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フランスのワインが料理と拮抗する「一品」であるとすれば、イタリアのそれは、あくまでも料理を楽しむためのパートナー。もちろん、じっくりと味わいたい高級ワインもありますが、基本は好きなものを好きなように飲むことに尽きます。ですからイタリアでは魚料理には白、肉料理には赤、などという堅苦しい決まりはありません。逆に、イタリア人に言わせると、スプマンテやビールではじめて白ワイン、赤ワインと変えていく日本人の飲み方は本当に不思議なんだとか。もし白ワインではじめたら最後まで白ワインで構わないし、最初から最後までスプマンテでもOK。そして「たくさんお酒が飲めることは自慢ではない」というのが彼らの矜持。水のように、気軽に、そして優雅に飲んでこそイタリアワインのよさが実感できるというわけです。 |
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トスカーナ地方でワインを楽しむのは難しいことではありません。最近は少なくなってきましたが、カジュアルなレストランではあらかじめテーブルにハウスワインがカラフェで置かれていて、それこそ水のように自由に飲めるお店があります。また、おすすめワインがボトルで置かれているところもあり、ワイン選びに迷うなら、それをいただいてしまうのもひとつの手。手頃なものですませたいならヴェルナッチャ、モンテルプチアーノあたりの銘柄を覚えておいて、カメリエーレに相談してみるといいでしょう。アルコールが苦手な人はサン・ペルグリーノなどのミネラルウオーターをどうぞ。高級店だからといって、高いワインを頼まなくてはならないということもありません。 |
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トスカーナに来たからには格別なワインを楽しみたいという人は、ぜひともキアンティのヴィーニャ(ブドウ畑)に足を運んでほしいもの。フィレンツェからシエナにまたがる郊外の村には、素晴らしい料理とともに上質のキアンティが楽しめるワイナリーがいくつもあります。キアンティと一口にいっても種類はさまざま。由緒あるヴィーニャで作られたキアンティ・クラシコの他、一定基準を満たし2年以上の熟成を経たキアンティにはヴェッキオ、3年以上のものにはリゼルヴァとの表示されています。日本でおなじみのワラの袴をはいたキアンティしか知らない人は、「キアンティってこんなにおいしかったのか!」と驚嘆すること請け合い。もし高級ホテルに滞在しているなら、コンシェルジュにおすすめのワイナリーを聞いてみるといいでしょう。団体客はお断りの珠玉のワイナリーを、こっそり教えてくれるかもしれませんよ。 |
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