春節とは旧暦の1月1日のこと。現在使われている西暦(新暦)とは異なり、一番早い時で西暦の1月20日前後、一番遅い時は2月20日前後になります。通常私たちが使っているカレンダーは太陽暦といい、地球が太陽を1周する約365日を1年とする暦ですが、旧暦は月が地球の周りを1周する約29日を1カ月とし、1年を約354日とする暦。中国では長い歴史の中でずっと旧暦を使用しており、現在も中国人の生活の中に深く刻み込まれているのです。よって、西暦が一般的となった今の世の中でも、中国のカレンダーのほとんどに西暦と旧暦が併記されています。
こういった背景から中国では西暦のお正月よりも春節のほうが重視され、西暦の正月には長い休暇を取らず、春節に7日間程の本格的な休暇を取って賑やかにお祝いをするのが一般的です。この期間を利用し故郷に帰る人も多く、鉄道などは当然大混雑になります。
武術というのに、太極拳には攻撃力がなさそうに見えますよね。武術には種類によって、剛・柔・快・慢などの区別があります。太極拳は武術が持つ一般的な激しいイメージとは対照的に、柔・穏・慢の状態で練習する拳で、他の武術と力の使い方が違います。「以柔克剛」は太極拳の特徴で、要するに水が岩石を押し流すように、柔らかいものでも堅いものを抑制できるということ。緩やかな動きの中にも、緩急や張りを内包する太極拳は、全身の力を最大限に使うために姿勢に厳しく、また全身を伸ばすことにより、血行の流れをよくし内蔵の機能も高めます。こういった動きを休むことなく続けることで、温泉につかったのと同じ状態が生まれ、体内バランスを理想的な状態に保ち、循環をよくしてくれるので、新陳代謝が活性化し老廃物をどんどん排出できますし、美容にもダイエットにも効果あります。みなさんも中国へ旅行に行ったら、一度早起きして公園などで太極拳を練習している人たちを見つけ、一緒にトライしてみたらいかがでしょうか。きっと、心身ともにリフレッシュされますよ!
さて西湖の「美」に負けないほど、さらに上海に近い町、蘇州の「美」といえば、世界遺産にも登録されていた「蘇州園林」です。蘇州は江蘇省の東南部に位置し、河の流れが交わる市内にはアーチ形の橋が数多くあり、あのマルコポーロに「東方のベニス」と称えられていました。蘇州園林は江南園林の集大成であり、宋、元、明、清歴代の風格を備えています。巧みにデザインされた庭園は、限られた空間に素朴で、精緻を極める造園芸術を余すところなく発揮。中でも滄浪亭、獅子林、拙政園、留園は蘇州の四大名園と呼ばれています。いずれも見逃せないスポットですよ。
最後に、旅に欠かせないのは、やはりおいしい食べ物ですよね。おすすめは杭州の「西湖酢魚」と蘇州の「松鼠桂魚」。いずれも日本ではなかなか味わえない淡水魚で作られた魚料理です。西湖酢魚は別名「叔嫂傳珍」。北宋時代、病んでいる夫の弟のために宋五嫂という女性が作った、酢を使った魚料理が元祖なのだとか。魚の柔らかさと甘酸っぱいソースが特徴です。松鼠桂魚は桂魚という白身の淡水魚を使った蘇州の伝統名物料理です。「松鼠」はリスのことで、さいの目を入れて揚げた桂魚の見た目がリスに似ていることから命名されました。いずれもアミノ酸豊富な黒酢を使っているので、美味しいうえに体にも良い料理です。杭州と蘇州に行くのなら、ぜひ食べ比べをしてみてくださいね!
中でも「魚香○○」という料理は莉莉のおすすめです。魚香は四川風の代表で味が濃く辛いのですが、慣れるとやみつきになります。注文に困ったらこれを頼めば外れはないと思います。よくある料理は「魚香茄子」や「魚香肉絲」。完璧を目指したいなら、すべて違う調理法の料理を一品ずつ選びましょう。「炒、焼、爆、蒸」などの漢字が入っている料理を食材が重ならないように組み合わせてみれば、その違いがよくわかると思います
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