

ローマ広場の東約300メートルにある3つ星ホテル。明るい土地柄を反映し、ピンクの外壁と大理石のアイボリーが楽しげな雰囲気です。ルネサンス様式のヴェ二ス風アレンジといえます。



イタリア以外

ホリデイ・イン ブロードウェイ(ニューヨーク/アメリカ)

マジソンスクエアガーデンの東約300メートル、エンパイアステートビルの南西約100メートルに位置する4つ星ホテル。本家イタリアにはこんな高層のルネサンス様式はみあたりませんが、ルネサンス様式の新大陸バージョンとでも言うべきものです。
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ミノテル・レジデンス・マラ・ストラーナ(プラハ/チェコ)

カレル橋の南約1キロ、国民劇場にもヴルタバ川にかかる橋を渡ってすぐの位置にある3つ星ホテル。正統的なルネサンス様式を踏襲しています。2階より上で、テュンパノンが隣同士接近している様子が賑やかな印象となっています。
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コスモポール(コペンハーゲン/デンマーク)

中央駅前、チボリ公園とは反対側にある4つ星ホテル。1階がグレーのラフな表情の石積み。上階に行くにしたがって滑らかになる壁面、アイボリーの壁面に姿勢を正して並ぶ窓が正統的高級ホテルの表情をつくりだしています。
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構成・制作監修:栗田 仁(くりた じん)

建築家・東海大学講師。学生時代のヨーロッパ一人旅5週間以来、旅にはまる。
世界の終着駅建築、庭園、公共交通機関(とりわけ新世代高性能路面電車LRT)に格別の興味をもっている。
著書は世界35の街を描いたエッセイ『街はいつでも上機嫌』(静岡新聞社)ほか。

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