日本には奥ゆかしい遠慮の作法、美学があります。例えば何か贈り物をもらった場合。日本人は感謝は述べても、それを相手の目の前で開けるという習慣がありません(むしろそれは失礼なこととされています)。後で開けて品定めをし、相応のお返しをするというのが通常の礼儀です。しかし海外では、その場ですぐに開けて「What a beautiful doll! This is the best, most beautiful doll I have ever received.(なんて素敵なお人形なんでしょう!こんな素敵なお人形はもらったことがないわ!)」とか、「This is the one I wanted!(まさにこれが欲しかったんだ!)」など仰々しく喜びを表現してお礼を言います。贈る側としてどちらが嬉しいかといえば、もうおわかりですね。これほど実直で安上がりな、他人を喜ばせる方法はないのです。海外旅行はその絶好のチャンスです。旅先では彼らの習慣に素直に従ってみるのも、よいのではないでしょうか。